雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

無愛想

2023-12-25 00:36:16 | 素敵
激しい人混みを縫うようにして歩いていたら、
道行く人の何か?に引っかかり。
履いていたジーンズのサイドステッチが
少しホツレてしまいました。



「ンもう!
人混みいやや!๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐



などと、ひとり不幸と悔しさを口にしつつ。
仕事を早めに切り上げ、自宅に戻り。
ジーンズを履き替え、小脇に抱え、車に乗りこみ、
最寄りの洋服のお直し屋さんへと向かうことにしました。



「......ああ、これは、、うちでは難しいですね」



どうも、
このお店のミシンでは針が通らない素材部分だったようで。
そんなことを愛想良く言われました。
そこで、
そのお店の近くにあるライバル店の方へと向かうと



「......えーっと、3週間ほど頂ければ」

「3週間?も?
それはちょっと考えちゃうなぁ、、
ちなみにお値段はどれくらいですか?」

「2000円ちょっとかと」



ふーーむむむ......
正しさがわからん。
相場感がわからん。
と、そのお店は一旦保留。
お店を出て、
周辺にある他の同業サービス店を調べ上げ、
めぼしいお店に向かってみることに。
途中、夕方の車渋滞にどハマって......

ヒドイ。

ようやくお店に着いた!

しかし!

ええええ!?( ̄◇ ̄;)

休店日......

グーグル情報と違うやんけ!
駐車場代も無駄になったやん!
などと口走りながら目をつけていたもう1つのお店に移動。
ニコニコと愛想の良い女性が出てきて......



「そうですねぇ......
これ、うちでは無理ですね( ̄∇ ̄)」



んだぉ!
無理して仕事たたんで、
渋滞も我慢して遥々来たのに!
4店舗も回ってこの状況!?
にゃんで?
皆ニコニコ顔でキビチイこと言うんじゃぁぁ!
つーか、俺わ何やっとんじゃぁぁぁっ!?



「今日はもういいや......
コーヒーでもして心を整えよう......」



と、ジーンズは諦めて、
いつものご近所ドトールコーヒーさんへゴー。
その途中、
ドトールからほど近い商店街を車で通っている時に......



「あら!?
こんなところに修繕屋さんが。
寄るだけ寄ってみようかな......」



夕方過ぎで店は閉まる寸前だったのですが、
受付の女性とあーだこーだと事情を話していると、
奥から一見無愛想な女性の職人さんが出て来てくれて.....



「この部分だけ特殊な生地ですね。
ゴム系ですね。珍しいジーンズですね。
ちなみにココ、何を入れて使ったりしてます?
よく使うならシングルだとまたホツレるかもしれませんから、
ダブルステッチにしましょうか。
丈夫になりますし、
デザイン的にも全然おかしくはならないですよ」

「およよ!?
そんなこと出来るのですか?」

「はい」

「お、おいくら?でちゅか?
ダブルステッチなるものだと、、」

「1000円ですね」

「せ、せんえん、、、
時間わどれくらいかかりますでしょうか......」

「今閉店間際で、週末も挟んでしまうので、、
4日ほど頂ければ。
来週の火曜ぐらいにはお渡しできますよ」

「は、はい!
お願いしまちゅ!(((o(*゚▽゚*)o)))」

「ウチはボタン一つでも遠慮なく持ってきてください」



人で嫌な思いをして。
人に救われて。

良い気持ちも一瞬で曇ったり、
曇った気持ちも一瞬で吹き飛んだり。

心模様は人の力で一瞬で変わり、
変えられる。

人の心のなんたるか。







武相荘。
「ぶあいそう」と読みます。
「化け物」という記事で石原慎太郎さんのお話にも登場していた、
言わずと知れた!?
僕の大好きな白洲次郎、正子さん夫妻が愛し、
終生住まわれていた家。
東京都、町田市は鶴川というところにあります。
幾度か訪れている僕の好きな場所。







家の名称は「無愛想」とかけた
次郎さん特有のユーモアでもありますが、
武蔵国と相模国との間あたりにある家でもあるので、
こんな名前としたのだそうです。







太平洋戦争中、
戦況の悪化を懸念した次郎さんは東京都心、
新宿区にあった家を引き払い、
この地にあった少々荒れていた農家を購入。
庭から連なる水田や畑も一緒に取得し、
改築をしながら自給自足の生活をしていたのだそうです。
文字通り無愛想な感じなのですが、
とても居心地が良いところ。
ポンチキーズのみゆきちゃんにして
「気が良すぎですね☆」
と言わしめる隠れパワースポット的な地。



国際人であった白洲夫妻らしく、
純然たる和風建物のようでいて、その実、
欧米的構造とセンスとが至る所に散りばめられています。
目につくポイントにある柱などは
原木そのままの形で使われていて。
然りげ無く、しかし、主張もあって。
そんなこんなは文筆家でもあり、
「稀代の目利き」たる正子さんのセンスとも思われ。







茅葺の屋根の端には洒落た「寿」の文字。
納屋でありガレージでもあるスペースは
和洋ハイブリッドな感じ。
囲炉裏やコーヒーカウンター、かき氷機なども。









白州家のダイニングだったカフェ&レストランでいただく
次郎さんの好物だった「次郎の親子丼」。
下の写真は知人からレシピを引き継いだという
シンガポール生まれの絶品!海老カレー。



手作りスイーツも最高。
コーヒーも美味しい♪(^ω^)





離れの2階はプライベート・バーとなっていて。
その名も
「PLAY FAST(プレイファースト)」
名門「軽井沢ゴルフクラブ」の理事長でもあった次郎さんの
ゴルフにおけるプリンシプル(原理、原則、主義)。
ゴルフ部長のST先輩のようじゃ......







僕はとても無愛想なタイプの人間だと自認しているのですが、
そんなタイプのイチ日本人としても、こうありたいな、と。
ここを訪れると僕はいつもそんなことを思います。



敗戦直後の日本国を牛耳っていたGHQから
「従順ならざる唯一の日本人」
などと言われていた次郎さん。
武相荘に漂うものは、無愛想な!?
「カントリージェントルマン(Country Gentleman)」
のなんたるか。





今日はクリスマスのようでして。
最後に1曲。
The Beach Boys(ザ・ビーチボーイズ)の世紀の名盤
「CRISTMAS ALBUM(クリスマス・アルバム)」から
「Little Saint Nick(リトル・セイント・ニック)」



時折見かけるサーフボードを抱えた南国サンタさんのイメージは
このアルバムと共に世界に広がったのではないかと。
僕の持っているCDは限定盤で、
ジャケットはオリジナルとは違うのですが......



皆が穏やかで素敵な1日を過ごせますように。
メリークリスマス(^^)♪


☆過去のクリスマストラック記事☆
This Christmas
雪の降る街
Eve
ベツレヘムの星
陰極まり、陽と転ず。
Driving Home For...


☆サンタクロースのお話☆
利尻徒然
利尻徒然 2
利尻徒然 3
利尻徒然 4
利尻徒然 5
利尻徒然 6
利尻徒然 7
利尻徒然 8
利尻徒然 9


にほんブログ村 その他日記ブログ 日々のできごとへ

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ジャジャン! | トップ | Principle »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ナナ)
2023-12-31 10:34:42
「人で嫌な思いをして。
人に救われて。

良い気持ちも一瞬で曇ったり、
曇った気持ちも一瞬で吹き飛んだり。」

uzmetさんのきっと何気無い、ふとした一言で救われた人間がここにおります。いつか自分もそのような事が誰かに出来うる存在であれたら……と涙を流しながら胸を熱くしたことを思い出しました。

お忙しい中にもかかわらず今年1年ブログの更新ありがとうございました!(´▽`)どうぞ良いお年をお迎えください🙇‍♀️2024年の更新も楽しみにしています🌟🌟🌟
ナナさんへ。 (amenouzmet)
2023-12-31 18:12:18
ぶぇ(T 。T)
良き年越しにしていただけそうなありがたいお言葉。本当にありがとうございます。
僕の方こそ、こんな言葉に救われます。
良き年末年始を!

コメントを投稿