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かこぶろ。

氷点2006

「汝の敵を愛せよ」
 “自分の娘を殺した犯人の子供を愛せるのか?”
 “浮気して出来た子供を捨てた母親を子供は許せるのか?”
旭川市出身の作家・三浦綾子が発表したベストセラー小説。
40年以上にわたり何度もテレビドラマ化、映画化もされた名作。
私が覚えているのは浅野ゆう子さん主演の「氷点2001」と、
玉置浩二さんが主題歌だった89年です、こちらはいしだあゆみさん主演でした。
いしださんの夏江は、とても怖かった覚えが。
玉置さんが歌う「氷点」がとても素晴らしかったのですが、
今回陽子の少女時代(牛乳配達シーン)で流れたので感激しました!
今回は陽子役の石原さとみを主演にドラマ化されました。
先月末に二夜連続放送されて録画していたのですが、ようやく観ることができました。
 ・2007年2月21日DVD発売 「氷点 DVD-BOX」25%オフ
 ・玉置浩二 「EARLY TIMES」5%

<あらすじ> クリスチャンでもある医師の辻口啓造は、
妻:夏枝が村井と会っている間に、佐石によって娘のルリ子を絞殺される不幸に遭う。
啓造は信仰するキリスト教の教え「汝の敵を愛せよ」の実践と、
妻の背信行為に対する屈折した復讐心から、佐石の娘を引き取り、夏枝は陽子と名付ける。
陽子が小学1年生になったある日、夏枝は啓造の日記から挟まれていた手紙を見つける。
その内容より、陽子の出生(養子である陽子は、自分の実娘の殺人者の娘である事)や、
何も知らずに陽子を育てていることに気付いてしまう。
ショックで打ちのめされながらも、夏江は陽子に憎悪を抱き復讐を誓う。
一方、陽子も、牛乳配達の手伝いをしていた小4の時に自分は幼女だと知る。
高校生になった陽子は、徹(義兄)の大学の同級生の北原という青年と出会う。
陽子は北原に好意を持ち、北原は陽子に結婚を申し出る。
しかし夏枝は、陽子が実の子供の仇の娘であるということを2人に向かって言う。
そんな母親の仕打ちにより追い詰められた陽子は。。。
 石原さとみ ・・・・辻口陽子
 飯島直子 ・・・・・辻口夏枝
 手越祐也 ・・・・・辻口徹
 窪塚俊介 ・・・・・北原壮太
 岸本加世子 ・・・島田辰子
 北村一輝 ・・・・・村井靖夫
 本上まなみ ・・・松崎由香子
 中尾明慶 ・・・・・三井達哉
 賀来千香子 ・・・三井恵子
 安田美沙子 ・・・加納由美
 貫地谷しほり ・・相沢順子
 陣内孝則 ・・・・・高木裕介
 小野武彦 ・・・・・和田刑事
 吹越満 ・・・・・・・佐石土雄
 永井穂花 ・・・・・辻口ルリ子
 仲村トオル ・・・・辻口啓造
 十川史也 ・・・・・徹(少年期)
 森迫永依 ・・・・・陽子(少女期)
 竹下景子 ・・・・・陽子(老年期)
 津川雅彦 ・・・・・北原(老年期)(1966年大映版に北原役で出演)

辰子という女性はサバサバしていて、筋が通っていて、好きです。
岸本加世子さんがまた良くて。
歴代の辰子役を演じる女優さんも通ずるものがあります。
(戸田恵子、泉ピン子、森光子、市川悦子ほか)

あらすじが前編で、最後の陽子の泣き叫ぶ声はとても痛ましく、泣けました。
(さとみちゃん、演技頑張ってるーって感じました。)
啓造の生涯をかけての復讐とした身勝手さは、陽子を自分の娘と認めた瞬間消えてしまったかのようです。
夏江を責められるはずのないのに。
夏江の陽子への憎悪は啓造のせいなのに。
そうすることでしか生きることが出来なくなってしまったのに。
啓造の悲しみや苦しみがあまり描かれていなかったからでしょうか。

後編になってすぐ、自殺未遂を知った高木が、
 “陽子の本当の親は中川光夫と三井恵子で、佐石とは血縁関係は無い”
という事実を告白します。
高木が辻口家の実情をもっと早くに知っていたら、とテレビを見ているだけの私は悔しく思ってしまうのですが。フフフ
 “犯罪者の子”ではなかったけれど“不貞の子”だった
という事実がまたも陽子を苦しめます。
また本当の佐石の子も登場し、本来子供には罪は無いはずだけれど、
生まれながらの罪“原罪”にまた苦しんでいたのでした。
キリスト教では“人は生まれながら罪を背負っている”といいますが。
佐石は子供を殺してしまい、高木も辻口夫婦に真実を話せず、
松崎や村井は既婚者を愛してしまい、三井恵子は夫ではない子を産み捨て、辰子もまた両親を憎んでいた。。。
徹の“人は傷つけあって、許しあって”という言葉がありましたが、
この許すという行為が、相手にだけでなく自分をも楽に幸せにするものだということ痛感しました。

コメント一覧

か こ
コメントありがとう☆
 アトさん
予告CMを見ていてとても楽しみにしていました。
以前見たもののストーリーをあまり覚えていなかったのも、楽しめた一つだったかも。
不貞の子として自分を捨てた母親を許せなかったのは、そこに彼女の“氷点”があったのでしょう。
きっかけを逃したままのラストはとても悲しかったです。
中尾明慶くんの、父も僕も母を許しているというシーンは良かったですね。
NEWSでは私も名前と顔が一致しませんでしたが、
映画「疾走」や、このドラマや、テゴマスでようやく覚えました。フフフ
「Miso Soup」でスウェーデン先行デビューって凄いなぁ。
アト
見られたのですねー
「氷点」はとっても印象に残ったドラマでした。殺人者の子供として、いびりながら自殺にも追いやろうとした母親は、許せることが出来て、尚理解まで示す事ができたのに、不貞の子として、自分を生んだ実の母は許せなかった。ただ実の母の家の家族の人はそのことを知って許しているという深い心などとっても感じる物が多かったし、人間の心が描かれていたようで、いいドラマでした。

それに手越君をこのドラマを観て知りました。最近テゴマスで歌を歌ってますねーまだ19歳みたいですねーハァー若いって羨ましいです。
か こ
コメントありがとう☆
 三浦綾子さんのファンなのですね。
(そしてヨンハも♪)
「道ありき」は自伝小説なのですね。
私は「氷点」しか知らないのですが、人は弱い、けれどどう受け入れて生きていくか、というような本質を見つめ直すような印象がありました。
石原さとみ主演の「氷点」はDVD化されるし、機会があればレンタル等でも是非。
金谷純子
三浦綾子さんのファンです
http://www.cyworld.jp/junko8948
こんばんは。
「氷点」は小説も読み、ドラマは内藤洋子さん主演のを見ました。
「許し」という重いテーマでしたけど、感動しました。
三浦綾子さんの「塩狩峠」や「道ありき」も小説を読んで深く感動し、私の人生観を変えてくれました。
人を許すという事は簡単そうで難しいものなんですね。
石原さとみさん主演の「氷点」も観たかったな。
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