Akatsuki庵

日々と向き合って

尾張徳川家の茶道具

2019年10月30日 04時59分00秒 | 美術館・博物館etc.

★徳川美術館 サイト
『殿さまとやきもの―尾張徳川家の名品―』 ※11月10日(日)まで

徳川美術館へは三度目の訪問。前回が2015年の秋パスを利用しての旅だったから、ちょうど4年ぶり。

今回も初回(2012年10月)と同じで京都を始発の普通列車で出発して、8時半頃に到着。
名古屋モーニングを食べて~からの行程。

唯一違うのは名古屋在住歴半年の後輩ちゃんを待ち合わせての訪問!ということ。

地の利でディスカウントショップで事前にチケットを購入してもらったおかげで、お安く入館できた。

過去の2回は展示物の多さとクオリティの高さと制限時間にアップアップだった。
予め、展示目録を入手し、見逃さないよう注目すべきところにラインを引いて、一つ一つ「これは!」と集中して鑑、賞した。
滞在時間も1時間半!と決めて、時計と睨めっこしながら展示室を巡ったっけ。

おまけに購入した目録が重たかった~。帰宅してからも折に触れてはパラパラと捲って復習した。
それだけコレクションが茶道上、重要なものが多かったノダ。

ところが今回はあくまで“ついで”だったので、あまり深くは考えず~。
むしろ、まだ未訪問の後輩ちゃんに見どころを紹介するガイドのような感じ。

しかも、訪れた日が10月20日(日)、徳川園が入園無料でまずそちらを散策してから、10:10に入館。
日曜日ということもあり、徳川茶会も開かれていたことから、館内はとても混雑していた。
茶道を嗜む人がグループで館内に多く存在したことから、鑑賞しながらの会話も多く、
おかげで、こちらが「あーだ、こーだ」と説明調になりつつの会話も他人から雑音扱いされることなく、
とても気楽に鑑賞できた。

展示されている茶道具はけっこー有名なものが多い。

油滴天目は文様、兎毛天目がどこで判断していいかわからない→禾目の模様ともいうけれど、兎の毛にも見えるでしょ。

荒木茶碗→ほら、「へうげもの」の第1巻の最初の方に出てきてたでしょ。荒木村重が逃亡する時に~

青磁香炉「千鳥」→ほら、秀吉の寝所にね忍び入った、、、→石川五右衛門が忍び入った時に鳴いたっていう?→それそれ。

何て感じ。

建物も尾張家の洋館部分が生かされているエリアもあり、玄関の方に寄って「へぇ~」

源氏物語の紹介ビデオも観て、行けども行けどもまだ展示はあって。

出口付近でお手洗いに入った折りに時計を見たら、12:49!
あら、昼食摂って13:08の電車に乗ろう思ったけど、無理だわ。

で、1時間遅らせることになった。

集中したら1時間だけど、何にも考えてないと3時間近くかかるんだ。

いや、私はどれも観た覚えがあったから、それでもスムーズに先に進むよう導いた。

全くの素の状態であれだけスゴイものを鑑賞したら、4時間以上かかることだろう。

徳川美術館って、すごい。

さすがに今回は図録は買わず。

だけど、帰宅後に前回買った図録を開いて、今回のリストと照合したら、やはり殆ど前回に観たものだった。
ちなみに、前々回の図録と照合しても重なるものが多かった。

今回は用途によって、どう使い分けたかをランク付け?した解説が面白かったなぁ。

要するに「表道具」(公式道具)として用いたのか、私的な「御側御道具」として使ったのかということ。

「公式」といっても、将軍御成から尾張藩内での行事に使うものまで格式が違うようで。

漢作茶入や天目茶碗、唐物茶入だと「表道具」として使ったようだ。

ただ、国産でなくてもプライベートで使っていたり、国産なのに表道具として使われていたり、
道具からでは「表」なのか「御側」なのか、私には推測がつきかねた。

尾張藩家老の渡辺家のお道具もあって、「玄々斎のお兄さんが養子に入ったのがココだよ」と説明したりとかね。

個人的には茶釜が1つか2つくらいしかなかったのが残念だったなぁ。

次はいつ再訪の機会があるかなぁ。

※徳川美術館バックナンバーリスト
2015年10月 『茶の湯の名品-利休・織部・有楽 至高の大名コレクション-』
2013年1月 『尾張徳川家の至宝』 ←江戸東京博物館
2012年10月 『徳川将軍の御成』


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