なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

ムクノキ(ニレ科・ムクノキ属)落葉高木 果実   別名ムク・ムクエノキ

2013-11-30 14:15:25 | 樹木
 愛知川の堤防に大きなムクノキが生えていて、黒く熟した実をたくさんつけていました。
地元の小学校の校外学習のためにでもつけたのでしょうか、「エノキ」と大きく書かれた札がついていました。
しかし、葉の特徴、実の様子、幹の様子などから、これは、ムクノキに間違いないと思いました。ムクノキはムクエノキとも
呼ばれるため、そう書いてあったのかも知れません。
 ムクノキの実は美味しいということでしたから、しわしわになった実を、恐る恐る食べてみました。干し柿のような味がして
甘かったです。念のため、家に生えていたエノキの葉とムクノキの葉を比べて撮っておきました。
























                    左がエノキで、右がムクノキです。
                     エノキの鋸歯はやや丸みがあり、ムクノキは鋭い鋸歯です。
                     エノキの鋸歯は、半ばからですが、ムクノキは、ほぼ全体についています。
                     エノキの側脈は途中でカーブして、葉先の方へ曲がっていますが、ムクノキの側脈はまっすぐ、鋸歯にまで達して
                     います。

サネカズラ(マツブサ科サネカズラ属)常緑つる性低木  別名ビナンカズラ

2013-11-29 14:01:47 | 樹木
 愛知川の堤防の大きな木にサネカズラが絡み付いて、赤い実をつけていました。かなり高い所まで、登り付いています。
また、地上近くに枝を広げているのもありました。
 果実は集合果で、肉質の果托に球形の液果が多数つき、全体として、球形で美しく見えます。食べると苦味があるそうですが、
漢方では、強壮薬として利用されているということです。
 百人一首の「名にし負はば逢坂山のさねかづら人に知られでくるよしもがな」という歌は有名ですが、万葉集にもいくつかの歌が
詠まれていて、古くから日本人に親しまれてきた植物といえそうです。











































クスノキ(クスノキ科・ニッケイ属)常緑高木

2013-11-28 17:00:35 | 樹木
 荒神山公園の入り口近くに、大きなクスノキが生えています。見上げると、点々とたくさんの黒い実が生っていました。
クスノキは、高さ20mほどに成長しますが、中には、40mにもなる巨木もあるということです。樹皮は暗褐色で、縦に短冊状に
やや深い割れ目があります。葉は互生し、長い柄のある葉身は、光沢のある卵形、または楕円形で、先が尖っています。縁は全縁で
波上になっています。葉を切ったり、若い枝を折ったりすると、樟脳のようなよい香りがします。
 4月頃に新芽を出し、若葉は、明るい黄緑色に目立ちます。10月~11月に実は黒く熟し、鳥達の好物となって種が運ばれます。
























                    オマケ画像は、公園近くの楓です。

トウネズミモチ(モクセイ科・イボタノキ属)常緑高木

2013-11-27 13:07:11 | 樹木
 荒神山公園には、ネズミモチの木も植えられていますが、別の所にトウネズミモチも生えています。
トウネズミモチは、葉裏を光に透かしてみると、葉脈の主脈も側脈も透けて見えますが、ネズミモチの方は、主脈が見えるものの
側脈は見えないので、判別出来るということです。また、果実は、どちらも、ネズミの糞のような黒い楕円形で、白い粉をふいた
ように見えますが、トウネズミモチの方が球形に近く、ネズミモチは、やや細長いです。トウネズミモチの実は漢方薬で、
強壮剤に利用されているとか・・・。トウネズミモチの方が樹高の高いものが多いそうです。




















メタセコイア(スギ科・メタセコイア属)落葉高木

2013-11-26 13:54:59 | 樹木
 荒神山公園には、ラクウショウによく似たメタセコイアの木が何本か植えられています。
すっかり色づいていましたが、落葉はまだのようでした。
ラクウショウとの相違点は、葉が羽状に対生していることで、枝も対生しています。ラクウショウは互生なので、区別ができます。
実の形もラクウショウが球形なのに対して、メタセコイアの実は、やや先が尖っています。乾燥すると、メタセコイアの実は、マツカサのように開いてそのまま地上に落ちますが、ラクウショウはばらばらに砕けます。
樹形はメタセコイアの方が、針葉樹らしく整って綺麗です。ラクウショウはややもこもこした感じです。