活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

伝統の未来って

2016-10-10 12:14:14 | 活版印刷のふるさと紀行

 会期が6日間と短いので気になっていた日本デザインコミッティの企画展「伝統の未来」の最終日にギンザ松屋に飛び込んで来ました。今年1月から順次開催されてきた小展の集大成という触れ込みです。

 「伝統の未来」というこの展覧会のタイトル、気になるのは私だけでしょうか。木工、金工、漆器、陶磁器、刃物、紙、染織、建築などの日本の伝統工芸を未来資源として再確認するというのが開催趣旨ならば、「日本の伝統工芸こそ未来資源」というようにわかりやすいタイトルにすべきではないでしょうか。

 会場ではアーカイブ展示物が人気を集めておりました。たとえば、角がすり減った木製の小物入れなど。まさか「カワユイー」とはいっていませんが、そんな表情でスマホをパチパチやっている若い女性の多いこと。私なんか、子どものころ田舎のおじいさんの家でよく見たもので、「懐かしい」感は大アリでしたが。

 酒のコーナーと旅館のブースはちょっと異質でした。もっとも日本酒のラベルがいっぱいのディスプレは気になりましたが。それと、わたくしにとっては身近な印刷の領域でこんな伝統工芸の展覧会ができたらなと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、手仕事による伝統的な出品物には魅力的な作品がたくさんありました。とくに日頃、こういう機会でもないと接することの少ない金工、染織、紙などに目をとめました。伝統工芸、たとえば私にとって身近な印刷にあってもこういう領域での展覧会がほしい気がしました。


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