カリーニングラードの中心に建つ 「バルチック艦隊司令部」 ・・
その前には、『ピョートル大帝』 の像が立っています。
1703年、モスクワからサンクトペテルブルグ遷都と同時に、
ピョートル大帝が創設した 『バルチック艦隊』 ・・
(9月17日のブログ参照 )
バルト海 = 『不凍港』 の覇権を担う重要な海軍です。
帝政ロシア、ソ連、そしてロシア連邦へと時代が移っても、
『バルチック艦隊』 はロシアの威信であり象徴です。
そして、カリーニングラードは、
ロシアが長年夢見たバルト海へのゲートウェイです。
そのカリーニングラードに持ち去られた 「琥珀の間」 ・・
ロシアの文化的威信であり象徴でもあったはずの 「琥珀の間」 ・・
国家プロジェクトとして復元したという事実が物語るように、
「琥珀の間」 は、ロシアにとって 『国宝』 です。
(11月8日のブログ参照 )
ドイツ軍が立てこもったカリーニングラード周辺の 『要塞』 ・・
この中に 「琥珀の間」 が隠されているかもしれない ・・
街の中にいまも残る 『塹壕』 ・・
戦禍をくぐり抜けた人々の証言を元に、
「琥珀の間」 の捜索は続けられました。
しかし、あらゆる 『要塞』、『塹壕』 の捜索にもかかわらず、
「琥珀の間」 は発見されませんでした。
1944年、戦況の悪化に伴い、
ナチスドイツが 『ケーニヒスブルグ城』 に展示されていた
「琥珀の間」 を再び解体、梱包し、
持ち去ったという記録は残っています。
(11月9日のブログ参照 )
この街のどこかに、必ず 「琥珀の間」 は隠されている ・・
いまなおそう信じる人もたくさんいます。
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