タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 釧路市監査委員 ≫

P1020613 釧路市議会の自由新政クラブが、平成18年度の沖縄視察旅行の領収書偽造に関連して、既に市監査委員に使途基準に反すると指摘され返還した八万六千円のほかに、返還対象外の調査旅費も全額を返還する考え(3月28日付『釧路新聞』第1面参照)だという。
 市民に行政訴訟を起こされ、さらに、昨年の10月に続き、3月27日に二回目の市監査委員への住民監査請求があって、慌てて全額返還などという姑息な手段を考えついたのだろう。
 まともな視察だったのなら、実際に支払った分まで返還する必要はない。クラブの会長を西直行氏に譲り、監査委員(議会選出)を辞任したところで、今回の一連の事件について、山崎氏は責任を免れることができない。
 市監査委員定数三名のうち、任命権者の市長から要請を受け、市議会が調整して選出している委員は、議長・副議長に次ぐ要職だという。そのような重要なポストにある山崎氏が、政務調査費について、釧路新聞の記者の質問(平成19年11月24日付『釧路新聞』第24面)に次のように答えている。
P1020614?自新クは、昨年度の視察で、訪問先の担当者にも会っていない。観光旅行化という事実が発覚した。
?市民に疑念を持たれた点は残念。「問題がある」と指摘を受けたので改善する。
?疑念を持たれたが問題はない、という認識か。
?公費での視察としては成果は薄かったが、不適切な支出には当たらないのではないか。

 訪問先の担当者に会ってもいないのに、成果もヘチマもあるまい。単なる物見遊山が不適切な支出に当たらないとは、市監査委員として口にすべき言葉か? その程度の認識しか持たないから、領収書偽造にも鈍感なのだろう。平成20年2月6日付『讀賣新聞』第29面〈道総合〉で、山崎氏は、偽造領収書について、「規定に基づいており問題はなかったと認識している」と堂々と述べている。哀れとしか言いようがない。
  <山崎氏の写真は、平成19年11月7日付『北海道新聞』第24面〈釧路〉、ロ   ゴマークは、平成19年10月24日付、第24面〈釧路〉から転写>

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