タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ ツ ル バ ラ 健 在 ≫

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 昨年秋に着工した、女房のジムニーの地下一階鉄筋コンクリート造り車庫の工事の関係で、北側壁面から六尺以内に植わっている植木・花木の類を、一時、造園業者に依頼して他所に保管してもらった。業者の作業員の根切り作業は、私には不満だったが、工期が遅れていたので、注文をつけるわけにはいかなかった。
 この紅色のツルバラは、二十年前に家を新築する以前から、宿舎の狭い庭で育ててきた思い出深い花木なのに、根にろくに土も付かない状態で麻布に包まれて運ばれていくのを、不安な気持ちで見送ったのだった。11月初旬に、私が指定した場所に植え戻されたが、植え方も雑で、越冬は無理と見た。
 思ったとおり、花芽をたっぷりつけた長くて太い三本のシュートのうち、二本は枯れていた。残りの一本も、6月になってようやく新芽が動き出し、ようやく少しばかり開花したので、ほっとしているが、先端の枯れ枝が痛々しい。しかし、根元から、新しいシュートが数本伸びているので、数年で樹勢は回復するだろう。
 それにしても、造園業者の雑で無神経な作業には、いらいらしどおしだった。自分でやった方がよほどましだが、大もののオンコやエゾシャクナゲの根切りには、少なくとも三人の手が必要だし、運び出すためのユニックも保管場所もないため、如何ともし難かった。花が咲いただけでよしとしなければならない。

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