Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

クイーンズタウンとその他

2023年03月13日 02時44分49秒 | ニュージーランド旅行記2023
 クイーンズタウンはTWIZELから車で約3時間。
ここのロープウェイから山頂に登った展望台は絶景。マウンテンバイクをロープウェイに載せることもできるようだ。食事つきのロープウェイチケットもあるが、それを買わなくても展望台で軽食は買える。
 この町には国際空港があり、展望台からでも着陸態勢に入っている飛行機を見ることができる。

 ここで海外のSIMについて一言。
NZのSIMは29NZ$で3GB。49NZ$で10GBというプランなどがある。これは30日間有効なのだが、通信の従量を使い切ってしまうと通信が完全に切れてしまうことに注意が必要だ。日本だと従量を使い切っても128KPBSくらいに通信速度が抑えられて使用することができるのだが、NZはそうではなかった。なので私は3GBのプランを2度契約することになり、結果的に高くつくことになったのである。皆様には10GBのプランをおすすめする。

 NZでは山火事がある。北陸地方で雨を降らし、山を越えた内陸の長野では空っ風が吹くというのと同じように、NZの南島のサザンアルプス以南では空っ風が吹き湿度が低い。ただでさえ気候は西岸海洋性気候である。
 というわけでNZでは道路わきに「今日の山火事予報」的な看板がある。緑・黄色・赤の色分けされた円グラフに時計の針のようなもので、本日の山火事確率を示すことによって注意を促してくれるというものだ。もちろん手動であるので人が毎日針をいじるのだろう。

 NZには松が多い。これは野生種ではなく輸出用として植林されたものらしい。ラジアータパインという種のマツで北米が原産らしい。

 おそらくはロッジポールパイン。
NZでは松の外来種が侵入し生態系に被害をあたえているという。
これも北米種のマツで、山火事の火によって松の傘が開き種を落とすとか。
 さらに動物ではNZではウサギの繁殖が著しく問題になっているようだ。ウサギはおそらくはイギリス人によって持ち込まれたんだろうが、天敵がいないために野生のウサギの数が抑えきれないのだろう。路上を走ると必ずといっていいほどウサギの死体が所々にある。これはおそらく夜間に車のヘッドライドに飛び出したウサギが車にあたって死んだものと思われるが、とにかくこの数が多い。トンビやカラスがこの死骸の肉をついばむ光景がみられるほどに日常的な風景となっている。

 ところ変わってこちらはマウントクック国立公園内のタスマングレイシャービューポイントから。氷河が削り出してできた土手(モレーン)を上からみた写真である。大小さまざまな石がまるで工事現場のように盛られている。
 この辺りの石。南島のこのあたりには緑色片岩といわれる石が多く見つかっている。この岩の成分が塩基性火成岩で、かんらん石や輝石などを多く含んでいる。簡単にいうと上部マントル物質に多く含まれているものだ。水晶質の割合が少なく、鉄やマグネシウムの割合がおおくなるとこういう緑色に近い色になる。
 
 日本でもこのような緑色片岩は庭石などに使われている。日本での緑色片岩がよくあらわれる土地は、中央構造線あたり。
低温高圧の地帯である。おそらくはNZのこの写真のような緑色片岩は強い圧力によって岩石が変化した結果だと思われる。もしくは千葉県の嶺岡山地のように、上部マントル物質が地殻内に貫入して隆起した結果、地上に露出したものかもしれない。
 この写真にある緑色片岩が変成作用によって生成されたかあるいは地殻への貫入によって生成されたかの違いは、ここNZ一帯がどのようにして出来上がったのかという結果の違いに繋がり非常に興味深いが、私が勉強不足なのでそのあたりはよくわからない。
 NZは地質的にはオーストラリアから分離したのでプレートそのものは非常に古いのだが、地上に露出した石はかならすしもプレートが露出したものではない。加えてNZのサザンアルプスは中生代~新生代に起こった造山運動でつくられた山であり地質的には新しい出来事である。謎は深まるばかり。




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