なごみのとき

ホッとするデジカメひとコマ日記

ロボウクモマグサ(ユキノシタ科・ユキノシタ属)の種

2017-04-30 14:09:00 | 草花
 4月7日に投稿しましたロボウクモマグサ(2014年頃彦根市で確認された新帰化植物)の種の
様子を観察しようと、少し採取してきて、植木鉢に植えておきました。
ようやく、果実が熟してきたようなので、種を観察しました。果実の上が丸く開いてきて、種が見え
ます。はさみで、基部の茎を切り取りましたが、横にすると中の種が、さらさらとこぼれ落ちて
しまいました。・・ああ、こうして種が、こぼれるんだな・・と思いました。
熟してくると、重みで果実が下がってきて、こぼれる訳です。
 種は、0.5mmもないくらいで、とても小さいです。風で飛ばされたり、雨で流されたりする
わけです。ナガミヒナゲシの種がとても小さくて、殖えてきている・・という話を思い出しました。
ロボウクモマグサもこれから殖えていくかもしれません。




















ウワミズザクラ(バラ科・サクラ属)落葉高木

2017-04-30 11:17:46 | 樹木
 サクラの季節が終わって、若葉の目立つこの頃ですが、荒神山の山裾には、あちこちに白い
花をつけたウワミズザクラが見られます。
ちょっと見たところでは、サクラと思えないような花で、枝先にブラシのような総状の花を多数
つけます。先端から撮ってみましたら、綺麗な円形に見えました。
花は、5弁花で、サクラと違って、花弁と花弁の間が少し空いています。
葉身の基部に蜜腺があるそうで、蛾の仲間が訪れていました。
 よく似たイヌザクラは、花序のつく枝には、葉がつかないそうですが、ウワミズザクラには、
花序のつく枝にも、数枚の葉がついています。






























ハナズオウ(マメ科・ハナズオウ属)落葉低木

2017-04-29 15:46:28 | 花木
 庭の2本のハナズオウがようやく満開になりました。滋賀県でも、やや北部のこの辺りは、サクラを初め
木や草の開花が、関東や東海、関西地方よりやや遅れているように思います。北陸地方の気象なのでしょうか。
 ハナズオウは、葉の出るのに先立ち、花を開きます。花には、花柄がなく、枝に直接花がついています。
花は、紅紫色の蝶形花ですが、他の蝶形花のように背後に大きな旗弁がなく、旗弁は、やや小ぶりで、2枚の
翼弁の内側に位置しています、2枚の舟弁の中に雄しべ雌しべがあります。
よく見ると、花は、外側に向かって輪形の花序をつくって、ついています。

























カキドオシ(シソ科・カキドオシ属)多年草

2017-04-28 14:57:37 | 草花
 垣も通すというカキドオシは、つるの節から根を出して、どんどん殖えていきます。
丸い葉の腋から淡紫色の唇形花をほぼ2個ずつつけています。下唇は、中裂して、中央裂片が大きく前に
突き出しています。濃い斑紋と奥の方の白い短い毛が目立ちます。
雄しべは、よく見えませんが、4個あるということです。萼裂片の先は、尖っています。

































ノウルシ(トウダイグサ科・トウダイグサ属)多年草

2017-04-28 13:56:33 | 草花
 曽根沼の水際を黄緑に染めて、あちこちにノウルシが群生しています。
トウダイグサ科のその花を詳しく見たくて、近寄ろうとするのですが、足もとがぬかるんで、なかなか
近づけません。枯れ葦の倒れた上を注意深くべしべしと踏みしめて、ようやく3個の花に近づくことが
出来ました。
 写真ラストの2枚ですが、茎の先には、中心に1個と周りに5個の花のようなものがあります。
ネットで調べた説明と照らし合わせてみたのですが、この花は、まだ若くて、果実をつけるところ
までは、いっていないことがわかりました。
 写真に写っている周りの5個から、さらにそれぞれ3本の細い枝に分かれ、2枚の苞葉をつけ、
また、その苞葉の腋からそれぞれ2本細枝を伸ばし、その先に花をつけるということでした。
 写真の花のようなものは、「中心の杯状花序」で、雌花のない不稔性の花だということです。
黄色く光っている花弁のようなものは、腺体でした。ノウルシの花には、花弁も萼もありません。


































 ここまでは、4月15日に投稿したものですが、今日、もう一度ノウルシに実が出来ているかな・・と
見に行きました。すると、若い果実が出来ていましたので、もう一度ご覧下さい。