タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪早春のヒグマの足跡と糞(11年)≫

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 四月五日、ヤマメ釣りに徹別川に入るため斜面をツボ足で下っていて、雪上に比較的新しいヒグマの足跡を発見した。〈写真上段〉左下隅の足跡は私と女房の長靴の跡。その上部に、右の沢から左手の林道に向かっているのがヒグマの足跡。輪郭がやや不明確になっているので昨日の足跡ではないかと思うが、爪痕が明確に残っている。
P1160916P1160913 冬ごもり中のヒグマは、春が近づき眠りから覚めると穴を出て再び穴には戻らない。穴の近くの雪上に、身体に見合った窪みを作り、新しい環境に慣れるまで体調を整え、一週間くらいで活発な活動を開始する。冬ごもりで皮下脂肪を消費したヒグマは、体重が二十五%くらい減少する。
P1160909P1160906 ヒグマは雑食性で何でも食べる。穴から出て活動を開始した個体は、雪が消え芽を出した植物を次々と食べるが、さし当たって量が多いのはフキノトウだろう。今回林道上で発見した糞の内容物には、古い切り株に生えた苔と腐朽した皮質部が大量に含まれ、手当たり次第に空腹を満たしたと思われる。ヤマメが釣れなかったせいもあるが、長居は禁物と現場を離れた。

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