南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

イワサキケブカカミキリ 2024

2024-05-29 11:37:18 | カミキリムシ

2021年に初めて見たイワサキケブカカミキリというのがいる。

この時期ヒメコウゾにいるので、今年も見に行ってみた。

なかなか見つけられなかったが、何やら枯れて丸まった葉に隠れている虫がいた。





近づいてよく見ると、イワサキケブカカミキリが3匹隠れていた。





更にその葉の下の方にもいる。




ここにも5匹くらいいるようだ。

枝にじっとしていることが多いのだが、こんなところに入り込んで隠れているのもいるのか?

私が最初に見たのが2021年だが、その数年前に相模原で日本で始めて発見されたばかり。

メスばかりで、単為生殖であっという間に拡散したのだろうか?

今でもメスばかりなのだろうか?


2021年の記事 → クリック
2023年の記事 → クリック





ナガフトヒゲナガゾウムシ

2024-05-28 12:30:07 | ゾウムシの仲間

またまた、Tさんから連絡をもらった。

珍しい虫を確保したという事だ。

Tさんのマンションの階段や壁には、夜の間に次々と珍しい虫が訪れる、なんという羨ましい所なのだろう。

先日のルイスホソカタムシもそうだし。

早速見せてもらったのがこれです。






これでは、はて何の仲間だろうと思ってしまうが、ヒゲナガゾウムシの一種。

横から見たいので、細い枝に乗ってもらった。






ゾウムシの顔には見えない。








ナガフトヒゲナガゾウムシで、保育社の甲虫図鑑には「稀」と出ている。

1980年ころに日本に入ってきた東南アジアからの外来種のようだ。

最近は報告も多く増えて来ているようである。

これも、コナラの伐採木などでそのうち見つかりそうだが。






マダラアシゾウムシ 2024

2024-05-26 19:01:53 | ゾウムシの仲間

一口にゾウムシと言っても、大きいのから極小のものまでいろいろいる。

マダラアシゾウムシは、ゾウムシの中では大きい方で、のっそりという感じで歩く。

毎年のように見つけるが、やはり写真を撮ってしまう。

ヌルデの木にいるが、日陰で逆光だと本当にみつけにくい。





中央の下にいるのだが、何とも樹肌にそっくりで、実際にはこの写真よりも暗く見つけにくい。

フラッシュで撮影して拡大するとこんな感じ。





2匹だった。

いつも見つける時には、横からバックが明るいところでの、シルエットを探す。(これは上とは別の日の撮影です。)




しかし、見事な色と形である。



ルイスホソカタムシ (2)

2024-05-23 22:25:29 | その他の甲虫

5月7日にルイスホソカタムシを載せた。

この時は、Tさんが捕獲したのを撮らせてもらった。

自然状態でもこの近所で見られそうだということで、その後気にかけていたのだが、やっと見つけた。

今日は、切られたばかりのコナラ伐採木に、クビアカトラカミキリが走り回っているのをTさんと撮影していた。

その時に見つけたのだが、残念なことに見つけたのは自分ではなく、またもやTさん。

10mmほどの細い黒いゴミのようなものが伐採木の木端にいて、ゆっくり歩きまわっている。





もう一匹はその上のコケのはえた樹皮にいて、触ったので、手足を隠してじっと死んだふりをしているところ。





顔の部分の拡大。




最初のが、どんどん伐採木の下の方に回り込んで行ったので、撮影しようと苦労していたら、この寝たふりをしていたのが眼を離したすきに、あっという間にどこかにいなくなってしまった。

木くずが付いていたので、羽脱したばかりなのかもしれない。

これから見られるチャンスがまだありそうだ。







シラハタリンゴカミキリ 2024

2024-05-21 15:52:46 | カミキリムシ

買い物に行く途中、公園の遊歩道を通っていると白や黄色の花をつけたスイカズラが目についた。




スイカズラはいろいろなところでたくさん見られる。

これがあると、葉に食痕があるか探すのだが、なかなか見つからない。

ところが今回は食痕が見つかり、何やらいそう。




しゃがんでそっと葉の裏を見ると。






シラハタリンゴカミキリだ。






これは前回のルリカミキリみたいな色合いだが、やや大きい。






しかし、人通りも多いこんなところにもいるんだ。