西部劇と懐かしのカントリー&ウェスタン日記

現代とはかけ離れたOld Countryの世界ですがずっと続けていきます。興味のある方は時々のぞいてみて下さい。

西部劇 -3-(荒野の決闘)

2024年05月03日 | 西部劇映画

 

荒野の決闘 (My Darling Clementine)  1946年=昭和21年 監督ジョン・フォード   

<ストーリー>

ワイアット・アープ(ヘンリー・フォンダ)は3人の弟モーガン(ウォード・ボンド)、ヴァージル(ティム・ホルト)、ジェイムズ(ドン・ガーナー)と一緒に牛を連れてカリフォルニアへ向かっていた。途中末弟ジェイムズを残してアリゾナの街トゥームストンに立ち寄った3人だったが、帰ってみるとジェイムズは殺され、牛は盗まれていた・・・・クラントン一家(老クラントンと4人の息子)の仕業と目星をつけたワイアットは犯人を逮捕するためにその町の保安官となってとどまることを決意する。   

物語冒頭で牛泥棒事件にかかわるW.アープとクラントン一家の出逢い、酒場女チワワ(リンダ・ダーネル)との出逢い、医者崩れのガンマン ドク・ホリデイ(ビクター・マチュア)との出逢いを簡単に見せて、その後のアープ兄弟とクラントン一家の緊迫した確執と、アープが東部から訪ねてきたドクの昔の恋人クレメンタイン(キャシー・ダウンズ)に寄せる淡い恋心などをからめて・・・・そして最後のOKコラル(家畜囲い場)での銃撃戦に到るまでの展開がとても素晴らしいタッチで描かれています。   

「My Darling Clementine」ととても西部劇とは思えないようなやさしい原題がついていますが、実際にアメリカ民謡 ” いとしのクレメンタイン ” が映画の冒頭と終わりに合唱で歌われていてジョン・フォード監督らしいセンチメンタリズムを感じさせるところです。ずっと以前にレーザーディスクが出た時の解説に映画評論家の宇田川幸洋さんが次のように書いておられます・・・”「荒野の決闘」の魅力は勇壮なアクションや悪をやっつけるカタルシス(快感)にあるのではなく、それとは裏腹な、西部の風物を愛着をこめて眺めるところから生まれる比類のない詩的イメージにある。その意味で、フォード西部劇の特徴が最も端的に表れた作品だと言えよう ” と。 

  

この映画はアメリカ西部で実際にあったOK牧場の決斗(1881=明治14年)を題材にしたもので、ワイアット・アープ、ドク・ホリデイ、アイク・クラントン等の実在した人名が出てきますが、ここでは史実とはやや違ったフィクションを加えたものになっています。  日本公開は1947年(昭和22)で1961年(昭和36)、1965年(昭和40)、1984年(昭和59)とリバイバル上映されています・・・・モノクロ映像なので今の若い人達がどう感じるのかちょっと興味あるんですが、ジョン・フォード監督の陰影のつけ方とカメラワークはやはり一見に値するものだと思います・・・・・ところで、ワイアット・アープは1929年(昭和4年)まで生きたそうで、ジョン・フォード(1895~1973)監督は生前のアープに会ったことがあるんだそうです。OK牧場の決斗が1881年(明治14年)ですからアープはそれから50年近く長生きして80歳で亡くなったとか 

*2024(令和6)5月3日からのゴールデンウィーク後半に「荒野の決闘」を見直してみたので昔の記事を(2008年1月)少し改変してPart1~Part3まで載せてみました。1か月くらいしたらまた元の位置に戻す予定です。名作は何年たっても色褪せないです、私は映画、ビデオ、レーザーディスク、DVDと10回くらいは見たと思う。初めの3回くらいまでは画面が暗くて面白さが解らなかったけれど見れば見るほどに魅力が判ってきました。

ネットから探して借りて載せましたが、昔の映画ポスターは雰囲気があっていいなあ……関心します


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 旅とカメラ・・・皆な同じ方... | トップ | 西部劇 ー3- 荒野の決闘 P... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

西部劇映画」カテゴリの最新記事