タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪北見市議会選挙結果と小谷市長≫

P1090335 小谷毎彦・北見市長は、一月二十八日、老朽化した市庁舎の移転先が白紙のまま、日本赤十字病院の要請を受け入れ、「市庁舎が立つ市有地を同病院に改築用地として30年間無償で貸与する考えを表明」(1月29日付『讀賣新聞』第27面)し、市庁舎の移転先については、二月十八日開会の定例市議会に、現在使用されていない分庁舎へ暫定的に移転し正式決定を先延模索する方式を提案したが、提案内容への批判噴出と条例改正案取り扱いを巡る与野党対立のため、本会議そのものが流れる醜態を招いた。
P1090337P1110890 結局、市議会は三月二日に本会議を開いて、「市長が提出している市役所本庁舎の分庁舎への暫定移転案を修正し、最終移転場所をJR北見駅そばの立体駐車場(同市大通西3)とする野党提出案を賛成24、反対11で可決」(3月3日付『北海道新聞』第4面)し、小谷市長(修正案可決に憮然とする市長=写真上段は、同新聞から転写)の市政運営の指導力の欠如が一段と露わになった。
P1090341_2 意に反する修正案可決について、小谷市長は「重く受け止める」(同新聞)といいながらも、三月二十一日に告示され二十八日に投開票された北見市議選の結果によっては、再度、自身の暫定移転案を市議会に提案し直す意向を示していた。しかし、合併前の旧市町(北見・留辺蘂・常呂・端野)ごとの選挙区がなくなり、定数が36人から30人に減った今回の市議選の結果は、「民主党系など与党11人、自民系など野党13人、中間会派など6人となり」(3月29日付、同新聞・第4面。開票結果は同新聞から転写)、市長の思惑どおり事が進む可能性は極めて低くなった。
 市民が圧倒的に市長を支持している、という強い思い込みを改めなければ、今後の市政運営も、これまでと同様に厳しいものとなろう。

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