チャンパ王国の象徴ともいえる 「ミーソン聖域」 ・・
ヒンドゥー教の影響を受け、
シヴァ神を最高の神とした石造りの彫刻芸術を
数多く残していました。
遺跡は長い歴史を刻み、
「チャンパ王国」 の繁栄を今に伝えていたはずです。
しかし、「ミーソン聖域」 のあるこのあたりは、
ベトナム戦争時、南ベトナム民族解放戦線=ベトコンが
ジャングルを背景にゲリラ戦略を展開する
中心地域でもありました。
遺跡には、アメリカ軍も爆撃は仕掛けてこないだろう・・
こんな思いがあったのでしょうか・・
ベトコンは、「ミーソン聖域」 の中に基地をつくります。
1968年の 「テト攻勢」 以来劣勢に回ったアメリカ軍に
焦りがあったのでしょうか・・
1969年、アメリカ軍は 「聖域」 に空爆を行います。
こうして、遺跡は破棄されてしまいました。
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