夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

三色菫 近岡善次郎画 1961年 その4

2024-05-17 00:01:00 | 洋画
5月の連休に帰省したおり、食器棚から懐かしい食器が出てきました。下記写真の作品ですが、40年近く前に盛岡に赴任していた頃に作った皿。盛岡市内の南部窯という窯元で作ったものです。家内と息子が「これはなにを描いたの?」と尋ねるので「山」と答えたら、「周りの文様は」とさらに尋ねるので、「それも山」と答えると「???」だと・・。



さらに秋田の保戸野窯で平野庫太郎氏が作った作品も数多く出てきました。定番のコーヒーカップ。



煎茶道具。



片口の形状の皿。



マグカップ。いずれもセンスの良い作品ですね。保管したままではもったいない・・。

先日、都内で国連事務総長特別代表を務めた明石康氏(平野庫太郎氏と親戚)と会い、故平野庫太郎氏の思い出話をしたばかりです。



さて、本日の作品紹介は近岡善次郎の作品です。幼少の頃から近岡善次郎については実家に作品を飾っており知っていました。郷里に近い山形出身ということから、数点を父が入手していたのかもしれません。



海外にて描いた作品のようですが、詳しくは知りません。出来が良かったので最近購入した作品です。



三色菫 近岡善次郎画 1961年 その4
本人裏書 誂え:タトウ+黄袋
油彩F10号 額装 額サイズ:縦775*横700 画サイズ:縦530*横455



下記の作品が実家に飾ってあった作品で、現在は当方で姉から譲り受けています。本日紹介する作品の制作時期がかなり近いようです。実家ではよく飾っていたというほどではなく、これとは別の作品のスケッチの風景画をよく飾っていました。

パリの少女 近岡善次郎画 1959年作
本人裏書 タトウ+黄袋
油彩12号程度 額装 画サイズ:縦*横(未測定)
 


近岡善次郎の略歴は下記のとおりです。

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近岡善次郎:大正3年、現在の新庄市大町に生まれる。東京の川端画学校に学び、昭和16年に一水会賞を受賞、名実ともに日本の画壇の一線に躍進した。昭和38年には安井賞を受賞し、作品には国立近代美術館の買上げとなった。また、全国の西洋館の姿を描き残し、その後それらは近代洋風建築シリーズ切手のもととなった。

郷里においては、児童文化の向上と美術教育の振興を願い、昭和24年、最上学童展を創設。昭和52年には学童展キャラバン隊を結成し、交流活動などを通し地域住民の情操面を大いに高めた。郷土愛あふれる作品や地域文化振興に対する指導は、広く敬愛を受けている。この功績により、平成11年、新庄市名誉市民の称号を贈られる。

平成19年、92歳で逝去。(1914~2007)

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画中のサインは下の写真のとおりです。



裏面キャンパスには下記のように記されています。

 

ちょっと懐かしくなる画家の作品・・・。そのような作品が多くなるというのは人生の年数を重ねてきたということになりますね。


















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