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日本共産党 群馬・太田市議 水野正己のブログ
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介護認定の訪問調査員 正規化・賃上げ・増員を

2023年11月22日 | 市議会・市政ニュース

 太田市の介護認定の訪問調査員の時給は、今年3月までが1,100円で今年4月からが1,140円。手取りは今年3月までが月約14.4万円で、今年4月からが月約14.8万円でした(勤務1年目の場合)。おわびして訂正し、以下のように記事も訂正します。

 なお厚労省ホームページには、同種の業務に従事する一般労働者の賃金水準(2024年度適用)を掲載しています。そこでは、職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額として、時給を自動計算するソフトがあります。

 介護認定の訪問調査員に相当すると考えられる福祉相談・指導専門員は経験ゼロ年で群馬県では1,324円で、太田市では1,346円。2023年度適用版でも、群馬県で1,302円、太田市では1,322円となります。

 派遣労働者ならこの時給は事実上の最賃となります。訪問調査員は正規化が求められますが、訪問調査員の時給は最低でも1,346円以上にすべきです。

【以下が訂正後の記事】

全員が非正規

 介護認定の申請者の1次判定のための市の訪問調査員は、全員が非正規職員です。時給は今年3月までは1,100円でしたが、今年4月から1,140円に引き上げられました。しかしそれでも手取りは、今年3月までの月約14.4万円が、今年4月から月約14.8万円に月額4,000円ほど引き上げられただけにとどまっています(勤務1年目の場合)。

 市の訪問調査員は、昨年12月初めまでは9人でしたが、昨年12月に3人が退職。今年3月、4月、5月、8月と1人ずつ非正規職員を増員し8月からは10人の体制になりました。担当課に増員を求めて昨年より1人増えはしましたが、まだ足りません。

介護度が出るまで3カ月待ち

 今年7月初めに介護認定を申請した人の介護度が出たのは今年9月末で3カ月待ち。今でも申請から介護度が出るまでは2カ月待ちの状態が続いています。

必要な時にサービスが提供できない

 これでは必要な時に介護サービスが提供できません。緊急の場合は介護度が出る前に介護度をみなした暫定サービスの提供も可能ですが、手続きはそう簡単ではなく、急を要する全員が暫定サービスの提供を受けられる訳でもありません。

 太田市の介護認定審査会は随時(毎日)開催していますが、認定審査のために必要な訪問調査が間に合っていない状態が続いています。

 訪問調査員は、市町村職員なら資格がなくてもできますが、民間の職員は、自治体から委託された法人に限定されるものの、介護現場で5年以上経験のある21の資格所有者、または1年以上の認定調査の経験が必要です。

 なにより非正規雇用で時給1,140円は、最低でも厚労省による「同種の業務に従事する一般労働者の賃金水準(2024年度適用)」に基づき、介護認定の訪問調査員に相当すると考えられる福祉相談・指導専門員の太田市の時給である1,346円(経験ゼロ年の場合)以上への引き上げが求められます。12月議会では、訪問調査員の正規化・賃上げ、増員を求めます。



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