「伊藤正義 総理のイスを蹴飛ばした男」(国政武重著 岩波書店 2014.4.24 第1刷 228ページ)
著者は元朝日新聞記者。政治評論家。伊藤正義は大平正芳と盟友で、大平が首相のときに官房長官をしていた。大平が死去し、首相臨時代理に就任し、鈴木善幸内閣で外務大臣をしたが、日米首脳会談の共同声明をめぐり途中で辞任した。
自民党政調会長、総務会長、自民党政治改革本部長をし、1993年6月に政界を引退し、1994年80歳で死去した。
竹下首相の後任に首相を推されたが、固辞。「ならぬことは、ならぬものです」会津の頑固者に徹した。「本の表紙だけ変えても中身が変わらなければダメだ!」の言葉に今の自由民主党のやり方や議員は伊藤正義が死去して30年経つが自民党の体質が変わっていないのはなぜか。国民の幸せを願い、政治をするのが政治家の仕事のはずなのに、自分の利益を得るために政治家をしている人が多いのではないか。自己利益誘導型政治と政党に決別したい。
洞爺湖の中に島があり、その島を中島といい、その中にピークが3つあるが、今日はその内の一つ「東山(376m)」に登った。
あとの2つ(西山、北山)はすでに登っているので東山を登り、中島を半周してもとに戻ってきた。登り2時間だった。
桟橋の向こう岸がホテル街だ。
今日の行先は留寿都町にある尻別山(1107m)。ウドがたくさんあるところだ。
獲得標高691m。登り1時間50分。頂上直下にロープがあるが、使わなくても大丈夫だ。
登山口近くでウドを採り、スキー場の終点にある橇負山(715m)にも足を延ばし、昼食を取り、帰宅した。
シラネアオイ
ハクサンチドリ
チシマフウロだと思う
下に見えるのはルスツのスキー場。
「文藝春秋六月」(第102巻第6号 令和6年6月1日発行 412ページ)
フロンティアに挑戦する第一線の医師たちが語る最新医学 がん先進治療ここまで来た!
森喜朗元首相「裏金問題」真相を語る/コロナワクチン後遺症とがん
小説・病葉草紙(わくらばそうし 京極夏彦)は今月号で終了した。週刊文春はスキャンダルが多く読んでいないが、月刊文藝春秋はその時代に即した記事が多い。日本政治で今の与党には与したくないが、与党政治の「終わり」の始まりを予感している。
「くもをさがす」(西加奈子著 河出書房新社 2023.5.11 第7刷252ページ)
著者のがん闘病記である。1977年生まれ。書店でなにげなく手にとり、購入した1冊。
著者は住んでいるカナダでがんになった。コロナ禍のたいへんな時期に乳がんになった。その乳がんもトリプルネガティブ乳がんというもの。予後が悪く、再発率が高い。著者は一番なりたくないがんだという。手術前、手術後、抗がん剤治療と続く。
がん治療は人によって違うし、効能や結果も違う。ベストの選択をしてほしいと著者。あなたの体のボスはあなただ。少しでお穏やかに過ごせることを、心から、心から願っていると。
友人たちの存在、家族の存在が重要だ。その人たちの存在に反射して、私の人生は眩く(まばゆく)光り、時に適切に翳り(かげり)、息をすること自体に、意味を与えてくれた。(250ページ)
巻末に31冊の図書が紹介されていたが、この分量の図書を読んでいる著者の力に脱帽だ。
山開きと登山。
午前7時に現地集合。神式による山開き。
2日間続けての頂上。後片づけを終えて帰宅したら午後3時だった。
地元の山の安全祈願祭の準備に行ってきた。山開きは50回を数えるという。
頂上標識のペンキ塗りとロープの交換、ごみ拾いをして帰宅した。
「文藝春秋5月号」(第102巻第5号 令和6年5月1日発行 428ページ)
「私は学歴詐称工作に加担してしまった 小島敏郎 小池百合子都知事元側近の爆弾告発」「コロナワクチン後遺症 疑問に答える」「昭和陸軍に見る日本型エリート」が5月号の特集記事。
「昭和陸軍に見る日本型エリート」で、現サントリーホールディングス社長新浪剛史は、米国企業は「オフサイドミーティング」を頻繁に開き、社員同士が経営方針についてとことん議論し、議論を尽くして、トップが結論を出したら徹底的にやり抜こうとする、これを見習うべきという。無責任な楽観論を打破し、自分が責任をとるという覚悟して決断することの大切さを、今回、昭和海軍から学ぶことができた。「厳しい人事ができないということは、自分がかわいい、嫌われることは嫌、ということです」とも。
296ページの「令和Z世代はなぜ働かないか(※1990年代末から2010年代初期に生まれた人々の通称)」(麻生競馬場(小説家)、佐藤優)の対談では、佐藤は「人脈をつくるより、たまたま出会った人との関係を大事にし、一つ目は約束を守ること、そのためにできない約束はしない。サードパーティルールはAさんから聞いた話を、Aさんの許可なく他人に漏らさない、これだけ守っていれば、信頼関係が築けて、人脈は広がっていきます」(303ページ)に私は肯定する。
「11人の考える日本人 吉田松陰から丸山眞男まで」(片山杜秀著 文藝春秋文春新書 2023.2.20 第1刷 255ページ)
文藝春秋主催の「夜間授業」2017.9月~2020.7月まで連続講義したものを刊行した。「日本の近現代100年の彩った11人の思想家」である。
吉田松陰、福沢諭吉、岡倉天心、北一輝、美濃部達吉、和辻哲郎、河上肇、小林秀雄、柳田國男、西田幾多郎、丸山眞男。
西田幾多郎の没落と闘病、差別的な待遇、身内の死の連続は知らなかった。西田の「この世界のすべてに意味がある」と「うまくいっていない人間にも生きる意味はある」は著者の名言だ。
「10代の悩みに効くマンガ、あります!」(トミヤマ ユキコ著 岩波ジュニア新書 2023.3.17 第1刷 210ページ)
マンガをバカにしてはいないが、充実した人生を送るためには文章がたくさんつまっている図書に加え、多種多様なマンガも役に立つのは間違いない。
著者が紹介している「ひとり暮らしで知りたいことが全部のってる本」(主婦の友社)、「暗殺教室」(松井優征)、「極主夫道」(おおのこうすけ)のマンガを読んでみたくなった。
今日で雪山山行を終了した。雪を求めてニセコ目国内岳を目指したが、前目国内岳で撤退した。雪どけが2週間早く感じる。今日で雪山登山を終える。冬装備から夏山装備に入れ替えしよう。
「1分間養生訓 人生の後半を幸福に生きるための30のヒント」(帯津良一×鳴海周平 ワニブックスPLUS新書374 2023.1.5初版 229ページ)
貝原益軒の教えを1日1分で学ぶとあった。300年間売れ続ける江戸時代の大ベストセラーが「養生訓」である。
なにごともほどほどがよい、人生は楽しい! 後半はとくに楽しい! 楽しむために「養生」する。
著者は1936年生まれ、日本ホメオパシー医学会理事長。
今日の行先は、伊達市有珠にある「有珠山」。活火山で頂上付近には立ち入り禁止で行けない。この日は山開きの安全祈願祭。
それには参加しないで登り約2時間かけて外輪山展望台(532m)と火口原展望台まで足を延ばした。登り636m、距離にして8.3㎞。この山の噴火はそろそろではないかと予想されているがまだ大丈夫だ。
高速道路の下から登り始める。
コジマエンレイソウか。
噴火湾
階段が続く
羊蹄山が遠くに
噴火に備えて地震計がある
向こうに見えているのは麓からロープウエイを使って来れる「駅」。観光客がたくさんいた。天気の良いのんびりした1日だった。
今日の行先は道内で一番標高の高い山「旭岳(2290.9m)」。
ロープウエイを使って7合目の姿見駅まで行き、そこから山スキーで登ったが、頂上に至るところの尾根に雪がなく、スキーをかついで兼用靴で登るにはつらい。
やむなく、1750mまで行って引き返した。
しまいにはホワイトアウトになって前が見えなくなった。そのまま滑降したが、不完全燃焼で、再度山麓のロープウエイ駅からまた7合目の姿見駅にロープウエイを使って、標高差650mを滑降した。
帰宅途中の富良野市(南富良野町かもしれない)の東大演習林にある桜並木を見物して帰宅した。
旭岳に登ろうと泊まったところが東川町にある公園「キトウシ森林公園」。旭川の隣町「東川町」にある山で岐登牛(キトウシ)山(456.5m)に登った。
スキー場の山で登り30分もあれば登れる。
標高差210mを30分で登り、頂上の看板と三角点を見て下山した。歩いた距離は2.4㎞だった。