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きな臭くなってきた、世界情勢

2024-04-14 21:04:39 | アラカルト

日本時間の今朝、イランがイスラエルを攻撃した、と速報のニュースが流れた。
Reuters:イランがイスラエル報復攻撃、200超の無人機とミサイル 安保理開催へ 

Reutersの見出しにあるように、イランがイスラエルに対して攻撃をしたのは「報復目的」ということのようだ。
というのもイスラエルは、今回の攻撃を受ける前に、シリアのダマスカスにあるイランの大使館を攻撃していたからだ。
ご存じの方も多いと思うのだが、このイランとイスラエル、イラクという中東諸国は以前から戦争や紛争を繰り返してきた地域でもある。
常に一触即発、という緊張が続く地域でもあったのだ。

このような緊張関係が続いていることは、当事者の間では十分わかっていたはずなのに、なぜ報復攻撃を受けるようなコトをしたのか?ということが、問題なのだ。
このような中東情勢を考える為には、第2次世界大戦までさかのぼる必要がある。
というのも、渦中の国であるイスラエルは第2次世界大戦後、流浪の民・ユダヤの民の為につくられた国だからだ。
ユダヤ民族にとっては、念願の自分たちの国ができた、と喜ぶべきことではあるが、結果として国を追われた人達、領土の一部を奪われた国がある、ということでもある。
その顕著な事例が、現在でも紛争地域となっているイスラエルのガザ地区、ということになる。

イスラエルの建国は、ユダヤという民族の問題だけではなく、ユダヤ教とイスラム教という宗教の問題もはらんでいる。
どちらも一神教であり、イスラエルにはキリスト教の聖地・エルサレムもある。
エルサレムは、キリスト教の聖地でもあり、ユダヤ教、イスラム教の聖地でもあるのだ。
そのような、宗教という視点から見てもこの地域の複雑さと紛争や戦争が起きやすい背景を持っている地域である、ということは十分理解できると思う。

1980年には、イランとイラクの間で戦争が起き、その後もイラクがクェートに侵攻する等、紛争・戦争が絶えず起きている。
上述したような、宗教的問題のほかにも領土や地下資源(=石油等)等、多角的な理由があるため、北欧を除く欧州諸国が停戦を呼び掛けることが難しいくなっている。
イスラエル建国に関しては、上述した通り第2次世界大戦の戦勝国がかかわっている為、より停戦を呼び掛けるのが難しい状況である、ということが分かるはずだ。

このような状況下において、停戦等の呼びかけができる国の一つが日本なのだ。
まず、宗教的な問題を抱えていない。
イスラエルの建国にも、関わっていない。
地下資源(=石油)等の輸入国として、公平な利害関係を結ぶ必要がある、等の理由があるからだ。
しかし残念ながら、日本はこの地域での優位性を保つ外交をしてきていない。
岸田首相が、海外に出かける度にODA等の拠出を約束してくるが、本来であればお金を出すのではなく、このような停戦に向けての外交手腕を発揮することで、非常任理事国であっても国際社会での発言力が強くなると思うのだが…。



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