光と影の軌跡Ⅱ

つれづれなるおじさんの写真日記

袖ケ浦市と木更津市の田の神様

2024年05月22日 | 日記

 木更津や袖ケ浦ではあちこちで田植えが始まっています。先日は小学生の田植え体験を紹介しましたが、田んぼと言うと近くにひっそりと置かれた田の神様を思い出します。

 なかでも袖ケ浦市谷中の石仏と木更津市牛袋の石柱は2~3年前から撮影をしているので、今年も5/5(日)にツレと撮影を兼ねたお参りに行ってきました。

 まず袖ケ浦市の石仏に逢いに行きました。これは不思議な石仏です。お地蔵様は街道沿いに置かれているのが普通ですが、このお地蔵様は田んぼの中に鎮座しています。少し盛り上がった台地の上に置かれ、街道の方向を向いています。

 お顔も撮影しましたが、他でよく見るお地蔵様ではなく厳しい表情をしていました。一刀彫りで有名な円空仏を思い起こさせます。

 しかしこの田の神様を見つけるのは至難の業です。周りの景色に溶け込んで、前もって位置が分かっていないと見つけられません。

 稲作農耕民族の間には稲作時期になると山の神が、里に下って田の神になります。そして田仕事に携わる農民を見守り、豊作をもたらすと言う信仰があったようです。

 上下の写真は本年4/14、偶然通りかかった際に、車を止めて撮影したものです。まだ田植えが行われる前の写真です。

 次は木更津市牛袋の田の神様です。

 前から見るとただの石柱のようですが、後ろには文字が刻まれています。

 ポツンと在る田の神様の周りは全て田植えの終わった田んぼ。風がないので水鏡状態、周囲の景色が映し出されてとてもフォトジェニックでした。


小櫃川上空を泳ぐ250匹の鯉のぼり②-早朝の鯉のぼり

2024年05月20日 | 日記

 

 5/05(日)の早朝、再度ツレと中川橋付近の鯉のぼりを撮りに行きました。この日は川沿いの道「国道409号線」からのショットを撮ろうと、車の通行の少ない午前7時頃川沿いに車を止めて撮影しました。ただ風が吹いていなくて、鯉のぼりは直立して目刺し状態です。

 まだ早い時間だというのに親子連れが何組か来ていました。250匹の鯉のぼりに圧倒されたようです。

             

 時間が早いせいか屋台も営業しておらず、たたまれたままでした。そして無風状態のために、小櫃川が水鏡状態で、鯉のぼりが川面に美しく映し出されていました。

 30分ほど撮影して帰宅しましたが、その頃になると幾分風も吹き出してきました。車の中から窓越しに中川橋と鯉のぼりを撮影、2度の訪問で250匹の鯉のぼりを堪能しました。


小櫃川上空を泳ぐ250匹の鯉のぼり①-袖ケ浦市

2024年05月17日 | 日記

      

 薫風香る5/2(木)午前11時頃、ツレと袖ケ浦市横田・中川橋付近の鯉のぼりを撮影に行きました。

 この鯉のぼりは毎年「小櫃川に鯉のぼりを揚げる会」の人たちがゴールデンウイークに合わせて揚げる鯉のぼり。今年も4/28~5/6まで、国道409号線の中川橋付近で250匹の鯉のぼりが小櫃川の上空を泳いでいました。ただし悪天候のために少し早く撤去したようです。

    

 私たちは5/02と5/05の2度鯉のぼりを見に行ったのですが、1回目の5/02は風も吹き鯉のぼりが泳ぐ様をダイナミックに見ることが出来ました。また平日の午前中と言うこともあり、見物人も少なくて自由に撮影することが出来ました。

 この鯉のぼりが揚がっている小櫃川は、房総丘陵の清澄山系に源を発し、君津市、木更津市、袖ケ浦市を蛇行しながら貫流し最後に木更津市に入り東京湾に注いでいます。総延長は約88km、千葉県では利根川に次いで2番目に長い川です。

    

  見物人はやはり子供連れが多いですね。鯉のぼりと子供の姿をスマホで撮影する姿が目立ちました。

 またこのところ天気が悪く前日も雨が降っていたので水たまりが出来ていました。しかしその水たまりに鯉のぼりの姿が映ってちょっとフォトジェニックです。

  

 そして今年も河川敷には屋台が色々出ていました。私たちも「たこ焼き(税込み500円)」を購入。美味しくいただきました。

 昼も近くなってきたので、これで帰りましたが、250匹の鯉のぼりに圧倒されました。鯉のぼりは季節柄あちらこちらでよく見かけますが、川の上空に揚がる鯉のぼりは中々見られません。いつまでも続いてほしい伝統行事です。


農村公園・ひらおかの里で小学生の田植えを見学③

2024年05月15日 | 日記

 5/02(木)ツレと袖ケ浦市の農村公園・ひらおかの里を訪問、小学生による田植え体験を見学してきました。4/25以来2度目です。

 袖ケ浦市によると農村公園ひらおかの里は、全体の面積17,310㎡(水田4,100㎡、畑2,100㎡)の敷地を有しています。そこに管理棟、倉庫兼休憩室、東屋、風車、水車があり、これらを活用し「田んぼの学校」として「農作業体験」を行っています。

 「田んぼの学校」は農業体験のない地域の住民や子供たちが、米作りの体験を通じて、農業の歴史や景観と出会う場所作りをめざすとの由。対象は市内の小学校6校の5年生480人。この生徒が参加する年間を通じた米つくりの体験事業です。

 また計画表によると、4/23~5/7が田植え。6/11~6/22田の草取り。9/3~9/11稲刈り。12/4~12/13お飾り作りになっています。

 

  午前10時50分頃になると田植えも終盤です。徐々に小学生たちが畔を通って水洗い場に向かっていきました。

 水洗い場は管理棟の横にあり、上総掘りの井戸からの水を使っています。

 手足を洗い着替えた生徒たちは、管理棟の正面に並べられた農機具の周りに集まります。

 今回は生徒による手作業の田植えでしたが、一般の農家が使っている全自動の田植え機やトラクターなどが紹介されていました。そしてこの後は6月に田の草取り、9月には稲刈りの実習が待っています。都会の小学生には出来ないお米作りが体験できて、袖ケ浦の子供たちは幸せです。


農村公園・ひらおかの里で小学生の田植えを見学②-袖ケ浦市

2024年05月13日 | 日記

 4/25(木)袖ケ浦市のひらおかの里で、小学生が田植えの体験学習をするというので、ツレと見学に行きました。

 体操着姿の小学生は元気いっぱい。田んぼの中には稲の苗がところどころに置かれ、準備万端です。

 指導員から苗を貰い、1人3列のノルマを課せられて田植えの始まりです。

 最初は旨くいきません。指導員が見かねて手本を見せていました。

 指導員の教えが良いのか、暫くすると慣れてきました。

 泥んこの田んぼに足をとられる生徒が相次いでいました。足が抜けないのです。

 指導員のおじさんたちも徐々に厳しい口調になって来ましたが、子供たちは臆せず元気に田植えをしていました。見ていて、このような郊外学習も良いもんだと実感しました。女性の指導員は女の子に優しく教えていましたし、適材適所の教えがいきわたっていました。

 午前9時10分頃から始まった田植えも、10時頃終了です。皆ドロドロになった手足を上総掘りの井戸から出る水で綺麗に洗っていました。

 最後は農村公園の横で、農機具の説明を受けていました。体力のない小学生にとっては、きつい田植え体験だったと思いますが、都会では味わえない貴重な課外授業になったと思います。


袖ケ浦市のひらおかの里で小学生の田植えを見学①

2024年05月10日 | 日記

 4/20(土)ツレと袖ケ浦公園近くの農村公園・ひらおかの里を訪問しました。以前撮影した管理員の方の写真を差し上げるためですが、その時4/22から小学生の田植え体験が始まるとの情報をいただきました。

 田植えのために公園内の田んぼには水が張られており、耕運機で耕されていました。

 耕運機が作業中の為か、田んぼの側に置かれていました。そして殆どの田んぼは畔塗りも終わっています。水の張った田んぼは風がないので水鏡状態です。周りの景色が映り込んでとても綺麗です。

 また田んぼの周りの道にも木の陰が出来てフォトジェニック。

 この公園には県道143号線の側に上総掘りのやぐらが置かれています。「上総掘りの技術」は千葉県で開発されたもので、2006年には国の重要無形民俗文化財に指定されています。

      

 上総掘りのやぐらの隣には風車が付いた井戸があります。上総掘りで掘った井戸ですが、自噴しない場合は上の風車を回して水を汲み上げていました。現在この井戸で汲み上げた水は、園内の田んぼや池に使用されているそうです。

 そして4/25(木)午前9時頃ひらおかの里に行くと、田植え体験に参加する長浦小学校5年生が来ていました。駐車場には袖ケ浦市のバスが2台停まっていたので、これで来たようです。

 管理棟前で農村公園の管理員の田植えに関する説明を受けてから田んぼに突入です。3つの田んぼに人員が振り分けられて田植えが始まりました。


木更津市郊外の石仏と石柱-コの字形に多数並んでいます

2024年05月07日 | 日記

       

 4/23(火)ツレと袖ケ浦市の農村公園・ひらおかの里に行った帰り、木更津市十日市場にある石仏と石柱が多数ある不思議な場所に寄ってきました。

 場所は県道146号木更津線根形線を上総清川駅方向から袖ケ浦に向けて走行。中郷保育園近くを左に曲がって200m位進むと左側にあります。

 この石仏群が置かれた左側は田植が済み、稲田と石仏群が味のあるコラボを展開していました。

 そして石板にアマガエルがのっているのをツレが見つけました。下の写真では見つけにくいのですが、左の2段になった石塔の下の段、左端にいます。

 この石塔群のある場所は何時も綺麗に清掃されています。お花も生けられているので、どなたかが管理されているようです。しかしお参りしているのは1度も見たことがありません。お盆やお彼岸に来て、お参りしている方がいたら、由緒などを聞いてみたいと思う今日この頃です。


君津市・門馬農園のタケノコと3種類のサクラ

2024年05月03日 | 日記

      

 4/18(木)ツレと友人、それに門馬農園の門馬秀子さんの4人でクマガイ草群生地を訪問しました。そして群生地から門馬さんを送って行き、門馬農園を見学しました。

 門馬さん宅へ向かう細い道路の右側は竹林で、タケノコがボコボコ姿を現わしてしています。その辺りにタケノコを掘って皮を向いている人たちがいましたが、門馬さんの親戚の方たちで、タケノコ掘りにきているそうです。

     

 門馬さんによると農園には、三種類のサクラが咲いているそうなので、見せてもらいました。まず緑のサクラ・御衣黄(ギョイコウ)。花弁が貴族の衣服の萌黄色(もえぎ)に近いことから名付けられ、江戸時代に京都の仁和寺で生まれたというサクラです。

 次は八重桜です。このサクラは八重咲きになるサクラの総称。多くの品種がありますが、オオシマザクラとヤマザクラの種間雑種として誕生したサトザクラに属し、ボタンザクラとも呼ばれています。もうこの時期になると、葉が出てきて見頃は過ぎていました。

 八重桜の隣にシダレザクラが咲いていました。ただ少し時期が遅くかなり葉が出ています。そしてシダレザクラはバラ科サクラ属。枝が柔らかくて、枝が垂れるサクラの総称です。

 その後タケノコ料理のお土産と、取りたての生タケノコをいただき帰宅しました。翌朝それでタケノコご飯を炊いてもらい、美味しいタケノコご飯とタケノコ料理をを堪能しました。


田川の里・クマガイ草自然園②-エビネや野草も開花中

2024年04月30日 | 日記

 田川の里、クマガイ草自然園の第2報です。この日は天気予報が外れ、曇りのち雨。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様です。まして雑木林のなかに咲くクマガイ草なので、もう少し光がほしかったですね。でもその分コントラストが少なく柔らかい光のなかで撮影が出来ました。

 クマガイ草は、ラン科アツモリソウ属に分類される多年草。日本、朝鮮半島、中国の浙江省から四川省に分布しています。日本では落葉広葉樹、スギ、タケ類の林床に生育し、以前は里山や都市の緑地によく見られた植物ですが、今ではめったに見られない絶滅危惧種になってしまいました。

 また名前の由来は、源平合戦で名をあげた熊谷直実が背中に背負った母衣(ほろ)に似ていることから名づけられたと言われています。

     

 このクマガイ草をこれだけ咲かせるのは大変な努力がいると思われます。私たちが見学する様になって4年目。毎年珍しいクマガイ草を見せていただき頭が下がる思いです。

 クマガイ草群生地の横にも沢山の野草が花を咲かせていました。まずエビネです。蕾を付けているものや咲き始めているものがありますが、後1週間すると見頃だそうです。

 次はヒトリシズカ、これも群生地になっていて沢山咲いていました。

     

 ウラシマソウも沢山見かけました。これは日本固有の球根植物との由。ヒゲのように長いものが伸びており、これが浦島太郎の釣り糸のように見えることからこの名が付いたそうです。

 

 そしてクマガイ草群生地の奥にはヤマブキソウの姿がありました。ケシ科ヤマブキソウ属の多年草。和名はヤマブキに花の色が似ていることからヤマブキソウになったようです。

 

 雨が降り出しそうになってきたので、午後2時頃に田川の里を後にしました。また来年クマガイ草に会える日を楽しみに、千葉市の友人の乗るJR木更津駅に向かいました。


田川の里・クマガイ草群生地を行く①-木更津市

2024年04月26日 | 日記

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 4/18(木)曇り空で雨が降りそうな日でしたが、木更津市田川にあるクマガイ草の群生地を訪ねました。訪問したのはツレと友人2人の合計4人です。5日前にこの田川の里の代表の松野さんから見頃が15日から1週間ぐらいとの連絡をいただいたので、友人たちと相談してこの日に決めました。

 途中ランチをとり、ここ田川の里に着いたのは13時20分頃でした。県道145号長浦上総線を久留里方向に進み、小さなクマガイ草群生地の看板を右に曲がるとクマガイ草の幟が見えてきます。初めて行くにはわかりにくい場所です。

 広い庭の一角に受付所があります。ここで1人500円の管理料を払います。この日は天気が悪いので見物人が少ないようです。早速蔵の裏に広がる群生地に行きました。

 何時ものように松野さんが群生地を案内をしてくれました。本当に山野草に詳しい方で色々教えていただきました。

       

 3000株のクマガイ草が一帯に広がっています。凄いですね。薄紫の花に圧倒されてしまいます。