遊びをせんとや

毎日できるだけアンテナを張って
おもしろがりながら楽しみたい。
人は「遊びをせんとや生まれけん」です。

紫陽花 薔薇 蕎麦猪口  大阪日本民藝館

2024-06-02 07:14:43 | 美術館、博物館
ちょっとどこかにお出かけしたい土曜日。
天気は上々
万博の紫陽花祭りがこの日から始まっていた。
大阪日本民藝館の「蕎麦猪口展」も観たい。

この日は近くのコーヒー屋さんへ豆を注文していたので11時から出かけた。


 
アルカリ性、酸性の土壌に合わせて色とりどりに咲く紫陽花。満開は、まだ早いみたいだった。




 


 
   


こなゆきなんて素敵なネーミング。バラと一緒でネーミングを見ながらだと楽しい。

ネットオークションで手にいれた交織(何かと何かの混紡織)の夏着物を着て、羅の帯を締めてみた。
日陰は湿度が低くとても気持ちいい。白い着物だが、楊柳だし、下に楊柳の麻腰巻を付けて、ペチコートを履いているので透けない。


子供たちが小さい頃、よく冒険ごっごをした春の泉

 
この石の砦がどれだけファンタジーを生んだか。

ここにたぶん、白鳥もいた。

お昼は日本庭園の休憩所で。

  
例のサンドイッチとアイスコーヒー。庭前のベンチと休憩所は満員だった。
でも吹く風が気持ちいい。のんびり。

日本民藝館へ。
そばちょこ 衣装持ちの器 | 大阪日本民芸館

蕎麦猪口だけでなく、色々な布藍染の布や三代澤本寿の作品が展示してあった。
いつも展示数が半端なく満足して楽しめる。
柳宗悦が書いていたが、日本の蕎麦猪口は名もない職人が作っているが、文様が多岐にわたりどれも劣る品はなくそこそこ芸術品として鑑賞できると。本当に感心するほど面白い柄が続く。

堪能して中庭に。

いい風が吹いていた。

 

日本庭園の入り口の色とりどりの菖蒲

 

薔薇園はそろそろ終わり

 

この日と次の日にお祭り広場で玉置浩二のコンサートがあるみたいだ。

すごい座席

 

午後2時くらいに退散。
入園料、民藝館込みで一人710円。





西行 歌と旅と人生 寺澤行忠

2024-06-01 07:20:37 | ブックリスト
かなり待ってやっと借りた一番新しい西行論。寺澤行忠著
西行研究者第一人者だ。


今までの私の持っていた西行像と少し違った感じを受けた。
なんとなく西行のイメージは高貴な人(待賢門院璋子と言われている)に失恋し、親友を亡くし、失意のうちに出家しながらもお酒も飲むし、色里にも通いという洒脱な人生を送った人という感じ。
でも今回この本を読むと、かなりストイックな人だったようだ。

自分と言うものがはっきりしていて、若い内から目指すところが迷いなく、仏門に入り、かといって特定の宗派に固執するわけでもなく(浄土宗や真言宗)伊勢神宮にも参っていたので本地垂迹説を取っていたのだそうだ。
なんだか精神がすごく自由な人だ。
一方、吉野・熊野の修験者に導かれ、かなり激しい修行も積んだようだ。一度はだまされたと憤慨したそうだが、二度もやり遂げているのは西行の基礎体力と精神力の凄さを思わされる。

この頃の東北への旅も「命をかけて」という感じだったそうだ。二度も東北に長旅をしている。
時代を下って芭蕉の旅を彷彿とさせる。
四国にもわたっている。

私の遊び人というイメージは江口の遊里で宿を巡っての遊女との歌のやり取りからである。

吉野の桜をこよなく愛し、私の一番好きな歌「願わくは花の下に春死なん その如月のもちつきのころ」通りに旧2月、太陽暦3月の末に吉野の庵で生涯を閉じたのである。そのことがまた、西行の伝説化を後押ししたそうだ。

いずれにしてもどこの流派にも属さず、孤高に宗教の修行の取り組み、歌の表現に命を懸けた一生であったようだ。
自分の感性に素直に従って、ほとんど歌会にも加わらなかったようだ。
生前、新古今和歌集の選者、藤原俊成、定家に認められ、その句集に選ばれることは望んでいたそうだ。

今回、読んだこの本の中に沢山の西行の歌が取り上げられていたが、自然や動植物に類する彼の優しいまなざしを感じた。
自然の中にも溶け込める面識のあった明恵上人やアッシジの聖フランチェスコに通じるようなイノセントな人でしかも生粋の芸術家だったんだろうな。

あとがきに著者が長い間に研究した中で、一番の参考文献となる書物の中に長年に渡って書き写されたことで西行の歌の中に使われた「花」と「春」という言葉が入れ替わっている歌があるとの指摘があった。そうなれば長年の西行の歌の解釈がまた一段と変化して進むのだろうと興味深かった。資料から読み取れる者は奥深い。

昨日の晩御飯はいつもの鰯ハンバーグ。ちょっと強火でカリッと焼いてみた。小松菜、人参。トマト、豚肉、キュウリの酢の物。
キャベツ、シイタケ、豆腐のお味噌汁。





阪急梅田 アートフェア―

2024-05-31 07:09:10 | 美術館、博物館
新聞の夕刊に桝本佳子さんの陶芸作品が掲載されていた。
陶芸なんだけれど、オブジェ。
蛸が巻き付いた壺とか、亀と一緒に甕があるとか。器と生き物や他の物が合体している。
少しくすっと笑える大きな作品。
是非実物を観たいと思っていたらちょうど始まった。
お茶のお稽古の帰りに傘を忘れていったし、その日は実家の母の整形外科の薬を取りに行く、ケアマネさんの訪問、歯科通院と三つの用事があったので、そのついでに寄る。

まずは傘をゲットして開店直後の阪急デパートに。入り口にかなりの人が並んでいる。これはこの日から始まるアートフェアを目指してではなく、インバウンドの買い物客がほとんど。その証拠に店内のティファニーの入り口に怖いほどの列がまたできていた。
各ブランドの入り口に並ぶのだろう。恐ろしや、円安。

アートフェア―の情報は

HANKYU ART FAIR 2024| 阪急うめだ本店 | 阪急百貨店

阪急うめだ本店『HANKYU ART FAIR 2024』は、5月8日(水)から開催。“アートと暮らすことが、当たり前”になり、現代アートの魅力をお楽しみいただけるように。そんな願いを...

阪急百貨店

 


9回のギャラリーを中心に現代作家の平面立体面白そうな作品が並んでいた。
無料というのも嬉しい。

桝本佳子さんの作品も沢山あった。

彼女の作品と壁にかかっている平面のリトグラフとかがコラボしていてそれも面白い。
 
   
     


この浮き輪が可愛い。


ビリケンさんとロケット壺。


色と形が絶妙にマッチしている。

茶道の床の掛け軸と花器やお道具と相通ずるものがある。


この竹のワインスタンドも面白い。




こんな作品や

 
配材を利用したちょっと変わった作品や、、、。


面白い作品が多数。


残念ながら、15分しか時間がなかったので堪能するまではいかなかったが、なかなかエネルギーを感じる作品群だった。


しばし、開店時間を待つ間の都会の風景。
久しぶりだな。


  

久しぶりに作ってみました数寄屋袋

2024-05-30 07:01:26 | ハンドメイド
茶道のお稽古に行くようになって懐紙、お扇子、菓子切りなどを入れる袋が欲しいと思った。
みんな持ってはる。
ネットで調べると数寄屋袋という物みたい。
手持ちの和の生地を漁る。
30年以上前に買った金襴緞子の生地が二種類あった。
きっと日本橋かなんかでお雛様の着物の生地の余りかなんかで安く売ってて、買って額装したあまり。
だから中途半端に切れている。

足りないところは赤い生地を繋いだ。
ネットの動画を見ながら。キャン★ドゥでマグネットホックを買ってきた。これがまた大きすぎた。
二種類あったのに、、。

裏生地は母の色無地の残り裂を使うことにした。
出来上がったのはこれ。

裏生地は木綿にするべきだったなと思う。なんだか絹だったらふゃふゃする。

こんな感じ。
でもなんとか出来上がってほっとする。
久しぶりのハンドメイド。
数寄屋袋買えば3000円くらいはする。できは今一であるが、なんとか使える。
扇子入れも作ろうと思う。

昨日の晩御飯は鶏モモ肉の塩コショウシンプル焼き、トマト。茗荷、シラスの酢の物。小松菜とじゃこ天の炒めもの。豆腐、キャベツ、もやしのお味噌汁。

庭の紫陽花 

2024-05-28 07:13:58 | 日々のあれこれ
雨である。
夜半にすごい雨音。
蒸し暑い

今年は庭の紫陽花が沢山花をつけている。
我が家の紫陽花は額アジサイ。
何とも心もとない薄い色


頑張ってどの花も首を伸ばして陽を浴びようとしている。
うすい色も一興かな?
私が春ごろ、下の枝を少し切って剪定したくらいで肥料も何もやっていない。
健気である。

花ごと切って家の中にも生けてある。
不思議な物で同時に色づく。

昨日の晩御飯。焼き鮭。キュウリ、シラスの酢の物。ポテトサラダ。キャベツ、もやし、豆腐のお味噌汁。

月末、今月はすごく食費がかかる。緊縮財政。