新藤麦飲、毎日真剣に生きる!生きた証の一日一句!

毎週金曜日、週の日々の句を7句更新している。

今日で九月は終わり。そんな中、台風は日本のど真ん中を切り裂いている。

2018-09-30 17:19:27 | 日記
  
  ○薬剤が一錠増えて秋すみれ

  ●彼岸入り母の重たいぼたん餅

  ○我の載る皿は狭いと秋刀魚かな

  ●けんちんや人間土に生かされて

  ○三猿の役を忘れる小春の日

  ●秋深し心は椅子に寄り掛かり

  ○身の程を知るも生き方草の花

飼い亀の食欲が落ちてきた。4月に冬眠から覚めて、11月に寝る。30年この繰り返し!

2018-09-10 20:49:34 | 日記
 
  ○来し方と行く末思う夜の秋

  ●稲よ咲けそして実れと風来たる

  ○独り居の話し相手は冷蔵庫

  ●あと五年為すべきは何蝉しぐれ

  ○主役には成らなくても良し鉦叩き

  ●ガーベラの茎も飾らむガラス瓶

  ○涼風と共に歩まむ初の杖

ささやかな地下室は夏は涼しく快適な空間だった。だが今年はそれほどでもない。猛暑は地下室まで及ぶ。

2018-08-16 16:11:18 | 日記
  
   ●病院の迷路に迷い汗拭う


   ●炎天を歩き我が影擦り減らす


   ○思い出の富士の石抜く登山靴


   ●扇風機八の暦を捲りをり

   
   ○きゅうり揉む上下動く妻の足


   ●夕暮れの風が咲かせる合歓の花


   ○油蝉にいにいぜみと並び鳴く

飼い亀は夕方6時になると「ご飯くれ」と水槽を叩く。冬眠の目覚めと同様、すごい腹時計だと思う。

2018-07-07 21:03:06 | 日記
  
  ●干からびて人に踏まれる蚯蚓かな


  ○青梅や少年の臀の丸みかな


  ●あなどればでで虫見失いにけり


  ○どう切るか西瓜の縞に悩みをり


  ●伸びて伸び夏草空へ突き進む


  ○片蔭の切れた所を飛び越しぬ


  ●訝しや黄の花咲かすトマトかな

今月で74歳になる。この半年は病院通いが仕事だった。信じられない体験にわが肉体は急速に衰えた。

2018-07-01 16:31:04 | 日記
 
 ●黒と黄の踏切棒の寒さかな


 ○ストックは弱き茎なり孫を抱く


 ●春一番アンモナイトの匂い連れ


 ○春や逝く古稀には古稀に過ぐる物


 ●春の宵ローンのネオン点滅す


 ○母からの絵文字のメール届く宵


 ●桃花の弾ける音を風運ぶ