先の見えない新型コロナウィルスによる自粛生活、ここまで長引いてくるとさすがに気持が滅入ってきます。テレビをつければ殆どのTV局はコロナに関する話題です。こういう時期何をすべきか試行錯誤を繰り返しています。
朝はやはり気になりますのでTVのニュースを観ますがその後は録画してためていた私好みの番組を見ることにしています。もっぱらラジオを聞いています。
そんな時に妹からラインが入り女優の岡江久美子さんがコロナウィルスによる肺炎で亡くなったそうよ、一瞬信じられませんでした。病気などの印象が感じられない明るいキャラクターの女優さんという思いがありましたので、初期の乳癌手術後の放射線治療中で免疫力が落ちていたのがコロナ感染になったとの報道をみて、コロナの怖さを改めて知った次第です。感染から亡くなるまでの速さがそれに拍車を掛けました。徹子の部屋でかつての元気なころの明るい彼女の様子をみていたらたまらない気持ちになってしまいました。感染から身を守る先の見えない恐怖ですね。
自分なりのここ2か月の生活を振り返って見ました。
季節の設えを4月になった早々に5月人形を出しました。気持ちだけでも明るくなるようにそれでも3月のお雛様のようにはいきません。やはり地味目になってしまいました。飾る所はいつもの2か所。
毎朝眺める我が家の庭の花達が私に元気をあたえてくれます。今年はライラックの花が見事に花をつけてくれました。
手入れもしてあげていないのにこちらも頑張ってくれています。
前々から気になっていた断捨離をこの時期に取り組もうと思い立ちました。夫を送ってから15年の月日が経ちました。箪笥、クローゼットには着る当てもない衣類がわんさと残っています。きっかけを失くしてしまったのもありますがそのうちそのうちが今に至っていました。ひょんなことから見つけた記事が後押しをしてくれました。
購読している雑誌に載っていた”古着を送ってワクチンを”このキャッチフレーズです。一口3980円で古着を入れる袋を購入します。段ボールではなくしっかりした袋です。それに詰めるだけの衣類をいれて事務局に送ります。宅配業者が取りに来てくれます。購入1口につき15人分のワクチンを寄付することができます。ワクチンはミャンマー、ブータン、ラオス、バヌアツなどの子供たちに届けられます。衣類はインドに送られて女性たちが選別作業を行い、170種類もの品目に分類その作業で現地の雇用を生み出します。選別された古着は開発途上国に送られ安価に販売されます。
これを見た時に単にゴミとして処分しなくても良いのだと、夫の遺品が生かされるんだと思ったら急に意欲が湧いてきました。ついでに私のものも処分しようと思い立ちました。まもなく紙袋が届けられました。
詰められるだけ詰めてくださいと言われています。バッグ、靴もオーケーです。翌日宅配業者の方が受け取りに来てくれました。永年の気持ちが一気に解消しました。夫のネーム入りのジャケットがどんな国の方が着てくれるのでしょう、喜んでくれますよね。夫の写真に報告しました。
家族写真の整理はだいぶ前に済ませましたので次に我が家のため込んである書類の片付けです。書類を見ていると我が家の今まできた歴史が感じられます。明らかに処分していいものの通知書、古い通帳、わからないものはネットで調べたり役所、税務署に聞いてみました。結構この時期断捨離している人が多いらしく問い合わせがあるそうです。
もう一つは食器棚の器の整理です。これは考えて処分は辞めました。気に入って集めたものに囲まれる暮らしまで片付けるのはどうしても出来ません。私が使えなくなったら家族にしてもらうことにしましょう。
”もしもの時に家族も私も安心”と名付けられたノートに少しづつ記していく作業をしていくつもりです。
ここまでしてみて感じたことはものを片付けるということは気持ちを整理することに結びついていくのだなと思いました。この時期訪ねてくる人もいないので集中して出来ました。
片付けおばさんばかりしていたわけではありません、自分一人のための美味しい料理も作ります。こちらがそうです。
この肉味噌は、ご飯の上に肉味噌を乗せてレタスでくるんでいただきます。豆板醤、コチジャン、オイスターソース、ごま油で味付けしたあるので辛みが効いてビールに合うのです。片付けていた時に出てきた古いCDを聞きながら一人酒も楽しみます。
図書館で日頃あまり読まない作者を無作為に選んで読みました。今は図書館は休館なので自分の気に入った本を読み返してみようと思っています。
この自粛生活いつまで続くか先は読めませんが落ち込まないように気分のバランスをとりながら過ごして行こうと思っています。