タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

おじさんがマジで叱る「マジ」

<「おじさん図鑑」 1089 ── あぶく言葉 ──「まじ」>

<グレートトラバース2 「第四集・秋・日本アルプス」での使用例>
中央アルプス・安平路山から南駒ヶ岳に向かう深い藪の稜線で

※ 2014 年11月 24 日付『北海道新聞』第16 面のコラムを転載。
※ 2015年12月20日放送のNHKテレビBS103の画面から転載。

西尾実・岩淵悦太郎・水谷静夫編『岩波国語辞典』
まじ (俗)まじめ。「── な話」「転職を ── に考える」。本気。本当。「その話 ── だな」  △ 芸能界で使っていたのが、1980 年代に広まる。 その後、 副詞にも する。「お前、── (=本気で)行く気かよ」。 とても。「 ── いいね」。 相づちにも言う。「 ── ぃ」

 飛鳥圭介氏の「おじさん図鑑」のおじさんと同様に、「まじ」や「やばい」などを使うのは「碌でもない輩だ」と罵ると、女房はいつも「目腐れ金」はどうなの、と反論する。
 ま、確かに品の良い言葉ではない。 亡くなった父が使うのを幼少時から聞いて育ったので、 つい口に出るが、 他人を相手にしては使わない。 後ろめたい気がするから、 そろそろ「まじ」を許容しようか、とマジで思わないでもない。 好きでテレビで見てきた、 日本二百名山一筆書き人力踏破の田中陽希クンも使っていることだし。

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