ベネチアを最もベネチアらしく見せる運河を行くゴンドラ ・・
海の上につくられた都 ・・
しかも、網の目のように張り巡らされた水路 ・・
ゴンドラはベネチアの必需品でした。
17世紀には、数千艘近いゴンドラが
運河を行き交っていたと伝えられています。
現在、ベネチアのゴンドラの数は400艘程度だそうです。
まるで美術工芸品のように美しいベネチアのゴンドラは、
すべてが木製で手づくりです。
300近いパーツから成り、製作には 1年以上を要します。
(モミ、カシ、マホガニー、クルミ、カラマツ、チェリー
などの多くの部材を使う )
特徴的なのはその舳先 ・・
『Rio リオ 』 と呼ばれる狭い水路を行く時、
衝突によるゴンドラの損傷を防ぐために、
鉄製の金具が取り付けられています。
S字のように湾曲したかたちは、
ベネチアの大運河 『カナル グランデ 』 を象徴し、
6本の歯は、ベネチアの主要な6つの島 ・・
ベネチア本島、ムラーノ島、ブラーノ島、
リド島、サン ミケーネ島、トルチェッロ島を
表しているといわれています。
遥か上空から見ると魚のかたちに見えるベネチア本島 ・・
その真ん中を蛇行しながら流れるのが大運河です。
長い歴史を刻む館に寄り添うゴンドラ ・・
ベネチアらしい風景です。
ゴンドラには、まだまだおもしろい話があります。
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