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Tシャツとサンダルの候

菊池探訪


朝から気温はうなぎ登り。

暑さにはナメクジ並に弱い私である。

ソファーにだらしなく座り、


「アツイアツイアツイアツイアツイア、、、」

「ホラ、足どけて。掃除されんやん。」

「あー、暑か!どっかに涼みに行くぞ。」

「どこにね。」

「そうさなあ。よし、こうしよう。菊池渓谷に行くぞ。」


そんな訳で避暑である。

マイナスイオンを浴びて、思いっきり涼みたい。




菊池の町並みを通り過ぎようとしていると、



ん?

将軍木?

もしかして・・・





やっぱり。

それは、征西将軍懐良親王ゆかりの、椋の巨木であった。


ひゃー!


そりゃ、そうだ。

懐良親王は菊池氏を頼って、ここ菊池に暫く滞在している。

親王の足跡があるのは、当たり前の話である。


「こりゃいかん。予定変更して、寄り道するぞ。」



御松囃子能。

将軍木の真ん前にある。

ここで親王を慰労したことが起源らしい。

中世の形態を保つ貴重な舞で、国の重要無形文化財となっていると書いてある。



菊池高校。

懐良親王の頓宮(仮御所)があったとの事。


高校前の通りの名は、600年以上経った今でも『御所通り』である。


へえー、

中々、良いじゃん。



通りには、旧松倉家住宅(登録有形文化財 )や、




高木医院(登録有形文化財)など、趣のある建築物が並ぶ。 

さて、

ここに親王の頓宮があったのなら、菊池氏の居城も近くになければならぬ。



御所通りを真っ直ぐ進んだ正面に、菊地神社があった。

きっとあそこに違いない。



菊池武光像。

間違いなさそうだ。



神社まで登ってみよう。










楼門が見えてきた。




やはり、ここが菊池氏の居城だった。




パンフレットには、ここを本城として、外城が18もあった由が書かれている。




資料館


「何々、城のすぐ近くに、懐良親王御所?」

それは雲上宮(くものへぐう)と呼ばれ、車なら10分程度で行けるようだ。

「こりゃ行かんと。」



菊池渓谷で涼む計画など、何処へやらである。



雲上宮は、住宅街を登り詰めたその奥に、訪れる人もなく、ひっそりと佇んでいた。







親王はここで数年を過ごし、大保原の決戦での跳躍の時を待つことになる。


移動


さあ、やっと菊池渓谷と思いきや、



何故かまだ、こんな所にいる。

円通寺。

菊池氏初代が創建した寺。



蓮が見頃となっていた。










本堂



ふー!

二人とも汗みどろである。


「菊池渓谷はどうすると?」

「ここまで汗かいたら、涼みに行く意味ないし。帰ろうか。」




私達の避暑は遠い。

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