反復すると目立つ

2020-09-30 | 野良サイン
当たり前だろ!みたいな記事タイトルですみません。

でも、同じ張り紙を複数枚貼るのってかんたんに効果が出るというか、目立たせパワーがすごいよな〜とつくづく思います。


心斎橋駅・2009年8月
同内容を2枚貼り。パソコンから出力したものを手で彩色してる……!


丸の内駅・2012年9月
同内容を2枚貼り


四ツ谷駅・2020年3月
同内容を2枚貼り

同内容の紙を2枚並べた様子を見ながら、これが1枚だけで貼られていたらどうだろう?と考えてみると、かなり地味だし全然目立たないだろうな〜とおもう。

張り紙が1枚から2枚になれば面積としては2倍ということになるけど、2倍以上の効果が出ている用に思える。「繰り返しポイント」みたいなものが上乗せされるような……。


高円寺駅・2012年9月
同内容を3枚貼り


高円寺駅・2017年9月
同内容を3枚貼り

銀座駅・2019年1月
同内容を9枚貼り

張り紙と張り紙を隣接させるのではなく、離れたところに貼って反復させると、さらに大きな面積を獲得できるような感じもする。


水道橋駅・2018年1月
同内容を9枚貼り

まるで階段の壁面全体を覆っているよう……(実際には覆っていない)。



浜松町駅(JR)・2018年10月

単体だと小さな紙だが、かなり広い面積をカバーしている感じ。



富山駅・2019年3月
同内容を少し間隔をあけて3枚貼り

ここまで見てきたものはだいたい一箇所の壁に掲示していた事例。

さらに、等間隔に並んだ柱のそれぞれに同じ張り紙を掲示しているケースも何度か遭遇したことがある。より立体的で、視界を占有してくる感じがあり、迫力もある。


上前津駅・2012年9月

動物園前駅・2016年10月


池袋駅(JR)・2017年7月

最後の池袋駅は応用編というか、一番奥のものだけ矢印の向きを変えていて「はいここ!ここで左折して……!」と言っているように見える。これはもはやアニメーションですね。

「接着剤のあと」が気になる

2020-09-29 | 野良サイン以外


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もともと何らかのサインが設置されていたが、剥がした後に接着剤の痕跡が残ってしまう、という状況のことが最近気になっています。

これは新宿駅でみたものですが、ニョロニョロした縦方向の線が並んでいる様子がとにかくかわいい。


𝘝𝘝𝘝𝘝𝘝

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﹌▌




横方向ニョロニョロ塗りは比較的多い。いますぐサイン類を壁面に接着するよう命令されたら自分もこうしてしまうとおもう。



おそらく上のほうに掲示されている「女性専用車」のサインは新しく設置されたもので、この接着剤の跡はそれ以前に設置されていたやつのものだと思われる。女性専用車サインを剥がして柱側の様子をみてみたい。



適当そうな線を見るとなんか安心する。


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西高島平のうずまき状の痕跡が今まで見てきた中ではいちばんキュートですね。うずまきが4×4とか4×5で並んでいるところもいい。




キャンベルの缶入りスープのラベルを剥がしたら、うずまき状のひっかき跡が現れて「西高島平じゃん!」となった。



自然に描かれたものではなく人為的な線ではあるんだけど、見せるために描かれたわけではない、という感じもふくめて良いですね……。






(Twitterで見ただけのものなのですが、今まで見た中でいちばんハチャメチャだなと思ったのはこれ)


階段上での「右側通行」「左側通行」の表現

2020-09-28 | 野良サイン
「右側通行」「左側通行」という内容の案内表示は、駅のなかでよく見かけるかと思います。この記事では、階段部分(床や蹴込部分)でそうした案内をしている事例を見ていきます。



新宿御苑前駅・2017年11月
トラテープを踊り場の床に貼っているケース


本町駅・2016年10月
黄色いテープを踊り場の床に貼っているケース

矢印で進行方向を表現することは一般的だが、床を区切るように線を引いておくと「歩いていいエリア」が面として現れてくる感じがする。



日本橋駅(Osaka Metro)・2016年10月
大きな矢印を浮かび上がらせようとしている事例

矢印を粗い点線で表現しているのを見た。これで人々は気づけるのか……!? と思ったが、初めて行った私が気付けたのだし意外といけるかもしれない。






品川駅(JR)・2019年1月

「のぼり Up」「くだり Down」と書かれたシールはJRの駅でよく見る汎用的なもの。ふつうは3枚目の写真のように壁に貼って使うものなのだが、ここでは階段に貼ってしまっている。

半分にすればちょうど蹴込の部分に収まる。張り紙を手作りする手間を省けるし、いいアイデアだな……と思った。もっといっぱい貼ったところを見てみたい。


赤坂駅(福岡市地下鉄)・2018年2月

壁タイプと蹴込タイプの複合型。

蹴込に貼ったものは下から昇ってくる人にしか見えない。上から降りる人に伝えるには天井・床・壁の面を使う必要があり、ここでは壁に貼り付けている。下の方に配置しているのは階段を降りる人の視線の位置を考慮したということでしょうか。優しい……。


高田馬場駅(JR)・2017年7月

ここから下は、階段全体を使って視覚的表現をしている事例。

高田馬場駅の階段では一段飛ばしで矢印が配置されていた。これだけたくさん貼っていても、階段全体に対しての専有面積はまだ小さい方で、訴求力は弱い(写真でみた印象で言ってるだけなのですが……)。


新松戸駅(JR)・2019年12月

矢印シールを全部の段に貼り付けていた。上から見た感じだと、やや迫力が出てきている感じがする。踊り場の床にも矢印がいっぱい。

三鷹駅・2018年2月

矢印だけでなく、赤・青の色面で力強くゾーン分けをしている。かなり迫力があるし、ここまでやればさすがに認識せざるを得ない感じがしてくる。掲示物本体は駅員さんの手作りではなく、ちゃんと業者に発注して作ったように見える。


新宿駅・2016年12月

壁に掲示されている「右側通行」の手作りポスターも見逃せないが、今回は天井に注目してほしい。

天井からサインを吊るすのはありがちな手法だが、ここでは天井の面に直接「くだり」ゾーンを描画している。天井がある程度平らでなければできない方法だし、現地をよく観察した結果として出てきたアイデアといった感じがする。

なんとかして通行をもっと整理したい、どうしたらいいんだ、と悩みに悩んだ末に思いついた手法なのではないだろうか……といったストーリーを勝手に思い浮かべる。サインの迫力の裏に日々の苦労が感じられなくもない。

上野駅(東京メトロ)・2015年8月

単純な「のぼり」「くだり」の区分ではない、一見すると謎の色分け。

左側のイエローとネイビーは、天井から吊るされているサインに対応しているみたい。イエローは「出口」で、ネイビーは「日比谷線への乗り換え」ということだろう。色面の上には矢印が配され、左側通行であることを表現している。

手すりの右側のエリアには、ふつうなら「くだり」を示す下向き矢印を置きたくなるところだが、ここでは「左に寄ってくれ〜」と念じているかのようなパターンが描かれている。直感に訴求してくる感じというか……。単なる矢印の場合とこのパターンの場合で効果がどれくらい違うのか検証してみたくなる。

写真管理どうしてる? 2020

2020-09-27 | 野良サイン以外
カメラで何かを「撮り集める」活動をしているみなさんが、写真をどう管理しているのかが気になります。

もうスマホでぜんぶ完結してるよって人も多いかもしれない。ゴリゴリに管理しまくってるという人もやはりいるのでしょう……。

気になる、と言いながら実際にひとに尋ねたことはないのですが、まずは自分がどういうやり方をしているのかを開示してみようと思います。「これが正解」と言いたいわけではなく、「自分は今とりあえずこうしてる……」という感じです。よろしくおねがいします。

「Lightroom Classic」を使っています



自分はデジカメで撮ってパソコンに取り込み……といういにしえのワークフローを今もやっているので、パソコン用の写真管理アプリがないとはじまりません。

いろんなアプリを渡り歩いてきて今は「Lightroom Classic」を使っています。

過去に使ってきたアプリはこんな感じです。(古→新の順)
  • iPhoto(現在の「写真」アプリ)
    Appleが作ったMac用の写真管理アプリ。Mac買ったら付いてくるみたいなやつだった気がする。次のApertureが便利だよと友人に教えてもらい移行しました
  • Aperture
    Appleが作ったMac用の写真管理アプリ。iPhotoよりもプロ向けという位置づけでした。普通に便利に使えていたけど2014年に開発終了となり未来がなくなったので泣きながらLightroomに移行
  • Lightroom(現在の Lightroom Classic)
    Adobeが作ったWindows/Mac用の写真管理アプリ。たぶんデファクトスタンダードになってる

「Lightroom」か「Lightroom Classic」か

2020年現在、Lightroomには2種類のエディションがあります。
  • Lightroom
    2017年に登場した新しいほう。データの置き方がクラウドベースのやつ
  • Lightroom Classic
    古いほう。今も開発は継続している。データの置き方がローカルコンピュータベースのやつ
自分の場合は2015年くらいから今のLightroom Classicを使っていたのですが、2017年に新しいLightroomが登場したときはそちらに移行しようとしていました。UIとかが今風に生まれ変わっていてなんだかかっこいいし、クラウドベースなのも便利だし……。編集機能が結構変わったらしいけど、自分が使う分にはそんなに困らない範囲。

しかし実際に使ってみると、ストレージサイズの壁にぶちあたりました。今までのLightroomなら手元のHDDのサイズを大きくしたり新しく追加したり……でストレージ容量の問題は解決するのですが、新しいLightroomはクラウドベース。写真データを置くメインの場所はAdobeが用意したオンラインストレージの一択であり、かつ容量が1TB。

この1TBという上限が受け入れられず無理になり、移行は諦めました。要らない写真をバシバシ消していくことにすれば1TBに収まるような気もするのですが、その選別の手間がだるい……と思ってしまった。(今調べたところ、Adobe Creative Cloud のコンプリートプランを使えば10TBになるらしいですね。いつかコンプリートプランを使う生活になったら移行していいかもしれないです)

ストレージどうしてる?

クラウドベースの新しいLightroomとは違って、Lightroom Classicを使うには手元にストレージを持つ必要があります。自分の場合はこういう構成にしています。
  • カタログファイル
    Mac mini のローカルSSDに格納
  • オリジナルデータ
    Mac mini にUSB接続している写真用HDDに格納
オリジナルデータ置き場はNASとかではなく、USBで直接接続するHDD(ハードディスクドライブ)を使っています。


サイズの比較対象がなくてすみませんが、長辺が11cmくらいのかわいい物体です。


以前はNASに置いていました。HDDを2枚つかってRAID1を構成し、ディスク故障時も復旧できるように……としていました。2018年頃、使っているNASがだいぶ古い機種だったのでそろそろ買い換えようかな〜と検討をしたのですが、その結果、NAS自体を使うことをやめようと思い至りました。

NASをやめて、ごくふつうのUSB外付けハードディスクに写真データを置くことにしたのですが、もちろんRAIDみたいな冗長化の仕組みはありません。バックアップを一切とらないのは流石に不安です。そこで、外付けHDDに詰まっている写真データをクラウドにバックアップできないかな〜と考えはじめました。(次章に続く)

写真データのバックアップどうしてる?

バックアップについては、結果的にこんな風になりました。
  • カタログファイル
    Time Machine(バックアップ用HDDに自動バックアップ)
  • オリジナルデータ
    Amazon Photos(クラウド上に自動バックアップ)
カタログファイルについてはMac上の他のファイルと同じ扱いでバックアップされます。

オリジナルデータについては、クラウドにバックアップする方針で比較検討した結果「Amazon Photos」になりました。



Amazon Photosは、Amazonプライム会員の人なら無料で使えるサービスなのですが、自分はこれをきっかけにプライムに入りました。写真のバックアップとるためにお金払ったら、プライムビデオとかお急ぎ便もついてきた!みたいな状態です。

決め手となった主なポイントはこのあたりです。
  • バックアップ作業:「Amazon Photos」アプリを起動しておけば自動で勝手にやってくれる
  • 復元作業:かんたんにできる。フォルダ単位でダウンロード可能
  • 容量制限:JPEG, RAWデータなら無制限
  • 費用:年間4,900円(= Amazonプライムの年会費)
復元がかなり手軽にできるというのは、いざというときに安心で良いなと思いました。実体験として、手元のRAWファイルがぶっこわれてしまったことが何度かあったのですが、壊れたファイルの入っているフォルダだけダウンロードしてきてファイルを差し替えて復旧……という感じで救われました。

Lightroom Classic上の写真管理どうしてる?

ここが一番肝心なところのような気がするのですが、そんなに語ることがありません。ライブラリを「作り込む」という気持ちが無なので、かなり雑です……。

▶「キーワード」でおおまかな分類を少し
特に分類しておきたい大まかなテーマだけ、「キーワード」として設定しています。

「野良サイン」「サイン」「文字」「太子楼」みたいなレベルのものですね。それ以外のキーワードはふだん存在を忘れがちで、キーワードをつけそびれまくっています。




▶「コレクション」で必要に応じてあつめる
たとえば同人誌を制作するとかグッズを制作するとか、それこそブログを書くとか、そういうときに写真を「集める」必要がでてくるわけです。その都度「コレクション」(Lightroomにおける「アルバム」みたいなもの)をつくっています。




なんだかたくさんあって網羅的に見えるかもしれませんが、全然そんなことはありません。あくまで都度作っているだけなので……。どのコレクションにも属していない写真がまだたくさんあります。

例えば「情報量が多い感じの野良サイン事例画像をあつめたいな〜」と思ったときは、
  • キーワード「#norasign|野良サイン」の付いた写真をかたっぱしから眺める
  • 「Pattern: 情報量が多い」というフォルダを作って、該当する写真を見つけたらそこに放り込む
という作業をしています。都度……。

というか、こうして改めてコレクション一覧を見ていたら、「これもうコレクションじゃなくてキーワード使ったほうがいいんじゃないの……?」という気持ちになってきました。(今のところ明確な使い分けがあるわけではない)

スマホで撮った写真どうしてる?

私はiPhoneとiCloudを使っているので、iPhoneで撮った写真はMacの「写真」アプリに勝手に出てきます。基本的にはそちらを使っています。

でも、どのカメラで写真も同じ場所に置いておきたいという気持ちもある。なので、気が向いたときにiPhoneの写真をLightroomに取り込むようにしているのですが、最後に取り込んだ日からもう1年以上経っていました。

自分用に書いた取り込み手順が出てきたのでとりあえず貼っておきます。これ見て気付いたけど2017年分も途中までしかやってないじゃん。今度やろ……。




これから

時代に置いていかれている感がすごいのでLightroom ClassicではなくLightroom使いてえ〜と思うこともあるのですが、写真を削ったりAdobe CCのコンプリートプランに切り替えてまで移行したいという気持ちはいまのところ無いですね……。

今の自分のやり方が全部正解とも思えないけど、そんなに困っていないし、しばらくはこのままやっていくのだと思います。


Googleストリートビューを散歩するときの靴とカメラ

2020-08-31 | 野良サイン以外
在宅・野良サイン探訪」というシリーズの記事をいくつか投稿してきました。Googleストリートビューで鉄道駅の中を散歩して野良サインを探し集めるぞ!という内容です。

ストリートビューで散歩をする、という遊びはこれまであまりやったことがありませんでしたが、外出自粛の影響もあり、自宅でできる野良サイン探索活動としてやりはじめました。

ストリートビューの中を時間をかけて移動しながら「現実世界のように写真をバンバン撮りたいな」という気持ちになってきました。その結果で確立してきた「散歩の装備」について書いてみます。(とはいってもまだストリートビュー散歩の経験数は少ないのですが……)

三行でまとめ
  • マウスは「靴」。ホイールつきのマウスが快適。
  • スクショ撮影ツールは「カメラ」。「Gyazo」を使うとバシバシ撮れて快適。「Gyazo Pro」に課金すると更に快適   
  • とにかく手間を減らしていくと、現実より楽しくなる

1. マウスは「靴」
――うっかりスクロールしないマウスを使う


パソコンをつかってGoogleストリートビューを散歩していてまずつらいと思ったのが、「うっかりスクロール」が発生しまくるということです。

私はふだん、Appleの「Magic Mouse」というマウスを使っています。このマウスは、本体上部全体がタッチセンサーになっているんですよね。「ここからここまでがボタン」みたいな感じになっていなくて、どこをクリック/タップしても反応するし、どこか適当な場所で指1本を上下に動かすとスクロールの操作になります。

普段はなんの問題もなく便利に使えているのですが、Googleストリートビュー(や、Googleマップ)を使っていると「単にクリックしただけのはずがスクロールしたと判定されてしまい、ズームイン・ズームアウトしてしまった……」ということが頻繁に起きてしまうのです。
(もしかしたらMagic Mouseだけじゃなく、ノートPCについているようなトラックパッドでも同じことが起きやすいかもしれません)

これが結構なストレスで、めちゃくちゃ歩きづらい靴を履いているみたいな……あるいは夢の中で思ったように前に進めないときのような状態になってしまう。とてもつらい、と思いストリートビュー用にマウスを買ってみることにしました。



ボタンがめっちゃついてるみたいな高機能そうなマウスにしてもよかったのですが、今回はストリートビュー専用と割り切って「スクロールホイールがついている」かつ「Bluetooth接続」という点さえ満たしていればなんでもいいということにしました。

というわけでLogicool「Pebble M350」というマウスを買いました。だいたい2,500円くらい。無事にうっかりスクロールもなくなり、超快適に移動できるようになりました。(もちろんこのモデルである必要は全然なく、スクロールホイールがついていれば何でもいいと思います)


2. スクショ撮影アプリは「カメラ」
――Gyazoでバシバシ撮る

マウスを用意してストリートビュー内での歩きやすさは確保できたところで、次は写真をバシバシ撮るための環境を整えたくなりました。

長くなるので結論からいうと「Gyazo」というキャプチャ画像共有ツールが便利でおすすめです。GyazoのGoogle Chrome拡張 を使いつつ、さらに「Gyazo Pro」という有料オプションに入るとかなり良い、という感じです。

▶ Gyazoとはなにか

Image from Gyazo

「Gyazo」はスクショ撮影・共有アプリです。

アプリを使ってスクショを撮影すると、自動でサーバにアップロードされてURLがコピーされる、という「画像の瞬間共有」ができるサービスです。これまでに撮った画像をブラウザで一覧することもできます。


▶ Gyazoのいいところ[1]:ストリートビューのURLも保存してくれる

Gyazoをおすすめする一番の理由は「撮影場所のURLも一緒に保存してくれる」という点です。

ストリートビューに限らず、GyazoをつかってWebページのスクショを撮ると、そのページのURLも一緒に記録してくれる機能があるんです。

ストリートビューでは一歩前に進んだり、アングルを変えただけで「その場所・その視点を示すURL」に変わっていきます。

普通なら「スクショをとる」と同時に「URLをコピペする」「URLと撮ったスクショをひもづけて管理する」という手間が発生するのですが、その3つをいっぺんにやってくれるのです。便利〜!

Image from Gyazo


撮影場所のURLが残っていると、あとで見返したときに「これはどこの画像だっけ……?」と調べ直す必要がなくなります。
大量に撮影しまくるときに特に便利になってくる、というものです。


▶ Gyazoのいいところ[2]:都度マウスで範囲指定しなくてもいい

Gyazoの起動方法には「アプリ」と「Chrome拡張」の2種類があるのですが、ストリートビュー散歩では「Chrome拡張」の利用がおすすめです。

Chrome拡張だと「ページ内のどの部分を撮影するか」の指定がより細かくできます。

Image from Gyazo

「ページ」というボタンを押せば、いまウィンドウに表示されている全体が撮影・アップロードされます。
都度マウスで範囲選択をしなくても良いので、シャッターを押す1回1回の手間が省けてとても便利です。


▶ Gyazoの撮影メニューを一瞬で呼び出せるようにする

ストリートビューを散歩しながらどんどん写真を撮るには、Gyazoアプリをすぐに呼び出せるようにもしておきたいです。

私の場合は、マウスのスクロールホイールを押し込んだらすぐに撮影メニューが出てくるようにしています。具体的には以下のように設定しています。

  • マウスで「中クリック」(スクロールホイールを押し込む操作)したら、「Command+Shift+G」キーを押したことにするように設定する
    • 詳細は割愛しますが、私は Karabiner-Elements で設定を書いて実現させました
  • Chromeの設定で「Command+Shift+G」でGyazoを呼び出す
    • chrome://extensions/shortcuts を開いて設定。「Gyazo」のところの「拡張機能を有効にする」欄で「Command+Shift+G」キーを押下

▶ Gyazo Proに課金して、よりスイスイ歩く

Image from Gyazo

Gyazoは無料で使えますが、有料プランもあります。

無料でも有料でも「画像の撮影・保存」は無制限なのですが、無料ユーザだと「撮影画像一覧の画面からアクセスできる画像」が10枚までに制限されてしまいます。有料ユーザの場合はこれが無制限となります。

無料ユーザの場合、一覧には最新の10枚のURLしか取得できなくなるということなのですが、URLさえわかっていれば画像自体には普通にアクセス可能です。なので、撮影するたびに画像URLを手元のメモ帳などにコピー……という作業をやれば事足りるということにはなります。

でも流石にめんどくさい。自分の場合は撮影時の手間をとにかく減らして散歩に集中したいので、Gyazo Proに入ってしまいました。

また、Pro特有の機能として「コレクション」が無限に使えるようにもなります。これは複数の画像をフォルダにまとめておけるような機能です。撮影場所・散歩した日ごとにフォルダを作っておくと、あとから見返すときに便利そうです。

※気がついたらめちゃくちゃGyazoおよびGyazo Proの宣伝をしてしまっていました。Nota社からはなにも貰っていないし単なるユーザです。



環境を整えると現実より楽しい

ホイール付きマウスで歩きやすくして、Gyazoで撮影のストレスをできる限り減らすと、もはや現実世界を散歩するよりも楽しくなります。

同じ場所を何度も行ったり来たりしても誰にも不審がられてないし、人の目がないので気軽に撮影できる。場所によっては時間移動(過去にストリートビューが撮影した写真の閲覧)もできるし、めちゃくちゃ面白い。

もちろんやっていることは「散歩」ではなく、Googleが一生懸命撮影してくれた画像を閲覧しまくっているだけに過ぎないのですが……。

ぜひ快適なストリートビュー散歩を!