タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ オグシオの鐘で東証大納会 ≫

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 東京証券取引所は三十日、オグシオこと小椋久美子・潮田玲子両嬢が鐘を打って〇八年を締めくくった。ま、単なる儀式(写真は、12月31日付『讀賣新聞』第3面〈総合〉から転写)だから、二人の活躍と人気にあやかって波乱の一年にけりをつけ、〇九年の株価反転を期待するのもよかろう。右端のオジサンの気持ちは分からぬでもない。
P1000994 バドミントン・ペアの活躍とは大違いで、とにかく悪い方の記録ずくめ(記録表は、同新聞から転写)の一年だった。<日経平均の年間下落率>は過去最大の42.1%、<日経平均の1日の下落率>は、昭和六十二年十月十九日のニューヨーク株式市場におけるブラックマンデー暴落による14.90%に次ぐ11.41%を記録した。
P1000993 株安の最大の要因は、米国発金融危機が実体経済に波及し、世界的な景気後退と円高が、外需頼みの日本経済を急速に悪化させたことにあるが、日本の株式売買の60%を占める外国人投資家が一斉に売りに出たことの影響が大きい。
 輸出産業を中心に企業の業績が落ち込み景気後退が深刻化しているのに、ドル売り円買いが止まらない理由は、「米欧に比べて日本の金融市場が比較的安定しているという『消去法』によって円が投資マネーの逃避先となっている」(同新聞)ことのようだが、円高も株価下落も(日経平均株価と為替の推移グラフは、12月31日付『北海道新聞』第3面〈総合〉から転写)どこまで続くか予想がつかないだろう。財務省は通貨介入を実施するかどうか、しても効果があるかどうか。

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