天秤丸の独り言

ブログはじめました

爆音と共に去りぬ

2008-02-15 | Weblog

ボォーーーーンッッ







爆音が轟いた。



(!!!!?????)



何が起こったのか解らなかった。


目の前の彼女も、何がなんだか解らないという表情を浮かべている。


しかし、お互いすぐに理解した。


爆音の正体は。


爆音の正体は…。


爆音の、正体は……オレの……。










さて、順を追って話しましょう。


1年以上前に、当時勤めていた会社が倒産した事をお話しましたが、

その後、2ヶ月の就職活動の末、無事に新たな職場に就職できました。


病院の事務職なのですが、今回はその職場での出来事を。



突然ですが、職場にて、ちょっと気になる管理栄養士の女の子がいます。


例のごとく、その子の事を、Iさんと呼ぶことにします。



Iさんは、年はオレよりひとつ上なのですが、素朴な子で、無邪気。


顔を合わせばちょこちょこと話をする程度の仲なのですが、


Iさん、よく背後からオレのワキ腹を突いてくる。


何を隠そうオレ、ワキ腹がものすごく弱い。


というわけで、びっくりし飛び上がるオレを見て、Iさんは喜びます。


それを見て、気色の悪い笑みを浮かべるマンザラでもないオレ。





さて今回の悲劇は、このIさんの不意打ちからスタート。


コピー機で、書類をコピーしているオレの背後に、Iさんが近づいてくる。


オレ、まったく気づかず。


さぁ、Iさんの不意打ちの瞬間。




ドスッ





Iさんの指が、オレのワキ腹にめり込む、




その刹那…







ボオォォォーーーンッッ







爆音が辺りに轟く。


 

(!!!!?????)



何が起こったのか、オレ自身、解らなかった。


後ろを振り返る。


Iさんがいる。


Iさんも、何がなんだか解らないという表情を浮かべている。



しかし、お互いすぐに理解した。



爆音の正体は。



爆音の正体は…。



爆音の、正体は……オレの……。





オナラであると。








いや失礼。



オナラなんて呼べる代物じゃなかった。


どれだけすごいオナラだったのか、


皆に解りやすいように、ストリートファイターの技で例えてみよう。



あえて言おう。


ケツからヨガフレイムが出た、と。








神よ。


貴方は俺を操り、どんな必殺コマンドをいれたのだろうか。





…。


まぁ当然というべきか。


場に沈黙が訪れる。


( 何か言わないとっ )


しかし、何も浮かんでこない。


恥ずかしさ、焦り、様々な感情が俺の中で交錯し、



( 誰や、屁をこいたやつ、うはは )


というベタベタな台詞すら出てこなかった。



焦る俺を尻目に、


意外にも、先に口を開いたのはIさんのほうだった。




彼女は一言だけ、こう言った。




「 豪快やね。」







真顔だった。





それをうけて、俺ってば




「 おう。 」





と答える事しかできなかった。




           ----完----




親父、ゲームをする

2008-01-04 | Weblog


「 おい、任天堂DSやらせてくれ 」



突然そう言い放ったのは、俺の親父


何のつもりか知らないが、とりあえずDSを親父に渡す。



どんなソフトでもいいという事だったので、


とりあえずゲーム機にささっていたソフトをそのままプレイしてもらう事に。



ソフト名は『テイルズオブイノセンス』というRPG。


爽快かつスピーディーな戦闘がウリのゲームだ。


俺は、途中で飽きてなげたので、その途中からプレイしてもらう。




ゲームが始まる。



数分後。



親父 「 おい、なんか強そうなんが出てきた 」


俺  「 え?マジ?どれどれ 」




おいおい。



どこをどうさまよったのか、



親父、



ボスまでたどりついてた。





俺  「 親父、これボスやわ 」


親父 「 ボスか。強いか? 」


俺  「 強いで 」


親父 「 そうか、強いかー 」




とりあえず、ボスが強いという事を教える。




俺  「 あとこれな、このボタンな、必殺技が出るから 」


親父 「 必殺技か。強いか? 」


俺  「 強いで 」


親父 「 そうか、強いかー 」




ついでに必殺技が強いという事も教える。




長ったらしいボスとの会話イベントが終わり、いざ戦闘に突入。




ペシ ペシ ペシ ペシ ペシッ



戦闘がはじまるやいなや、


狂ったように必殺技ボタンを連打している親父



俺( え?ええええぇーーーー!? )



必殺技は確かに強い


しかし強いからこそゆえ、使用後にが生じる。


その隙をうまく補いつつ立ち回らなければならない。


雑魚敵ならまだしも、ボスに必殺技連打なんてもってのほかである。



「 センクーレッパッ!うぐぅっ! 」


「 センクーレッパッ!ひでぶっ! 」


「 センクーレッパッ!あべしっ! 」




例のごとく親父、



必殺技後の隙に、



ちゃんとボスのコンボをもらっている。




どんどん減ってゆく味方のHP。



俺  「 親父!回復!回復ぅぅっ! 」


親父 「 えぇい!うるさい! 」





ベシベシベシベシベシベシィィッ!




俺  「 親父!味方死んでる!死んでるぅぅっ! 



親父 「 はははははははははは!! 」





親父、何がおかしいのか笑い出す。




数秒後、




案の定、全滅。




親父 「 おい 」



俺  「 ん? 」






親父 「 おもしろいなぁ、コレ 」




親父、テラヤングマン。



           
             ーーーー完ーーーー







きましたよ

2007-11-21 | Weblog



はいはい。




ブログ歴2年半の俺が




きましたよ。




2年半で日記更新24回の俺が




きましたよ。




色々落ち着いてきたので、




ちょこちょこまた日記つけていければなと




思っています。




ジョネスの旅

2007-02-04 | Weblog
こんにちわ。


天秤丸ザマス。



さっき仕事から帰宅したら

オレの部屋ん中に、が転がっていました。


そういや今日は節分でしたね。


きっと母が勝手に入って、豆まいたのでしょう。



部屋汚すなYO! と母に抗議にいこうとしましたが、


散らかっていたはずのエロ本が、綺麗に整頓されていましたもので、


何も言えませんでした。



天秤丸ザマス。






さて気をとりなおして、こないだの出来事。




天秤丸は毎朝、電車出勤しています。


道中、乗り換えが何度かあります。


んでもって



乗り換えの駅で電車を待っていると、


明らかに観光客っぽい外国人(白人)の男性が、


なにやら辺りをキョロキョロしているではありませんか。


なんだろうと見ていると、


バチっと目があってしまい


その男性に声をかけられてしまいました。








   『 Excuse me 』 (訳:おいそこのボウズ)








( YEAH--!!!!wwwww )




いきなりの事で、テンパるオレ。



こんな時、

学生時代に英語の授業で得た知識など

クソの役にもたちません。



まぁとにかく、声をかけられたのだから、

人として何かコミニケーションをとらねばなりません。







……



…………






   『 へ、へろー? 』




超絶スマートに返答。


オレってばネイティブアメリカン。


あー、やばい。


ニューヨークの夜景が懐かしい。





現実逃避もそこそこに、


なんだかんだでテンパり続ける俺に、


さらに話しかけはじめる外国人男性。



外国人外国人いうのめんどくさいから


例のごとく、あだ名はジョネスに決定。







   『 ○×□□×□△××○□ ? 』






   『 ……… 』





    『 ○×□□×□△××○□ ? 』






   『 ……… 』





    『 ○×□□×□△××○□ ? 』










 ( 日本語でおkっっっwwwww)





もう呪文はマジ勘弁。


何この魔法使い。


誰このガンダルフ。




おまえ日本では日本語はなせや。


ぷりーず じゃぱにーず。




とかなんとかいいつつも


天秤丸の耳は


ジョネスが連呼する呪文の中から



【 KYOTO Station (京都駅) 】



という単語を聞き逃していませんでした。




よし、我理解。



ここは駅。


つまりジョネスは



京都駅に行くには、どの電車に乗ればいいのですか?



とオレに問うたのだ。



そう勝手に解釈。



そこまで分かれば話は早い。






オレはおもむろに



たった今、駅に到着したばかりの電車を指差す。





   『 Thanks! 』 (訳:死ねよハゲ)




そう言うと、ジョネスは電車に乗り込んだ。



どうやらオレの読みは当たっていたらしい。




プッシューーー




ジョネスの乗った電車の扉が閉まる。




ガッタン ガッタン




ゆっくりと電車は動き出し、




やがて見えなくなる。






ほどなくして、逆のホームにも電車が到着。



それに乗り込むオレ。




行き先は京都駅。







……



………





ジョネス、



無事に着けるといいなぁ。





奈良駅に。





          ーーーー完ーーーーー






追伸: ジョネス マジごめ





牙のないトラ

2007-01-14 | Weblog
広大な砂漠の真ん中に



オアシスがありました



そのオアシスに



一匹の臆病なトラがいました




そのトラには



牙がありませんでした



それ故 トラは



闘う事を拒み


傷つく事を恐れ



逃げる事を常としていました




恐れる事もなく


傷つく事もない


このオアシスの中で



平和に生きる事





それだけで トラは幸せでした



疑う事なく



そう信じていました







ある時トラは



砂漠の遥か遠方に 



大きな虹を見つけます




その虹の 七色の光は



とても綺麗で


とてもあたたかく





どこかセツナイ






そんな光だったといいます






けれど



トラにとってその光は 



あまりに眩しくて



トラは 光を避けるように



オアシスの奥へ



逃げ入りました






あくる日も



またあくる日も




砂漠に 虹がかかりました




そのたびトラは



虹を直視する事ができずに



オアシスの中を



光から逃げ回りました






けれど本当は




トラは その光が







大好きだったのです








トラは



生まれてはじめて



願いました




勇気が欲しい





大切な気持ちと



かけがえのない想いと







向き合う勇気が








とうとうトラは




オアシスを飛び出し




虹に向かって




まっすぐに 走り出しました




広大な砂漠を




来た道を 振り返ることなく




駆け出しました





ノドが渇きます




噴出す汗が目にはいります




足の裏が焼け付くようです




そして




強烈な不安が トラを襲います





それでもトラは





走ることを やめませんでした








どれくらいの時間 走り続けたでしょうか




トラはやっと足をとめ





空にむかって





頭をあげました





虹は そこにありました






トラは




砂漠の砂粒ほどの




勇気をふりしぼり





七色の光を





まっすぐに





その目にとらえました





しかし




その光は





いつしかぼやけて





虹と共に





消えてしまいました









トラの想いは




叶う事はありませんでしたが




その虹の 七色の光は




トラの目の奥に




しっかりと焼きついています





虎はやっと



気付く事ができました





自分には



牙はなくとも






立派な爪がある事を








広大な砂漠の真ん中に


オアシスがありました




そこに


臆病なトラの姿は 


もうありません






広大な砂漠の中に





確かにトラの





足跡が





立派な爪の





足跡が