かまくらdeたんか 鹿取未放

馬場あき子の外国詠、渡辺松男のそれぞれの一首鑑賞。「かりん」鎌倉支部の記録です。毎日、更新しています。

馬場あき子の外国詠 277 トルコ②

2024-02-13 10:09:32 | 短歌の鑑賞
 2024年度版 馬場あき子の外国詠37(2011年3月実施)
   【遊光】『飛種』(1996年刊)P121~
   参加者:N・I、井上久美子、崎尾廣子、鈴木良明、曽我亮子、藤本満須子、
       渡部慧子、鹿取未放
   レポーター:曽我亮子 司会と記録:鹿取未放
   

277 かがやくはまことマロニエの実であるか仰げば口中に明るき秋陽

     (当日発言)
★「まことマロニエの実であるか」は疑問ではなく、感嘆の気分。(藤本)


      (まとめ) 
 日本の公園などでマロニエの木はよく見かけるが、あれはベニバナトチノキで、本物のマロニエ=セイヨウトチノキとは違う品種らしい。余談だが銀座のマロニエ通りに植えられているのはベニバナトチノキとトチノキであって、マロニエ通りに本物のマロニエは無いらしい。
 秋になるとベニバナトチノキにはトゲトゲの丸い実がぶら下がっているが、トルコのマロニエはどの品種なのだろうか。そしてその実はどんな形なのだろうか。旅の途上の心弾みが、ちょっと珍しいマロニエの実を見上げさせている。そこに異国の明るい秋の日が差し込んでくる。「口中に」と言ったところが実感を増している。(鹿取)

 ※鹿取の別のブログ「ねいじゅ」に、もう少し詳しくマロニエのことを書いて写真も
  載せています。興味のある方は、こちらをどうぞ。

     https://ameblo.jp/fuuboku-kamakura/entry-12268945928.html


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