タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ ベニチャワンタケ ≫

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 春は高気圧と低気圧が交互に日本列島を横切り、数日ごとに天候がくずれることが多い。低気圧は日本海に入ると急激に速度を早めることがあり、「週間予報」では<晴>だったはずなのに、「明日の天気」で<雨>(四月中旬まで北海道では<雪>の場合も多い)に変わることも稀ではない。
 四月九日は<晴>の予報だったので、女房と二人で<ギョウジャニンニク>を採りに山に入る計画を立てていたのだが、いつのまにか、八日夜半から寒気を伴った低気圧が北日本に進み、寒冷前線の通過によって、釧路地方の「今日の天気」は<雨>、降水確率50%になっていた。しかし、せっかく準備をしたことでもあり、小雨にもめげず、女房のジムニーは一路目的の弐橋二の沢へと向かった。
 暖冬だった割に、三月の天候不良がたたって残雪が多く、山菜の生育は遅れている。表土が柔らかい山腹も10㌢ほど下は凍結していて、登り下りには細心の注意を要した。それでも、雨合羽を着用してがんばった結果、日当たりのよい急斜面二箇所で、「想定の範囲内」の収量を得ることができた。
 写真の<ベニチャワンタケ>は、急斜面のガレ場で発見した。肝心の<ギョウジャニンニク>の写真は女房にまかせ、食不適のキノコではあるが、内側の濃紅色の美しさに惹かれて、記念の撮影と相成った。

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