オレンジな日々

広島在住のシンガーソングライター&ピアニスト
三輪真理(マリ)のブログです。
音楽大好きな日常を綴っています。

映画『レジェンド&バタフライ』(ネタバレあり)

2023-02-01 | おすすめ映画

映画ファンの日、ということで『レジェンド&バタフライ』を観にいきました。
ご存知、木村拓哉と綾瀬はるかによる織田信長と濃姫の物語。
期待以上に面白かったです!!
ネタバレありで感想を書いてみたいと思います。


まずは公式サイトの映画紹介文より。


【転載開始】
政略結婚でむずばれた、格好ばかりの織田信長(木村拓哉)と密かに信長暗殺を目論む・濃姫(綾瀬はるか)は、全く気が合わない水と油の関係。ある日濃姫の祖国で内乱が起こり父が命を落とす。自身の存在意義を失い自害しようとする彼女に、再び生きる意味と場所を与えたのは、他でもない信長だった。そんな信長もまた、大軍に攻められ窮地に立たされた時、濃姫にだけは弱音を吐く。自暴自棄になる彼を濃姫はこぶし、二人は桶狭間の激戦を奇跡的に勝ち抜く。これをきっかけに芽生えた絆は更に強くなり、いつしか天下統一が二人の夢となる。しかし、戦さに次ぐ戦さの中で、信長は非常な“魔王”へと変貌してゆく。本当の信長を知る濃姫は、引き止めようと心を砕くが、運命は容赦無く<本能寺>へと向かっていく。<魔王>と恐れられた信長と、<蝶>のように自由を求めた濃姫。激動の30年を共に駆け抜けた二人が見ていた、“本当の夢”とはーー。
【転載終了】


ここからはネタバレ注意です(以下、ネタバレいやな人は読まないでね)。


まず、制作費20億円という巨大な制作費をかけているだけあってセットやロケがすごい。
エキストラの数も半端ない多さ。最近の映画ならCGでやっちゃうだろうなというシーンもかなりリアルに役者さん使ってるなあという印象でした。
殺陣(たて)のシーンもかなり激しかった。京都に迎え入れられた二人がお寺をこっそり抜け出して、町民になりすまして伴天連(バテレン)の音楽に合わせて踊ったり、金平糖を買ったりするほのぼのシーンから一転して、スられた財布と金平糖を取り返しに行った信長と濃姫が貧民たちに刀を抜いてしまうシーンなどは、見ていて痛々しく思えるほど激しいものでした。
それから、比叡山の延暦寺に攻め入った延暦寺の焼き討ち、明智光秀が本能寺に攻め入る本能寺の変、などは炎がこれでもかというくらい使われていて、これもどうやって撮ったのかと不思議に思えるくらい。


馬に乗って走ったり弓を引いたり、役者さんって本当に何でもやるんですね、、と感心したり。
私も一度だけ乗馬を経験したことがありますが、映画の中で役者さんがいとも簡単に馬を乗りこなすんだけど、あんなに走るのは絶対にムリ〜〜と思ってしまいます。


史実に基づいたストーリーながら、オリジナルで印象的だったのは最後の最後のシーン。
本能寺に立て籠った信長がいよいよ終わりかと思われた時、寺から逃げ出して病床の濃姫を迎えに行き、二人で異国の船に乗って海の向こうの地を目指すというシーン。映画「タイタニック」を思わせるビジュアルの美しさにホッとさせられるシーンです。信長が最期に観た一瞬の白昼夢。信長と濃姫の夢を描く独自のストーリーではありますが、このシーンを挟むことで信長と濃姫の非業の死の重苦しさも少し和らいだ印象です。


木村拓哉も綾瀬はるかもそのほかの俳優さんもベテラン揃いで、本当に観ていて入り込める映画でした。
若い頃の織田信長の登場シーンはチャラチャラしていて、「あらあら、やっぱりキムタクだね〜」と思いましたが、それだけに後半の迫真に迫るシーンとの対比が良かった。綾瀬はるかは最初から最後までキリッとして美しかったですね。周りを取り囲む中谷美紀や伊藤英明の演技も良かったし、圧巻だったのは斎藤工の徳川家康。
エンドロールで名前を見て、「え〜〜〜〜!?!?」ってなりました。
特殊メイクで全然わからなかった!!さすがは怪優です。


というわけで、あっという間の3時間。本当に見応えのある映画でした。
戦国時代から安土桃山時代、そして江戸時代。私の中では、日本の歴史の教科書の中にしか存在しない物語だったけれど、その時代にも人は生きて夢を描いて絆を結んで、喜んだり悲しんだり、笑ったり泣いたりしてたんだなとあらためて思います。


その時代を生きた命があって今がある。
多くの人たちの犠牲の上に今の平和な日本があるのだから、この平和に感謝して大切にしていきたい、そして世界中が平和になるように祈り続けたいと改めて思いました。
「我、人に非ず」と言った織田信長だけど、やはり多くの人を率いることができた理由は、やはりその人としてのカリスマ性と魅力だったんだろうと思わされます。


予告動画はこちら。
東映が総力を上げて作ったと思われる映画『レジェンド&バタフライ』。
これはやはり大画面の大迫力で観られることをオススメします。
いや〜〜、映画って本当にいいものですよね。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿