ひとりごとの書き散らかし

還暦で現役引退した専業主婦が、日々頭の中にぐるぐるするあれこれを書き散らかすブログ。

少し悲しくて寂しい

2024-05-09 14:44:21 | ひとりごと

年明けに娘が結婚したのだったが、

結婚式も披露宴もやらなかった。

ドレスで着飾ることに興味はないし、

見世物になるようで嫌だということだった。

世の中にはそんな女子もいるのだ。

私はディズニープリンセスに憧れて育った女子だったから、

娘がそんな風にドライなのはとても寂しかった。

親戚への報告やお披露目と言う意味でも何もしない事には抵抗があったが、

とにかく「結婚するのは私」と言われたら親は何も言えないと思った。

ただやはり、母親の願いとして、花嫁姿の写真だけは残してほしいと頼んで、

しぶしぶ承諾してもらった。

春になったらと言われていて、先日ようやく撮影の日が決まり、

衣装合わせに行ってきた。

田舎の町の小さな写真館。

一通りの設備は整っているのでそれなりの写真は撮れるだろう。

選ぶというほどの数もない中から

「これいい」ではなく「これいい」と選んだドレス。

本人には何も希望がないので、ヘアメイクは当日おまかせ。

ブーケやアクセサリーも一通りありますので、とのことだったが、

せめてブーケは用意させてほしいと娘に言った。

「好きにして」と娘。

撮影まで1か月ほどしかないので、翌日からすぐブーケ探しを始めた。

好きにしてとのことだったのでこちらで全部決めてしまおうと思っていたが、

着飾るのが嫌いな娘は案外好みが厳しい。

好きな色はブルー。ピンクは絶対NG。

派手派手しいバラの花束なども多分キライ。

普段からパステルカラーは好まずはっきりした色合いを好む人だが、

白いウエディングドレスにあまりコントラストの強い花束もなぁ・・・

 

などと悩み、一応好みを確認しておこうと候補にした画像をLINEした。

こんな感じでどう?もう少し赤みを入れた方が華やかにはなると思うけど、嫌かな?

帰ってきた答えは・・・

 

「そんなに張り切らなくていいから」

「お金、使いすぎないでね」

 

相談した私がバカだった。

そういう娘なのだった。

忘れてたよ、ハハハ。

 

もうやめたろか、とちょっとキレかけたけど・・・

私にとっても一人娘の一世一代。

私のためのブーケ、と思って決めて注文した。

 

私としてはね、私と私の娘の成長を見守ってきてくれた友人知人親戚たちに

なんとか巣立ちました、と報告出来たらそれでいい。

結婚式や披露宴って、着飾った自分を見世物にする場ではなくて、

夫婦になる心構えを胸に刻む場、

自分を育ててくれた人たちに独り立ちの報告と今までお世話になった感謝を伝える場、

なんだと思うんだけど、今の時代はそんな意味合いは消えちゃってるんだろうか。

 

私の育て方が間違っていたのかなあ・・・・などと思ったりもするけど、

それを言うと息子に叱られる。

そんな言い方は自分の子を否定することになるんじゃない?

自分はそんな風に言われたら悲しいよ、と。

 

だから、時代なんだな、と思う事にする。

なんでもいいんだ、幸せになってくれれば。

 

 

 

 

 

 



最新の画像もっと見る