それもある意味散歩

散歩の横好き集団サンポー(https://sanpoo.jp)のメンバーが、好きなことや気になることを書きます。

「れんげ食堂Toshuゲーム」の試作

2022-10-28 18:25:25 | 日記
「れんげ食堂Toshuゲーム」の試作
ヤスノリ

「れんげ食堂Toshu」という中華料理屋がありまして。以前は「中華東秀」という名前で展開していたんだけど、ここ数年で一気にれんげ食堂に置き換わっている。

僕は、れんげ食堂Toshuは数回しか行ったことないんですけど、前形態の中華東秀は当時の取引先の近くにあったことから死ぬほど通っていました。

それで、中華東秀のセットメニューが興味深いものであることは前回触れたのですが、簡単に説明すると、「餃子(半餃子)」「チャーハン(半チャーハン)」「ラーメン(半ラーメン)」の三元素の組み合わせによって多数のセットメニューが存在するのですが、名前から内容が想像できなかったり、割引率が謎であったりする、というものでした。

このセットたちは、れんげ食堂Toshuにもばっちり引き継がれています。

例を挙げると

・餃子 + ラーメン = Aセット

・餃子 + チャーハン= Bセット

ああ、なるほど、ベースは餃子で、カップリングが変わるとA、Bとなっていくのね、と思うじゃないですか。

・チャーハン + 半ラーメン = Cセット

あっそうきたか~一巡したか~っていう。そして、

・ラーメン + 半チャーハン = 裏Cセット

まあこれはCが分かればちょっと意味わかる。次からもっと難しくなります。

・ラーメン + チャーハン = 醤油ラーメンセット

・半ラーメン + チャーハン + 餃子 = 東秀セット

このあたりはもう覚えるしかない。

しかもまだあるからね。このほかにも半チャン半麺セットミニ東秀セットBIG東秀セットなどが控えています。

 

これ、ちょっと面白いなと思いまして。

ここまで、組み合わせをちゃんと追ってセットとして命名する中華料理屋ってあんまりない気がするし、かといって、全部の組み合わせが存在するわけでもない。そこにちょっとゲーム性を感じてしまった。

例えば、今日は「餃子」を中心にデッキを組み立てるぞ~と思ったとして、そこにチャーハン半ラーメンを追加すると東秀セットになりますが、半チャーハンラーメンを追加するセットは存在しない。一方で半チャーハン半ラーメンを追加すればミニ東秀セットになる(ただし半餃子)。

本当にカードゲームになりそうな気がする。「餃子」「チャーハン」「半チャーハン」「ラーメン」「半ラーメン」とかを引いていって、東秀に存在するセットを組み立てたら勝ち、みたいなやつ。

ということで、ちょっと作ってみました。

カードの種類には「ラーメン」「半ラーメン」「チャーハン」「半チャーハン」「餃子」「餃子(3個)」「ライス」「冷奴」があります。

手札は8枚で、1枚捨てて山から1枚引きます

東秀に存在するセットをカードの余りなく作れたら「Toshu!」と叫んで上がりです。

※写真はれんげ食堂Toshuさんのページからお借りしました。

 

これがセット一覧です。れんげ食堂Toshuにはもっとセットメニューあるし期間限定メニューとかもあるのですが、先のカードの組み合わせで作れるものだけを抜き出しています。

※スープは単品が存在しないために無視します。つまり餃子定食は「餃子」+「ライス」+「冷奴」で、Bセットは「餃子」+「チャーハン」です。

ちなみに、「ライス」と「冷奴」のカードは餃子定食にしか使えないので、逆にいっぱい入れました。引くたびにライスが出て「またライスかよ~」みたいな感じを想定しています。

ゲームについての説明は以上です。

 

今回は、一人でプレーしてみたいと思います。このゲームは一人でも楽しく遊べます。

さて、まずは、配られた8枚の手札を確認します。セットが見えてくるでしょうか。僕にはこう見えました。

もう既に上がりかけている。

東秀のセットの組み合わせの多様さがなせる技です。初回でいきなり「Toshu!」することもありえると思います。

いま余っている札は「ラーメン」と「ライス」です。東秀にラーメンライスセットはありません。まあ、悪くない取り合わせですけどね。それぞれ単品で注文してご自身で合わせていただいて構わないですけど。

 

手札が分かりましたので、1枚捨てて1枚引きましょう。

ラーメンとライスどちらを残すかですが、これは「ラーメン」一択でしょう。ラーメンはいろんなセットを作れますが、ライスは餃子定食しか作れません。しかも餃子定食には冷奴が必要なので、残り2枚ではどうやっても無理です。

ということでライス捨てます。農家ごめん!

ライス捨てました。

 

半ラーメンが来ました。要らね~

さすがにラーメンと半ラーメンのセットは無い。あったらすごい。っていうかそれはもうただの大盛りラーメンじゃん。

さて、ラーメンと半ラーメン、どちらを残すべきでしょうか。残したカードを含んで2つでできるセットを洗い出せば、どちらが有利か分かります。

 

ラーメンを残す場合……

ラーメン + [チャーハン] = 醤油ラーメンセット

ラーメン + [半チャーハン] = 裏Cセット

ラーメン + [餃子] = Aセット

の3面待ちです。

 

半ラーメンを残す場合……

半ラーメン + [チャーハン] = Cセット

半ラーメン + [半チャーハン]  = 半チャン半麺セット

の2面待ちになりますので、ここはラーメンを残すのが正解ですね。

 

とかいって、上のクレバーな解説はこれを書いているときに考えたことで、当時の僕はラーメンを捨ててしまいました

対戦相手が東秀AIだったら致命傷です。一手でも間違えたら即死ですから。全然関係ないけど東秀AIってすごいかしこそうな字面だな。東大入試突破しそう。

何の話だっけ。ゲームの続きだわ。半ラーメンを残してラーメンを捨て、1枚引きました。

果たして、餃子が来ました。ほらあ。ラーメン残してたらAセットで上がりだったのに。読み物もここで終わってたのに残念ですね、まだ続きます。

 

さて、餃子と半ラーメン。ここからどうするか。なんかできそうでできない、というもどかしい取り合わせ。

こういうときはですね、既存のセットに囚われないで俯瞰することが大事だと思います。東秀AIならそうすると思います。

じっくり眺めていると「餃子(3個)」が邪魔に思えてきました。餃子3個って、ミニ東秀セットにしか使われないんですね。柔軟な組み替えのためには邪魔です。ラーメンやチャーハンなど、ほかと結合しやすいものを集めたほうがうっかり「Toshu!」できる可能性が高まる気がします。

そこで、餃子3個を捨てるためにミニ東秀セットをバラします。

ミニ東秀セットは、半チャン半麺セット + 餃子3個 になりました。

これで餃子3個を捨てます。

餃子 + 半ラーメン + [チャーハン] = 東秀セット

の、チャーハン待ちの体勢です。来たれチャーハン!

 

ライスが来ました。ライスじゃないんだよ……炒めてくれよ……

と思ってライスを捨てようとしたのですが、ちょっと待てよ。ここであえて半ラーメンを捨てるとどうなる?

ここで半ラーメンを捨てると……

餃子 + ライス + [冷奴] = 餃子定食

餃子 + ライス + [餃子] = W餃子定食

の2面待ちになります。しかもゲームバランス上、冷奴はとても多い札になっています。ここは半ラーメンを切るべきでしょう。

さようなら半ラーメン!

 

はい、順当に冷奴が来ました。餃子定食の完成です。

これで餃子定食2つ、半チャン半麺セット1つ、計3つのセットが完成、余りはありません。上がりです。

それではみなさんごいっしょに、

 

「「「Toshu!!!!」」」

 

ありがとうございました。

 

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ヤスノリ
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「東秀の謎」の謎

2022-09-30 17:42:11 | 日記
「東秀の謎」の謎
ヤスノリ

中華東秀をご存じでしょうか。

数年前までは都内にもけっこうあったのですが、全国に残すところ2店舗となってしまいました。

もっとも、会社がヤバいから減っているというわけではなくて「れんげ屋Toshu」という新業態に切り替えている最中、というだけですが、まあとにかく、中華東秀というブランドは風前の灯火です。

ちなみに東秀は知らなくても、オリジン弁当はご存じでしょう。量り売りのお惣菜店として唯一無二の存在感を放っています。このオリジン弁当は「オリジン東秀株式会社」がやっていて、この会社の祖業が「東秀」という中華料理屋なのです。

さて、いずれ消えゆく運命の中華東秀について今更語る必要はありやなしや。まあ、いいじゃないですか、そういう行為もある意味散歩だと思うのです。

あの、僕ね、東秀けっこう行ってたんですよ。主に用賀店に毎週のように行ってました。取引先が用賀駅近くにありまして、帰りにごはんでも食べようかなってなるのですが、そのあたりでちゃちゃっと食べられるもののうち一番助かったのが東秀でした。助かった、というのは、なんでしょう、コスパもそうだけど、出てくるの意外と早いとか、ギリ座れるとか、食べたいものがいくつかあるとか、そういうの含めて、東秀行っておけば間違いない感じ、そういう感情を一言で纏めると「助かる」だと思います。もちろん褒めています。

昼から飲んでるおじいちゃんが居るのも良かった。用賀ってGMOとか入ってるでかいビルあってサラリーマンが多いんですけど、基本的に世田谷の住宅街なんですよ。

仕事が変わって用賀に用事がなくなってからは東秀のこともすっかり忘れていたんですけど、ちょっと前にスマホの写真を見返していたら、見覚えの無いアルバムがあったんです。

「t_東秀の謎」という名前のアルバムを2019年に作っている。

アルバム名の最初にある "t_" というのは、興味を持って撮りためているものとか、あとで考えようとか、そういうネタのアルバムに僕がつけるプレフィックスなので、当時の僕は、東秀のメニューに対して何か思うところがあったんだろうけど、2022年の今、全く思い出せない。

2019年の僕はこの写真で何をしたかったのか。「東秀の謎」の謎です。

しばらく考えたのですが、全く思い出せませんでした。すべてのメニューを撮っているわけではなさそうで、例えば一番思い入れのあるメニューのキムチ炒め定食すら撮っていないので、滅び行く店の記録とか、そういう意図ではないようです。

仕方ないので、今日は、この写真を見て"いま"思ったことを書こうと思います。同じ脳細胞なんで、意外と思考を再現できる可能性があります。あーでもあれか。細胞とか入れ替わるもんな。それは同じ人間と言えるのだろうか。

人間の同一性はどうでもいいんですけど、何だっけ、東秀ね。あのですねえ、この写真を見てると、僕はある感情が芽生えるんですよ。不安。めっちゃ不安。

まず最初のページ。ラーメン、半ラーメン、チャーハン、半チャーハン、それに餃子があったりなかったり、組み合わせが忙しいな!

そしてセットの名前がA、B、C、醤油ラーメンセット、半チャン半麺セット、ミニ東秀セットと入り乱れている。半チャーハンと半ラーメンは「半チャン半麺セット」なのに、チャーハンと半ラーメンは「Cセット」。

食べたいものからセット名を検索するのが難しい。ラーメンとチャーハンを食べたいなと思って、上から見ていって、ああ、「醤油ラーメンセット」か……となる。

チャーハンと餃子を食べたかったら「Bセット」だ。なぜかこれだけスープついてくるのも謎だ。

半チャーハンと餃子を食べたかったら……無いか。いや、あるんです。

チャーハンのページの単品「半チャーハン」の下にある。名前は「半チャーハン餃子セット」で390円。

このように、セットは、最初のページだけではなくて単品の下に書かれていることもある。こうなってくると、僕は網羅性がものすごく気になってきてしまう。ちゃんと全部の組み合わせが存在してるんだろうか。不安。

あと、こうも組み合わせが入り乱れると、割引の整合性って難しくないかしら。不安だ。ものすごく不安。

不安なので、ちょっと確かめてみることにしました。

 

さて、東秀のセットは「チャーハン」「半チャーハン」「ラーメン」「半ラーメン」「餃子」の組み合わせでできています。

まずは簡単のため餃子を考慮に入れず、チャーハンとラーメンの掛け合わせについてまとめました。赤色はセットによってお得になる金額です。

※2019年の写真から抜き出した値段です。「れんげ屋Toshu」にも同じ名前のメニューがあって現在値段が変わっていることあります。

まずねえ、セット名の不規則性に痺れちゃう。「醤油ラーメンセット」って、名前にチャーハン要素いっこもないのにフルチャーハンついてきますからね。なんとなく一般的に半チャーハンだと思わない?

チャーハンと半ラーメンで「Cセット」。もうわかんない。これ店員分かってるのかな。分かってるんだろうな。バイトの面接でそういうテストあるんだろうか。ラーメンとチャーハンのカードを組み合わせて「これは?」とか聞くテスト。

ほんで整理して気づいたんだけど、ラーメン半チャーハンのセットは存在しない。半チャンラーメンって全国で定番の感じのメニューじゃないのかしら。あれだけメニュー豊富そうで半チャンラーメン無いってすごくない? 謎だ。

(半チャンラーメンの「裏Cセット」というのがあるという情報を貰いました。確かに「れんげ屋」のwebメニューには630円でありました。そうすると東秀にもあったんでしょうか。当時の東秀グランドメニューの写真が3枚しかないので値段は正確には分かりませんが、2019年は550円くらいだったそうです。だとすると40円お得ですね。)

 

割引金額も謎なんですよね。安いセットのほうが割引額すごい。「半チャン半麺セット」は40円もお得。一方で「醤油ラーメンセット」はフルフルでお高いのに20円しかお得じゃない。作りたくないのかな。謎だ。東秀の謎だ。

いずれにせよ、機械的に割引率を計算しているのではなくて、半チャン半麺を安く見せたいとか、誘導の意図を感じる値付けになっています。こういうことをやるときって、価格の不整合が見つかりやすいんですよ。あとで確認します。

 

さて、これに餃子を掛け合わせるとこんな感じです。

※2019年の写真から抜き出した値段です。「れんげ屋Toshu」にも同じ名前のメニューがあって現在値段が変わっていることあります。

無いメニューが多いように見えますが、これは"餃子3個"という売り方が「ミニ東秀セット」だけに存在するのでこんな表になってしまっていて、網羅性は問題ありません。というか、どうやらすべてのメニューに餃子付きが存在します。

名前はやっぱり、不規則にも程がありますね。

「半チャーハン」+「餃子」で「半チャーハン餃子セット」。これは分かる。

「醤油ラーメンセット」+「餃子」で「醤油ラーメンスペシャルセット」。分からない。

「Cセット」+「餃子」で「東秀セット」。すごく分からない。

まあ、東秀セットのあたりは、すごく出るメニューに名付けたんだろうなという気はします。これだけ120円もお得だし、目玉商品として位置づけているのでしょう。

それから特筆すべきは「ミニ東秀セット」の割引なし。「半チャン半麺セット」の時点では460円、驚異の割引き優等生だったのに、餃子3個をつけて進化すると割引額が0円になる。小学校までは優等生だった一般人みたい。っていうかこれ、餃子3個が140円っていうことですからね。餃子5個(単品)で180円なので、お高級な餃子ですこと。まあよくわからんけど、3個だけ焼くのってお店側からしたら嫌なのかな。

 

ところで、割引の整合性は大丈夫なんでしょうか。たとえば「めっちゃお得なセット」+「単品」 とかで、あるセットよりもお得になってしまうような現象があるとアツいじゃないですか。どんどん見つけて東秀の裏技.com開設して公開しようと思います。

東秀においてめっちゃお得なセットといえばやはり「東秀セット」(チャーハン+半ラーメン+餃子)760円(割引-120円)です。

これを軸に、例えば「醤油ラーメンスペシャルセット」(チャーハン+ラーメン+餃子)900円(割引-70円)を錬成できないでしょうか。

ここで「半ラーメン」+「半ラーメン」=「ラーメン」と仮定すると、「東秀セット」+「半ラーメン」で「醤油ラーメンスペシャルセット」になるので、金額を計算してみましょう。

「東秀セット」(チャーハン+半ラーメン+餃子)(760円) + 「半ラーメン」(280円) = 1040円

醤油ラーメンスペシャルセットは普通に買えば900円なので大幅にオーバー。これは錬成失敗です。

ここで思ったのですが、「半ラーメン」+「半ラーメン」=「ラーメン」じゃないんですよね。

ラーメンは370円、半ラーメンは280円です。半ラーメン、全然半分じゃない。これは、麺は半分でも具はいっちょ前に載っているというラーメンの特性が影響していると考えています。だから、半ラーメンを足す、というアプローチは成立しない。

一方で、半チャーハンは220円、チャーハンは420円です。半チャーハンは、ほぼ半チャーハンなんですよ。

だから「半チャンラーメン(裏Cセット?)」が東秀に存在すれば、半チャーハンを使って別のセットを錬成することでワンチャンあるのかもしれないですよね。ワンチャンラーメンあるのかもしれないです。

 

もうひとつ錬成をやってみます。

「半チャン半麺セット」の値引きが40円とすごいのに、それに餃子3個足した「ミニ東秀セット」の値引きが0円であることを利用して、「半チャン半麺セット」に「餃子」単品をつけて「ミニ東秀セット」を錬成できないでしょうか。

しかしここで残念なお知らせとして、餃子3個の単品売りはしていません。ですので、仕方なく「フルの餃子」をつけます。

「半チャン半麺セット」(半ラーメン+半チャーハン)(460円) +  「餃子」(180円) = 640円

「ミニ東秀セット」よりも40円高くなってしまいました。ただ餃子は2個多いので、20円で餃子2個買えてると思えばお得なのですが、ミニ東秀セットを選ぶ人は明らかに小食なので嬉しくないかもしれません。これも錬成失敗です。

ただ、いずれにせよ「ミニ東秀セット」の600円は割高で、頼むメリット何? って思ったんですけど、餃子3個という、ある層にとって「ちょうどいい感」なんだろうなあ。ちょうどいい感への課金。この600円という値付けは憎いなあ……一周回って好きになってきた。

 

はあ。何だっけ。僕の不安は少し解消されました。

何の結果も得られませんでしたが、散歩ってそういうもんだと思います。

2019年の僕は何を考えていたか知らないけど、こういうことでいいですかね。

 

 

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ヤスノリ
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お供えを記録している話

2022-08-31 10:43:02 | 日記
お供えを記録している話
ヤスノリ

観音様のお供えの記録をはじめて、3年以上経ちました。

何故こんなことをしているかについて、ちょっと書いてみようと思いました。

前回、僕の趣味であるところの「あたらしい信仰」について書きました。

前回の記事では、ただのコンクリートブロックや絵にお供えをして信仰を作り出してしまう人の存在を確認しました。これは決して珍しい現象ではなく、全国各地で見られるものだと思います。

この現象を作り出しているであろう人たちの特徴をおさらいします。それは以下のようなものでした。

  • 信仰の型(=碑、池、神々しさ、素朴さ、etc.)にカジュアルに反応してしまう
  • お供えのハードルが低い(気前が良い? 刹那感? ちょっとしたふざけ? etc.)

今も昔も、このような人たちが信仰を発生させてきたのではないでしょうか。僕は「型に反応する人達」と呼んでいます。信仰のファーストペンギンはきっと彼らなのでは、と考えています。

ところで、あたらしい信仰の発生および「型に反応する人達」を追っているうちに、気づいたことがあります。コンクリートブロックにお供えを置いてしまうような人達は、日頃から既存の神仏に対してもお供えをしているのではないか。むしろ、お地蔵様などへのメインお供え活動の余波として、コンクリートブロックにもお供えを置いているのでは。

たとえば、道ばたに雑多にお供えが置かれているお地蔵様があったとして、もちろん、このお地蔵様の信者や管理者によるまっとうな? お供えもあると思いますが、この中には「型に反応する人達」による(神仏のことをよく知らぬままの)刹那のお供えが混じっているのではないか。

そんなことを考えたものですから、古い信仰のお供えにも興味が湧いてきました。それで、近所の馬頭観音様のお供えが気になりだしたのでした。

これらのいくつかは「型に反応する人達」による刹那のお供えである可能性がある。わくわくしませんかね?

ねんのため申し上げると、信仰の有無とか、お供えの価値とかを話題にしたいのではありません。単純に「型に反応する人達」の生態に興味があるのです。

果たしてここは比較的自由なお供えの場で、彼らの仕業と思われるお供えがたびたび登場しました。

例えば、スロットのコインのようなものが登場しました。型に反応する人達ってコイン置きがちなんですよ。いわれのない池に沈んでいる硬貨とか。でもそうか、お金でなくても「ぽさ」があればいいのか。そうだよな。神仏っぽさ、に反応して行動いる彼らのお供えは「ぽさ」で成立するのか。そんな気づきを得ました。

※ スロットのコインのお供えはTwitter検索したらほかの場所でも見つかったので、もしかするとギャンブルのお祈りとかでそういうのがある可能性もありますが……

 

だからリンカーンの1セント硬貨でも完全成立します。価値的には200円らしいし。

そんな感じでお供えから「彼ら」を見ていたのですが、彼らの観察を抜きにしても純粋にお供えは面白くて。だいたい、複数人の思惑が交錯する場というのは物語が生まれます。さまざまなお茶が入れ替わり立ち替わり登場したり、石が積まれたり。それで、もう純粋にお供えを見ている、という面は正直あります。

最新のお供え状況は僕のTwitterで確認できて便利です。

 

ところで、前に入院して、そのときとてつもなく大きな台風が来ていたのでお供えの状況を心配していたのですが、何も言ってないのに翌日妻から報告が来ました。有り難いことです。

全く変わってなかったそうです。あの風雨に耐えたの? 奇跡のいろはすとして5万円で売ろうぜ。

 

水の位置が変わっていたという重大な報告を病室で受ける。ありがとうございます。

 

飽きるまでもうちょっと続けるかもしれません。

 

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ヤスノリ
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「心の別荘地」へ 〜福島県いわき市周辺を愛でる〜

2020-09-19 23:00:00 | 日記
「心の別荘地」へ
〜福島県いわき市周辺を愛でる〜
熟女

「東北でいちばん人口の多い市町村は?」ときかれれば、真っ先に杜の都・仙台が浮かびますが、「東北で二番目に人口の多い市町村」を知っていますか?

青森でも盛岡でもない、しかし福島でも郡山でもない。実は福島県いわき市なのです。(あくまで人口のはなしで、人口密度は別になります)

というわけで、この記事では、ついつい足しげく通ってしまう、私の心の別荘地・福島県いわき市のことを自己満足で語らせてください。

 

私はいわきがすきだ。

生まれ故郷でもない街なのに、数か月に一度、常磐線に飛び乗っては、いわきに降り立ってしまう。

とある日は寝坊をしてしまったので、すこし奮発して、水戸から特急ひたちに乗った。

日立以北、窓越しに太平洋が見えれば、旅のテンションは一気に上がっていく。

ちなみに特急ひたちは席を選べるのなら、迷わずA席を勧めたいです。大きく海の見える窓側席。

 

・勿来周辺

そして大津港駅のトンネルを過ぎると、福島県いわき市に突入する。

第一の駅が勿来駅。

昔、陸奥国と常陸国の境界の関所「勿来の関」があったとか、なかったとかいう、勿来(なこそ)。古語で「な来そ(なこそ・来るなの意)」という意味も持つらしい、勿来。この駅は特急がたまに止まらない。

でも勿来駅から1キロくらい南に歩くと、海水浴場があったり、海が見渡せるスーパー銭湯があったり、マリンビューなレストラン「ジョイ(ジョイ勿来海岸店)」もある。

ジョイ、あまり知られてないけど、いい感じのお店。向こうの机の人の頼んでたワッフルも見るからに美味しそうだったし、私はこう、海を観ながらアイスコーヒー飲んで、ガーリックソースのハンバーグプレートが焼けるのを待っている。

そして勿来周辺を歩くのもいい。特に冬場の晴れた日は最高。

海沿いを歩いていると、寂しくて、眩しげな沖のほうから、潮風が勢いよく吹き付けてきて、なんかたのしい。無害な強風ってどうして人を楽しくさせるんだ。扇風機の前で陣取ってた童心を思い返させる。

でもいわきの空は東北なのに、あまり東北らしくないというか、和歌山や、四国の海沿いや、九州の宮崎辺りに来た時のような、空の青さや日差しの眩しさに、南国すら感じてしまう。

ずっと北行きの電車に乗っていたのに、私はどこにいるのだろうか。風の冷たさに北緯は感じるけれど、実はどこかで電車が折り返し運転してなかろうか。

 

・湯本周辺

それから湯本駅周辺。ここは特急も止まるし、フラガールで有名な「スパリゾートハワイアンズ」もある。ハワイ!そして温泉の町。ただ私はリゾートにはいかず、普段使いの公衆浴場へ向かう。

駅前で見かけた恰幅のいいおじさん。出た!南国要素。半裸で常夏気取り。そしてハリのある腹周りだ。メッチャ肺活量ありそう。

ちなみにいわき市は「いわき市彫刻のある街つくり(リンク)」って、路上にいろいろ彫刻を設置してるんだけれど、この笛吹きおじさんは、旭川のサクソフォンおじさん(リンク)の親戚かな。

 

 

カバンに潜ませたタオルを確かめて、道中すこしだけ迷いながら、温泉の町をぶらぶら歩く。

しかし歩いていると、クルマ社会を拒絶する温泉街の細い道や、透かしブロックがランダムに揺れる、くたびれた白色のフェンスに心を煽られ、いかにもな観光客を横目に、私は無言で地元の人のフリをした。

だけどまあ、温泉で脱いでしまえば、地元の人から、よそ者だってバレてしまうのも仕方ないことだろうか。

洗い場で、公衆浴場に不慣れなしぐさをみせてしまい、常連の人懐っこいおばあさんから「どこから来たのォ~?」と訊かれてしまった時、私は地元民のフリを諦めた。

 

ちなみに立ち寄っていたのは、写真の「さはこの湯」という、公衆浴場でした。

湯本駅から歩いて10分位のところにある、地元民熱愛の公衆浴場。弱アルカリ性のすべすべ美人湯で、ほんのり硫黄臭のする源泉がかけ流しされている。湯上りぽかぽか。名湯。

また建物は江戸時代末期の建物を模した、比較的小ぎれいなもので、男女日替わりの檜風呂・岩風呂の檜風呂は、木の使い方に、東北らしさがあって「今の私は東北の温泉に浸かっている」という謎の達成感も大きい。確かにここは東北だ。浴場の作りをみても、針葉樹の木材を多用する東北の公衆浴場に対して、例えば九州の公衆浴場なら、もっとタイルを多用した作りのはず。

でもいわきは本当に東北だろうか。館内ではラジオ福島が流れていて、ラジオパーソナティは、同じ日・同じ県、会津若松の雪下ろしのことを話している。けど、いわきは東北だというのに殆ど雪が降らないし、真冬の磐越西線の車窓のような、水墨画の世界にもならないし、ここは窓の外の彩度が高すぎる。

 

「さはこの湯」から10分くらい歩いて、「いわき市石炭・化石館 ほるる」にも寄った。

エントランスを通ると、まずはいわき市で発掘された、フタバスズキリュウのレプリカが迎えてくれて、館内には恐竜に限らず、かつて地球上に生息した様々な生き物の化石たちが並ぶ(生きてたゾーン)。

それから、いわきで見られる地層や、変わった石。化石や鉱石たちの展示があって、目にも楽しい。あとは知らない鉱石も、どうしてそんな柄になって、そんな名前になるのかなって、それが何となくわかる時と、どうしようもなくわからない時があるのがおもしろい。

「藍閃石」は名前のとおり、石の中に藍色が、閃きのようにサーッと散らばっていて、確かに「藍閃石」っぽいのわかる。でも「蛙目粘土」は白っぽくて、水分を帯びれば粘土にはなりそうだけれど、蛙の要素を私は嗅ぎ取れなかった。なんだろう「蛙目」って。地名かな。でもそもそも、今までカエルの目を真面目に見つめたことはあっただろうか。いや無いな。

 

また館内には模擬坑道もあって、いわきの炭鉱の町としての歴史を語ってくれる。

いわきはかつて石炭鉱業でも栄えていた。しかし石炭から石油の時代へ移り変わる中で、炭鉱の将来も危ぶまれ、企業の存続、そして炭鉱で働く人たちの生活を何とかできないか。そして炭鉱で湧き出る温泉と地熱も、何かに利用できないかと作られたのが、あの「スパリゾート」だった。炭鉱から観光へ。一山一家の大逆転。

ただこう、いわきも広い町なので、これだけがいわきの歴史ではない。

「いわき市」という市も、内郷市(かつて炭鉱で栄えていた)・磐城市(現在の小名浜周辺、「アクアマリンふくしま」という水族館もある)・平市(現在のいわき駅周辺)・常盤市(現在の湯本周辺)・勿来市の5つの市に加えて、4つの町と5つの村が1966年に合併し、合併当時は日本一広い面積(1,232平方キロメートル)の市でもあったという、とても巨大な市だ。

そして現在は同じ「いわき市」を名乗っていても、訛りの濃さや気質が違うという話もきいたし、何度行っても掴み切れなさのある町にも感じる。

でもその掴み切れなさで、フィールドワーク的に町を歩いたり、町中の喫茶店や飲み屋で住民の会話に耳を傾けるのも楽しいし、気軽に他所へ移住できない、遠方の故郷に里帰りしづらい今だからこそ、どこかに「心のふるさと」的なものを作っていいな。生活に支障のない範囲で、どこかの町を愛でるのもいいもんだな。って、私は勝手にいわきを「心の別荘地」にしています。

いわきの町。温泉があって、海があって、気候がおだやかで、明るくて、よそ者にもやさしいし。

 

・いわき駅周辺

そして、いわき駅までやってきた。1994年までは旧市名と同じ「平駅」を名乗っていた、いわき駅。この辺りは駅ビルが建ち、飲食店が多く並び、市庁舎が置かれ、街ゆく人も多い。名実ともにいわき市の中心部だ。

 

 

駅から5分くらいの所にある、喫茶店「ブレイク」で名物のホットサンド(ハーフ)を頼む。ホットサンド、カリカリの耳まで美味しいし、見た目以上の重量感。あとブレイクのパン類は、食べきれない時、アルミホイルに包んで持ち帰り用にしてくれるのも嬉しい。帰りの電車で小腹が空いたときに早速食べてる。

これは別の時に頼んだ季節限定のイチゴパフェ800円。フルーツパーラーのクリーム控えめで上品なパフェに対して、コチラはたっぷり生クリームにイチゴの甘酸っぱさが効いたパフェ。重量感ではホットサンドに負けてない。これもいいんです。

それから以前、喫茶店「ブレイク」へ年始の時期に行ったら、カウンターの隣は、帰省の男子学生ふたり組で、まだまだハタチそこらなんだろうけど、「なつかしい!なつかしい!」を連呼しながら、故郷の名物に舌鼓をうつ若者たちの様子が、ひたすら微笑ましかったな、なんて、そんな一コマ思い出しつつ、「喫茶店が元気な町はいい町だ」の経験則からいっても、ああ、いわきっていい町だな。

 

 

なんて考えていたら、辺りはもう暗くなっていた。

しかしこう、夜のいわき駅周辺もたのしい所だし、他に取り上げたいところも沢山あるけれど、それはまたどこかで。

 

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熟女
悠々自適な生活に心底憧れている。
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画風が極端すぎる「ネズミ駆除剤」のパッケージ

2020-09-16 11:00:00 | 日記
画風が極端すぎる
「ネズミ駆除剤」のパッケージ
村中 貴士

ネズミと聞いて、何をイメージするだろうか。

おそらく多くの人は、「ミッキーマウス」や「トムとジェリー」など、かわいらしいキャラクターを思い浮かべるだろう。

しかし、現実の世界におけるネズミは「害獣」である。実は筆者も、かつて勤めていた会社の倉庫にネズミが出て苦労したことがある。その際は駆除業者さんに対応してもらったのだが、実物のネズミの死体は極めて気持ち悪いものであった。

 

ネズミの被害に苦慮している人は意外と多い。その証拠に、ドラッグストアやホームセンターへ行くと、ネズミ対策商品がたくさん並んでいる。

それらを見ているなかで、ネズミの描き方が気になった。商品によってネズミの表現に差がありすぎるのだ。

そこで今回は、ネズミ駆除剤(ネズミ捕り、忌避剤、殺鼠剤など)のパッケージにおける画風を分析することにした。かわいい系から順に紹介し、後半につれてリアルなタッチになっていく。

※すべて市販されている商品ですが、人によっては気持ち悪いと感じるものがあるかもしれません。苦手な方はご注意ください。

筆者だけだと主観になってしまうため、知人でデザイナーの大内さんにも参加してもらい、パッケージについてコメントをもらうことにした。

(以下、筆者:村中、デザイナー:大内

 

■擬人化 ~服を着るネズミたち

最初に目についたのが、ネズミを擬人化した描き方だ。

村中:これはダイソーで売っていたネズミ忌避剤です。

大内:ふだんネズミ退治商品なんて見たことがなかったけど、ダイソーにあるくらいポピュラーなものなんですね。

村中:服を着てるけど、擬人化するためには服を着せる必要があるってことかな。

大内:全体的にかわいらしいパッケージデザインですね。商品名も「チューバイチュー」だし。

村中:「ねずみ!出てってクレヨン」。なぜダジャレ?と思ったら、忌避剤の形がクレヨンでした。

大内:泣きながら白旗を挙げてる。一つ前のもそうだけど、「泣き」の描写が入ってますね。

 

■キャラクター(ファンシー系)

擬人化の続きで、かわいらしいキャラクター系のパッケージを紹介しよう。

村中:フリー素材チックなネズミ。「波形塗布」「特殊誘引」「自在折目」と漢字4文字で揃えているのもポイントです。

大内:子どもが好きそうなフォルムですね。そのままキャラクターグッズにできそう。

大内:この手の商品って「プロ用」「業務用」をつけがちですよね。

村中:「プロ仕様」の「業務用」って、なんとなく同じ意味の言葉を繰り返しているだけのような気もするけど。”効きそう”感の演出としての「プロ仕様」「業務用」なんでしょうね。

村中:ちょっと意外なパターンで、CGっぽいネズミです。CG系はこの商品だけでした。

大内:CG系アニメ映画の1シーンっぽいですね。本来の商品名は「スーパーネズレス」だけど、「怖くて逃げる」の押しが強い。

村中:”ネズミに本能的恐怖を与える”ってコピーも強すぎる。本能的恐怖は嫌だなあ。

 

■シルエットで魅せる

ネズミの形をシルエットで表現しているパターンも意外と多かった。

村中:ネズミ用のアースレッドです。

大内:なんか一気に怖くなりましたね。

村中:さっき「スーパーネズレス」がありましたが、これは「ネズレスプロ」です。

大内:あれ、ネズミはどこに?

村中:よく見てください。「ズ」の中にネズミがいます。

大内:これはちょっとカワイく見えますね。「ネズミがいなくなる=ネズレス」というネーミングも味わい深い。

村中:キャッシュレスの次はネズレスが流行る。

村中:ネズミ用ではないですが、近くにモグラ忌避剤「モグレス」もありました。

大内:これまたすごいインパクトのある絵だなあ。あと色づかいも特徴的ですね。黒、赤、緑の配色が毒々しさを醸し出してる。

村中:緑色が、自然の色というより農薬っぽい緑なんですよね。

村中:個人的に一番気に入っているのが、この「デスモア」です。死が近づいてきました。ちょっとキャトルミューティレーション感もある。

英語表記は普通に書くと「Death more」のはずだけど、「Dethmor」にしてるのは敢えて、なんですかね。

大内:デスがモア。「ねずみ!出てってクレヨン」との落差すごい。これも赤、黒、黄の色づかいが恐怖感を演出してますね。パッケージの色の使い方に着目してみると、何か傾向が出てくるかもしれません。

村中:同じくデスモアの8個入りです。背景が2次元から3次元になりました。

大内:地獄にいざなわれてますね。横で食べてるネズミはやや可愛らしいけど、そのあと地獄へ行くとはつゆ知らず……。

村中:かわいい方のネズミを見ちゃうと、ちょっと可哀想に思えてくるなあ。

村中:さらに上位バージョン、「デスモア プロ」です。

大内:出た、プロ仕様。デスメタルバンドでも付けない名前ですよ。デスがモアでプロ。

村中:化学式を描くことで、ケミカルに死に至らしめる感を演出してます。

 

■リアルに描くと怖い

最後は、シルエットをさらに進化させたリアル系のパッケージを。

村中:エンドキラー。ついに最終兵器が出ました。

大内:やっぱりリアルに描くと怖さが増しますね。

村中:ホームセンターには、昔ながらのネズミ捕りも売ってました。

大内:すごい、まだ売ってるんだ。餌を食べたらバチーン!ってなるやつですよね。

村中:このネズミも現実に近いイメージで描かれていますね。

村中:そしてラスト、一番怖かったのが「ネズミZ」です。

大内:ほぼホラーですね、これ。しかしなぜネズミ「Z」?  マジンガーZの影響か?

村中:アルファベットの最後=死、ってことでは? と思ったら「PROBUSTER ZONE」と書いてありました。ZONEか。ちなみに同じシリーズで「ヘビZ」「ダンゴムシZ」もありました。

大内:すごい。Z会だ。

 

■集計結果

ネズミ駆除剤のパッケージ(全31種類)で描かれている画風と配色を集計してみた。

擬人化+キャラクターを「カワイイ」系、シルエット+リアルを「怖い」系とすると、

カワイイ系が55%、怖い系が45%となった。

 

村中:カワイイ系と怖い系、もっと差がつくと思ってたけど、意外に半々くらいでした。

大内:もし私が買うとしたら「怖い系」のパッケージを選ぶと思います。なんとなく効きそうな気がするので。

色づかいも気になったので、各商品のパッケージに使用されている色(上位3つ)をピックアップし集計してみた。黒がダントツで1位。続いて黄、赤となった。

 

村中:黒、黄、赤……ゴキブリ対策の商品とかも同じような色づかいですよね。

大内:たしかに。ネズミ対策グッズのデザイン依頼がきたときは、上記を参考にさせていただきます。たぶん無いと思いますが。

 

■ネズミ駆除商品パッケージ まとめ

・ネズミの描き方は、カワイイ系が55%、怖い系が45%

・カワイイ系のネズミはたいてい泣いている

・怖い系はシルエット、白黒が多い

・「業務用」「プロ仕様」つけがち

・パッケージの配色は、黒・黄・赤が多い

・効果を強調するほど「死」のイメージに近づく

 

最後に、ネズミの描き方の”落差”を感じていただいて終わりにしよう。

改めて見ると、同じ生き物とは思えない。

 
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村中貴士
大阪出身の編集者&ライター。性格は地味だが、人を笑わせたい意欲は常にある。
村中貴士の散歩 / Twitter