活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

栗羊羹のシーズンだ

2016-11-03 14:34:46 | 活版印刷のふるさと紀行

 岩手県奥州市の御菓子司回進堂の岩谷堂羊羹「くり」を食べました。奥州市がどんな町か知りませんし、岩谷堂羊羹も初見でした。ごらんのようにパッケージは古めかしい、よくいえば風格があって食べる前から期待をもたされたのですが、旨かった。おおきな栗が入っているのに、羊羹の味を損なうことなく、バイプレーヤーとして完璧、つまり、極上の栗羊羹でした。高島屋の催事で求めました。

 栗羊羹というと、私が愛してやまないのは浅草の「にしむら」のそれです。が、この回進堂にも一目おくことにします。もう一度、このシーズン中にめぐりあいたいもの。

 実は私の羊羹好きは父親譲りです。いまでも目をつむると、和服姿の父が、陶工だった祖父の焼いた独特の釉の大きな火鉢にかかった鉄瓶の湯から無造作に茶をたて羊羹で一服の図を思い出します。住まいは愛知県の岡崎でしたから羊羹は旭軒のでした。たまに到来ものの東京のとらやの羊羹に接すると大事にひとりじめしておりました。


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