景 ケイ・けしき 日部 jǐng・yǐng
上から、京キョウ、高コウ、景ケイ
解字 京は「みやこ」の意味であるが、もとは一階の中央に柱を描いた高層建築。金文では周王の宗廟(祖先祭祀場。京宮とも)の意味だが、周王が近くに居住することから「鎬京コウケイ」(渭水流域(関中)に築かれた周の都)という字で都城を表す「みやこ」の意味となっている。一方、高コウは高層建築だが、下部に口がついており入り口・窓などの説がある。
その下の景は「日(日光)+京(高い楼閣)」の会意形声。京は都を代表する高く大きい楼閣。その楼閣の上に太陽があり、日光に照らされている高い楼閣を表している。意味は、けしき。ながめ。ありさま。また、建物に日光が当たり、その影(かげ)の意味がある。
意味 (1)ありさま。ようす。けしき(景)。「景色けしき」「景観ケイカン」(景色の外観。ながめ)「風景フウケイ」(ありさま。ながめ)(2)すばらしい。めでたい。「景福ケイフク」(大きな幸い)「景雲ケイウン」(めでたいことの前兆の雲)(3)したう。「景仰ケイコウ」(慕いあおぐ)(4)おおきい。「景行ケイコウ」(大きな道)(5)かげ(景)。「景光ケイコウ」(かげとひかり。光陰)(6)[国]そえる。たす。「景品ケイヒン」「景物ケイブツ」(四季折々の興を添えるもの)
イメージ
「けしき」(景・憬)
意味(5)の「かげ」(影)
音の変化 ケイ:景・憧 エイ:影
けしき
憬 ケイ・あこがれる 忄部 jǐng
解字 「忄(心)+景(けしき)」の会意形声。都の高層建築に日が当たるさまの景(けしき)を見て心で感銘をうけること。転じて自分の置かれている状態を悟(さと)ること。また、憧憬ドウケイ・ショウケイという語は、ある事物に対して期待をもつ、強く望む意味だが、日本では、あこがれる意味で用いられる。
意味 (1)さとる。気がつく。「憬悟ケイゴ」(憬も悟も、さとる意) (2)[国]あこがれる(憬れる)。「憧憬ドウケイ・ショウケイ」(憧も憬も、あこがれる意)
かげ
影 エイ・かげ 彡部さんづくり yǐng
解字 「彡(模様)+景(日に照らされた高楼のかげ)」の会意形声。景には「かげ」の意があるが、彡(模様)をつけて、その意味を明確にした字。日光に照らされた楼閣の姿が地上にできる模様。
意味 (1)かげ(影)。光がさえぎられてできる黒い影。「陰影インエイ」「影絵かげえ」「影響エイキョウ」(影は形に従い、響きは音に応ずる。他に作用が及ぶこと)(2)光りに映し出されたすがた。かたち。「影像エイゾウ」「撮影サツエイ」(3)すがた。かたち。おもかげ。「面影おもかげ」「人影ひとかげ」「月影つきかげ」(①月のかたち。②月のひかり)
<紫色は常用漢字>
上から、京キョウ、高コウ、景ケイ
解字 京は「みやこ」の意味であるが、もとは一階の中央に柱を描いた高層建築。金文では周王の宗廟(祖先祭祀場。京宮とも)の意味だが、周王が近くに居住することから「鎬京コウケイ」(渭水流域(関中)に築かれた周の都)という字で都城を表す「みやこ」の意味となっている。一方、高コウは高層建築だが、下部に口がついており入り口・窓などの説がある。
その下の景は「日(日光)+京(高い楼閣)」の会意形声。京は都を代表する高く大きい楼閣。その楼閣の上に太陽があり、日光に照らされている高い楼閣を表している。意味は、けしき。ながめ。ありさま。また、建物に日光が当たり、その影(かげ)の意味がある。
意味 (1)ありさま。ようす。けしき(景)。「景色けしき」「景観ケイカン」(景色の外観。ながめ)「風景フウケイ」(ありさま。ながめ)(2)すばらしい。めでたい。「景福ケイフク」(大きな幸い)「景雲ケイウン」(めでたいことの前兆の雲)(3)したう。「景仰ケイコウ」(慕いあおぐ)(4)おおきい。「景行ケイコウ」(大きな道)(5)かげ(景)。「景光ケイコウ」(かげとひかり。光陰)(6)[国]そえる。たす。「景品ケイヒン」「景物ケイブツ」(四季折々の興を添えるもの)
イメージ
「けしき」(景・憬)
意味(5)の「かげ」(影)
音の変化 ケイ:景・憧 エイ:影
けしき
憬 ケイ・あこがれる 忄部 jǐng
解字 「忄(心)+景(けしき)」の会意形声。都の高層建築に日が当たるさまの景(けしき)を見て心で感銘をうけること。転じて自分の置かれている状態を悟(さと)ること。また、憧憬ドウケイ・ショウケイという語は、ある事物に対して期待をもつ、強く望む意味だが、日本では、あこがれる意味で用いられる。
意味 (1)さとる。気がつく。「憬悟ケイゴ」(憬も悟も、さとる意) (2)[国]あこがれる(憬れる)。「憧憬ドウケイ・ショウケイ」(憧も憬も、あこがれる意)
かげ
影 エイ・かげ 彡部さんづくり yǐng
解字 「彡(模様)+景(日に照らされた高楼のかげ)」の会意形声。景には「かげ」の意があるが、彡(模様)をつけて、その意味を明確にした字。日光に照らされた楼閣の姿が地上にできる模様。
意味 (1)かげ(影)。光がさえぎられてできる黒い影。「陰影インエイ」「影絵かげえ」「影響エイキョウ」(影は形に従い、響きは音に応ずる。他に作用が及ぶこと)(2)光りに映し出されたすがた。かたち。「影像エイゾウ」「撮影サツエイ」(3)すがた。かたち。おもかげ。「面影おもかげ」「人影ひとかげ」「月影つきかげ」(①月のかたち。②月のひかり)
<紫色は常用漢字>