せろふえ

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いもの子チャリティーコンサート はなわとさくまひでき

2024年06月02日 | 音楽
 いもの子チャリティーコンサートに行ってきた。はっきり言ってあまり期待せずに行ったのだが、とても良かった。
 さくまひできの歌がうまくてギターがうまかった。それは単に指が回るというレベルではなく、弦楽器なのだから当然だが、弦と胴体の特性がある。同じコードでもネックの端の方で押さえるのと弦を短く押さえるのでは音色が違う。右手はもっと違い、もちろんいろいろな弾き方があり、それだけでなくサウンドホールの方で弾くのとブリッジの方で弾くのでは音色が違う。それを音楽の中で意識して弾きわけているらしいのがわかってとても感心した。
 はなわの方はまあ期待したとおりで、でも誠実な感じがあり、歌もよかった。奥さん愛が美しかった。
 知り合いが何人もチケットを買って来てくれて感謝感激である。

羊の木 山上たつひこ原作 いがらしみきお作画

2024年06月01日 | 漫画

 古本屋で見かけ、そろっていて一冊100円なのだ。びっくりし、うれしく買ってきて再読。実は前に誰かに借りて読んでいるはずなのだが、このブログに書いてないようだ。きっと自分で消化できなかったのだと思う。今回再読してやっぱり消化できない。でもすごい、すばらしい作品だと思う。
 なにしろ山上たつひこ原作、いがらしみきお作画というのがすごい。
 wikiのあらすじは
「元受刑者を地方都市に移住させるという国の極秘更生プロジェクトで、過去に凶悪犯罪を犯した11人を受け入れることになった魚深市。元受刑者の情報は市民には一切知らされず、魚深市の中で計画を知るのは市長・鳥原秀太郎と、その友人である月末一と大塚武の3人のみだった。」
 というもの。そして、これはネタバレになるのかな?さまざまな事件が起こる。(あたりまえだ。そうでなければ作品にならない。)そして、それらはなんの解決もせずなんのカタルシスもない(と思う)。ただ放り出されているままだ。でもそれで良いのだ。すばらしい作品になっていると思う。

 映画もあるらしく、そのキャストがなんかすごい感じなんだよね。見てみたい。見てみようか。

ルイエ フルートソナタ7番

2024年05月31日 | リコーダー


 ジャパンフルートクラブの楽譜でルイエのフルートソナタ第7番というのがあり、いまだに売られているようだ。出自があやしくて全然わからない。解説があるのだが、ルイエ・ド・ガン(ヘントのルイエ)とロンドンのルイエが同一人物だとしてある。今では同姓同名のいとこ同士ということになっているのだが。
 曲を探し出せなかった。何しろルイエ・ド・ガンには作品1、作品2,作品3、作品5、と12曲セットのフルートセットが4ダースもあり、その、どの第7番もこの曲じゃない。ロンドンのルイエにも作品3というのが12曲セットのフルートソナタなのだが、その7番もこの曲じゃない。「7番」にこだわらない、と言うのなら、この60曲の他にも(6曲セットとかいくつも)あるようだし、ジャン・バディストじゃないルイエも何人もいるらしい。IMSLPの楽譜しか見てないけどでもねえ。どなたか情報ください。

HP

ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」 (ほぼ再掲)

2024年05月30日 | チェロ

ブルックナー、ヨーゼフ・アントン Bruckner,Josef Anton
交響曲第4番「ロマンティック」
 ロマンティックは2005年だったか、一度やったことがある。古巣でも前に取り上げたが、僕は何だったかで出られなかった。
 ブルックナーなんてホルン(と他の金管)に任せておけば、弦は適当にトレモロしてればいいのかと思ったのに、全然違っていて、参ったことだけ覚えている。。

 1楽章、最初は例の「ブルックナー開始」。弦は弓の先10cmとの指示があった、確かにそうかもしれないけれど、緊張している曲の始まりに、腕、指を弛緩させてpppのトレモロをする自信がない。アマチュアは真ん中より先、1/3くらいでやるもんじゃないかね。
 Aから3連譜のフレーズ、これが全曲にわたってこの曲を特徴付けているが、こんなのでもボウイングに迷う。弓は行きか帰りか、双方向にしか行けないんだ、3連譜は禁止して欲しい。弦楽器で相談して、基本は弓順、3連譜に続くフレーズがダウンから始める必要のあるところはダウンアップアップと言うことになった。もちろん全てダウンアップアップでやるという方法もあるんだろうけれど。
 gezogen、というのがやたらに出てくる。大学の時買った独和辞典を引くと「引っ張られた」と言う意味らしい、これはテヌートの意味なのか、それともリタルダンドの意味なのか、それとも両方混ざっているのか、、、別の場所にritard.はあるから、テヌートなのかな?

 Rから(もうここらへん、弾けやしないのだけれど)フィンガリングは241 214 24,2小節後は231 21413かな?521小節目は親指を使うもんだろうか?
 全然弾けないが、変ホ長調、変ホ短調の音階練習しよう。むずかしい、、、。



 4楽章の336小節目からはいったいどうやりゃあいいんだ?弾いてるひといるのか、と思ってしまう。アンダンテだって弾けない。
 下のGisを親指で取って、213、、、とやって、次の小節は半音ずつあげる( f はそのまま!)、かい?まあぼくには弾けない。

魔女とディナー 高橋留美子

2024年05月29日 | 漫画
 
 傑作集とあるが短編集。傑作集とか言って昔の名作を読まされるわけではない。ビッグオリジナルで年に1作ずつ描いたものらしい。
魔女とディナー
やましい出来事
死ねばいいのに
不定形ファミリー
(秘)ルネッサンス
私のスカイ
 すべておじ(い)さんの悲哀を描いたもの。なさけない行動や行動もできなくて妄想だったり、なさけないことこのうえない。うー、身につまされる。高橋留美子はすべて水準以上の、いつも手抜きなど感じられない、完成された作品で、そうだなあ、テレマンのようだ。

ケイン号の叛乱 エドワード・ドミトリク監督 ハンフリー・ボガート

2024年05月28日 | 映画・テレビ
 録画してあったケイン号の叛乱を見た。名作らしい。
 ハンフリー・ボガート演ずる偏執症?の駆逐艦艦長が、沈没しそうな状況でも適切な判断ができず、部下に指揮権を奪われて、艦は無事だったが反逆罪に問われ…。
 ハンフリー・ボガートがすばらしい。
 こういうやつって本当に始末に悪いし、特に上に立つ能力はまったくない、と思うのだが、河野太郎とか安倍晋三とかまさにこういうやつだよなあと感心して見ていた。危機に弱く、そのくせ傲慢で適切な判断ができず、失策は部下のせいにし、批判には弱い、いや批判に耐える能力がまったくない。ひとつでもふたつでも彼らの動画を探して見てみてください。

アンのゆりかご 村岡花子の生涯 村岡恵理

2024年05月27日 | 

 中学生になってしばらくした頃、本屋でばったり小学校の時の担任に会った。今思うと本屋で会ったのがうれしかったのではないか、本をプレゼントしてくれた。中学生の男子生徒に赤毛のアンってことはないだろう、と思っていたのだが、読んでみるととてもとてもおもしろく、このシリーズを次々と10冊すべて読んだ。続編以降はあまりおもしろくないよねえなどという人が何人もいたのだが、僕はとてもおもしろく読んだ。またたまには読み返してみるかなあ。再読は人生の大きな楽しみだ。
 図書館でこの本を見かけ、実は僕は「周辺」をあまり見ない方で好きな本の映画化されたもの、その逆などには慎重なのだ。自分の良いイメージを壊されたくない。まあそれでも見ることはある。連続テレビ小説の村岡花子のは全然見る気がせず、見ていない。後悔してない。
 この本はとても良かった。お孫さんが書いたものらしいが、誠実な書き方で心に染みた。

ヴォカリーズ ラフマニノフ

2024年05月26日 | リコーダー
 ラフマニノフのヴォカリーズのことはチェロの記事としてHPに書いているだけだったらしい。チェロの定番レパートリーに収められていて、笛でも吹けるかと思って楽しんだ。テノール記号が出てくるので音域が高い。最初から高いのだ。1オクターブ下げるのはどうかと思って試すと問題ない。全部吹ける。問題は自分でヘ音記号の楽譜を1オクターブ下げるというか、実際は記譜の1オクターブ上を吹くのだが、それが難しい。ま、当然か。そんなことするやつはめったにいない。

尾瀬

2024年05月25日 | 出かける
 市民オケのチェロを中心に尾瀬に行ってきた。水芭蕉が盛りですばらしかった。三万歩歩いた。疲れ、足が痛い。
 熊に出会った。怖い。

 写真が下手だ。もっとたくさん撮ったのだが、ピンボケだったり、イモリは撮り損なったし(-_-;)。

yamanoboru_1951さん、macomaco0819さん、Kさん、お世話になりました。ほんとうにありがとうございます。

教えたくなる名短篇 北村薫 宮部みゆき編

2024年05月24日 | 日記
 図書館で見かけた。短編小説集
青い手紙(アルバート・ペイスン・ターヒューン)
人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙(蜂飼耳)
親しくしていただいている編集者に宛てた、借金申し込みの手紙(角田光代)
手紙嫌い(若竹七海)
カルタ遊び(アントン・パヴロヴィチ・チェーホフ)
すごろく将棋の勝負(プロスペル・メリメ)
ほんもの(ヘンリー・ジェイムズ)
荒涼のベンチ(ヘンリー・ジェイムズ)
蛇踊り(コーリー・フォード)
焼かれた魚(小熊秀雄)
音もなく降る雪、秘密の雪(コンラッド・エイケン)
舞踏会の手帖(長谷川修)
ささやかな平家物語(長谷川修)
 最初のふたつみっつはごく短く、ショートショート的なオチもあったりして(そうか?)次のを読ませる工夫がしてある。そのうち長く、読みようによってはおもしろいのかもしれないが、全然おもしろくない感じになってきて、荒涼のベンチは読み飛ばした。その後も余裕がないと楽しめないなあ。まあ時間はあるのだ、と思い、ちょっとおもしろがれた気もするが、そうねえ。どんな作品も存在価値はある、と言う気はする。