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情に絡んだチョットエロチックな物語『枕草子の楽しみ方』

2024-05-03 07:40:01 | 歴史から学ぶ
学校で学んだ平安時代の宮廷暮らしを綴ったという「枕草子」、さらには「源氏物語」等は当時さっぱり面白味に欠けていた単なる古書だと思っていたが、現代訳された本書のような男女関係が多い物語(恋愛、恋文、女心・男心)少々エロチックな場面等は学生に教えようとすること自体がやはり難しかったのかと言う気がする。この清少納言ほど口の悪さはないとあるが、実のところいい男に巡り会えなかったのか、とさえ思う。男に対しては「油断ならぬ不条理だ」と記しながらも、30歳近くになり大切なことは「男にしても女にしても思いやる心が大切だ」と力説している所は宮廷での情をうまく読み取っていたと思う。第152段でのイタズラ付きの子どもに対する躾など現代でも変わらないと思わず笑ってしまう。
『枕草子の楽しみ方』林望
「概要」『枕草子』全三百十九段から読みどころを精選。清少納言の鮮やかな筆が、『源氏物語』全五十四帖の現代語訳『謹訳 源氏物語』の著者林望の解説と現代語訳で甦る。「今どきの親は……」と嘆く場面もあれば、男女の恋心の機微や、宮廷サロンの雅な情景、はたまた男の不条理さを責め立てたり、男に騙される若い女房たちに苦言を呈したり、抱腹絶倒の笑い話もあり。学校では教わらない古典随筆の名著の本質に触れられる絶好の入門書。著者の古典の知識と人間への深い洞察による解説は必読。本書一冊で、『枕草子』の世界が語れるようになる。
30歳を超えた清少納言は意外に口の悪い人、非常に潔癖な性格で
    猥褻なネタなどを嫌い、情愛深い人
    言うべきことははっきり言える人で心も強く、弁も立つ人
・男に対して
    あまり真面目な人は、異性にモテない、ちょいワルの魅力を感じていた
    男ってものは、つくづく油断ならないと言いながら
    お坊さんは美男が良い方を選ぶ、それは説く言葉が尊く思えるから
    「きぬぎぬの文」とは一夜を共にした男が認める文を女に贈る慣わし



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