行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ラショウモンカズラ、カキドオシ

2024-05-26 20:00:45 | 花,植物
4月初旬、
山地の草原にラショウモンカズラとカキドオシが
いずれも唇形の花をつけていました。
両者ともシソ科の多年草です。


4月2日、山地の斜面に
早くもラショウモンカズラ(羅生門葛)が紫色の花をつけていました。
シソ科ラショウモンカズラ属の多年草で、
山地の林内のやや湿った場所に自生します。


花期は4~5月、
花は唇形の鮮やかな紫色で、段になってつきます。
花冠は長さ4~5cmで上唇は短く2裂し、
下唇は3裂し、白地に濃紫色の模様が見られます。
花の付け根には包葉があり、下のものほど大きく、上にゆくほど小さくなります。


萼は長さ1cm強の筒状で花より濃色の赤褐色。
名にどこか恐ろしさを覚えますが、それもそのはず、
この細長い花を渡辺綱が羅生門で切り落とした鬼女の腕に見立ててつけられたとのことです。


やはり4月初旬、
山地の草原、朽ち落葉の中から、
カキドオシ(垣通し)が茎を伸ばし、花をつけていました。
シソ科カキドオシ属の多年草です。


花期は4月ごろで、
原野の草地、野原、道端などにふつうに見られる草の花です。
花は淡紅紫色で2cmほどの唇形で内面に濃紅紫色の斑点があり、
葉のつけ根に1~3個が並んでつきます。


葉は対生して丸い腎臓形、
この葉の形からレンセンソウ(連銭草)、
また、小児の「癇の虫」の薬草であるころからカントリソウ(癇取り草)の別名があります。


湿地の仕切りにカキドオシが数本並んで茎を伸ばし、
花をつけていました。
まだ茎を出したばかりなのか、花と葉が同じほどの大きさです。
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山道で小さな花たち

2024-05-25 20:00:38 | 花,植物
4月6日、
城山公園の山の木陰道に小さな花を写しました。


山の木陰にヒトリシズカ(一人静)の花序と葉が顔を出していました。
ヒトリシズカはセンリョウ科チャラン属、
あまり聞きなれない属種の多年草です。
ヒトリシズカの名はこの白い花穂を静御前の舞う姿にたとえたそうです。


対生する葉を十字形に広げ、
密に花をつけた穂状花序を1本頂生します。
この花には花弁と萼がなく、
白く糸状に伸びたものは葯隔と呼ばれる雄しべの組織だそうです。


湿った草地に小さな白いスミレが何本かまとまって花をつけていました。
ツボスミレ(壺菫)、別名ニョイスミレとも呼ばれるスミレの仲間です。


別名はニョイスミレ。
花は白色でやや小型、唇弁の紫色のすじが目立ちます。
花期は4~5月、スミレとしては遅い。


昨年レンプクソウ(連福草)が数本咲いていた管理地の草地、
今年は一茎だけ花を見つけました。
レンプクソウ科レンプクソウ属の多年草、
ゴリンバナ(五輪花)の別名があるように
10cmほどの茎先に花が5個固まって付く珍しい花の付き方をします。


山道にハナイカダ、
葉の葉脈に蕾をたくさんつけていました。
雌雄異株の落葉低木、一つの葉に複数の蕾、これは雄株の葉、雄花です。


山道にニリンソウ(二輪草)の群落、
植栽されたものから増えているようで小さな群落がいくつかでき、
花をつけていました。

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カリン、ハナモモ、ハナカイドウ

2024-05-24 20:00:13 | 花,植物
4月7日の散歩道で、
カリン、ハナモモそしてハナカイドウと
バラ科の紅い木の花を写していました。


自宅近く、
街路のカリンがたくさんの紅い花をつけていました。


カリン(花梨)、
中国原産、バラ科カリン属の落葉高木です。
4月初旬ころ、新葉とともに淡紅色や白色の5弁花を咲かせます。
可憐な小さな花です。


秋、10~11月ごろ、
熟すと黄色の長さ10 - 15 cmほどの倒卵形のナシ状果がつきます


中央公園の花壇に紅、桃、白のハナモモが咲き、
多くの人が寄り道、ハナモモの下を通り抜けていきます。


体育館との建物を背景にピンク色のハナモモ。
ハナモモ(花桃)はバラ科モモ属の耐寒性落葉低木、
花を観賞するために改良されたモモ、
花つきがよく、紅、桃、白などの花色があり、庭木などによく利用されます。


公園の競技場周囲のソメイヨシノ桜も見頃となっていました。
この日は日曜日、老若男女、多くの人が公園を散歩していました。


公園道に盛りを少し過ぎて、
ハナカイドウ(花海棠)が咲いていました。
バラ科リンゴ属の落葉高木です。
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桜と梨の花まつり

2024-05-23 20:00:39 | 花,植物
今年は桜の開花が遅く、
ここ多摩地方でのは満開は4月10日近くだったようです。


4月6日の土曜日、
そろそろ見頃になっているだろうと、
三沢川沿いに桜を見に行きました。


今年の「三沢川桜・梨の花まつり」は一週前の3月30、31日でした。
数年前までは、4月一週に行われていましたが、
近年桜の開花が早くなり、毎年散り桜になるので、
今年は一週早めて3月にしたようですが、逆に早過ぎた結果となりました。
桜祭り、桜旅行の予定をたてるのは難しい。


この日は花まつりも終わり、
今にも降り出しそうな曇天日でしたが、
たくさんの人がほぼ満開に近い花を見に来ていました。
見回りでしょうか、真っ赤な消防車が花の中を通り抜けていきました。


ここからの枝ぶり、咲き具合が一番見事でした。
曇天であることもあり、WBを曇りにして撮影しました。
花色に赤味が加わります。


試しにWBをオートにして見ました。
花色が明らかに白く映ります。
どちらがいいかは好みでしょうか。


道路を挟んで、梨畑。
WBオートで梨と桜の花をコラボレーション。
毎年、桜が満開になる頃に咲き出す梨の花です。


梨の徒長枝の花と桜と市役所。
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ミツバアケビとアケビ

2024-05-22 20:00:07 | 花,植物
4月初旬、
ミツバアケビとアケビが花を付けていました。


4月4日、
自然公園の林縁道にミツバアケビが雌雄の花をつけていました。
アケビ科アケビ属、山野の藪地などに自生する落葉性つる性木本、
複葉の小葉が3枚であるところからミツバアケビ(三葉木通)の名があります。
果実は甘くて美味、秋の味覚として親しまれています。


花期は4月で若葉の展開と同時に花をつけます。
新葉のわきから総状花序を出し、
花序の先のほうに複数の小型の雄花をつけ、
基部には雄花よりやや大きな雌花を1~3個つけます。
雌雄同株、異花の植物になります。


花色は雄花、雌花ともに暗紫色。
雄花は径4~5mmほど、花弁状の萼片が反り返り、6本の雄しべが球状に集まり咲きます。
雌花は径15 mmほど、花弁状の萼片が3枚あり、中心部に円柱形の雌しべが3~6本つきます。


4月10日、アケビも花をつけていました。
アケビ科アケビ属の落葉性つる性木本、
ミツバアケビに比べると、生育環境が多少狭いようですが、山野に自生します。
葉は同じく複葉、しかし小葉が5枚、掌形に広がります。


花期は4月ですが、ミツバアケビより若干遅いように思います。
葉の展開後に短枝の基部から総状花序を下垂させ、
花序の基部に雌花を数個、その先に雌花より小さな雄花を多数つけます。
雌雄同株異花は同じですが、
ミツバアケビより雄花、雌花ともに少し大きめのアケビです。


上記のものは雌花が紫色で雄花がクリーム色でしたが、
雌花、雄花ともに紫色のアケビも咲いていました。
アケビの雌花、中央部にバナナの果実のような雌しべが放射状につくのが特徴です。


紫色の雄花を拡大。
雄花の中央部には6本の雄しべがまとまり房状につきます。
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イカリソウ三色

2024-05-21 20:00:45 | 花,植物
4月4日の薬師池公園にて、
イカリソウが3色そろって花を付けていました。


まずは白い花のイカリソウ(錨草)を。
イカリソウはメギ科イカリソウ属の
主に太平洋側の低い山地の雑木林に生育している多年生草本です。


花期は春、
広葉樹林の林床や林縁などに和船の錨に似た形の花を付けます。
この花の形が名の由来です。
花そして葉も美しく、観賞用にも栽培されます。
この花も公園の萬葉草花苑内に元は植栽されたものです。


花色は白色、淡紅色、赤紫色などがあるようです。
その中でも純白の白色が鮮やかに感じます。


淡紅色の花がたくさん咲いていました。
葉も明るい緑色で、春の山野草らしいやわらかさを感じます。


花数の少ないところを選んで淡紅色の花。
和船の錨をあまり目にしたことがないので、
私には、鳥が翼を広げてゆったりと飛んでいる姿に見えます。


隠れたところに、少し紅色が濃い、赤紫色の花も咲いていました。
明るい緑の葉色によく映え、これもきれいな花色です。


葉は複葉、
茎の先から、長い3本の葉柄が分かれて出て、そこに小葉をつけます。
小葉は全体が歪んだ卵形で、先が尖って基部は心形あるいは矢じり形になります。
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ミツバツツジの咲く景色

2024-05-20 20:00:40 | 花,植物
4月4日、
薬師池公園と長池公園へ。
ミツバツツジが公園のところどころをピンク色に染めていました。


薬師池公園、
まだ緑の生えそろわない公園道に、
白いヤマザクラとピンクのミツバツツジがそろって花を開いていました(4/4)。


ここにもヤマザクラとミツバツツジがそろって咲いていました。
手前にはアジサイの新緑が芽吹いています。
ミツバツツジ(三葉躑躅)はツツジ科ツツジ属の落葉低木。
狭義には一つの種(ホンミツバツツジ)を指しますが、
広義、一般的にはミツバツツジ類の総称としても使われています。


ミツバツツジ類には種類か多くがあり、
いずれも枝先に3枚の葉がつき、ピンク色の同じような花を付けます。
花期は他のツツジより早く、4月の最初ごろ、
葉が出る前にピンクの花が一気に開きます。


ミツバツツジにシジュウカラがとまりました。
いそいてレンズを向けて見ましたが、今一つの写りです。
レンズが花撮り用に持ってきたテレ端300mmのズームであり、
とまったのが花の少ない枝せいでしょうか。
もっとも花が多いと鳥が隠れてしまうのですが------------
夏の小鳥撮りは難しく、ストレスになります。


長池公園にも何本かのミツバツツジがきれいに咲いていました。


長い花穂を伸ばしたキブシの背景にミツバツツジのピンク色。


4月10日の長池公園にて。
三つ葉が出てきたミツバツツジの花と葉をマクロで写して見ました。
花を見ると雄しべの数が10本あります。
狭義のミツバツツジ、(ホン)ミツバツツジは雄しべが5本ですが、
他のミツバツツジ類の多くは雄しべが10本あるそうです。
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ヤマルリソウなど

2024-05-19 20:00:35 | 花,植物
4月4日の薬師池公園にて、
ヤマルリソウの花、ネコノメソウの種実などを見つけました。


山の遊歩道、
伐採木などが置かれている斜面にヤマルリソウが群生、
大株、小株が混ざり、そのほとんどが花を付けていました。


ヤマルリソウ(山瑠璃草)、
ムラサキ科ルリソウ属に分類される多年草です。
花色が淡青色であり、山地の湿り気のある木陰などに生育しているところから、
ヤマルリソウの名が付けられています。


日本固有種、
福島県以西の本州、四国、九州に分布、
関東地方には比較的多く見られるようで、
ここ薬師池公園でも探すとところどころに花を付けていました。


淡桃色の花もありました。
花色は咲きはじめは赤味があり淡桃色、
すぐに淡青色へと変化していくようです。
花は直径1cmほど、 花冠は5裂し平開します。
雄しべと雌しべは花の中に引っ込んで、ほとんど見えません。


ヤマルリソウに並ぶように、
ナガバノスミレサイシンが咲いていました。
やや湿ったところを好み、葉より花が先に出るスミレです。
今年はあまり花を見かけませんでしたが
この時期、葉がすっかり大きくなっていました。


公園の小さな水辺のネコノメソウ、
果実が弾けた中に、早くも種実がたくさんできていました。
花よりこの種実の姿が好きです。


公園の古民家の裏庭、
古い木の切り株を植木鉢にして、
大株のムラサキケマンが栽培されているように葉と花をきれいに咲かせていました。
昨日掲載のヤマエンゴサク、ジロボウエンゴサクと同属のケシ科キケマン属の越年草です。
それら2種より草丈が大きくなり、頻度高く目にします。
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ヤマエンゴサクにジロボウエンゴサク

2024-05-18 20:00:47 | 花,植物
4月2日の散歩道、
ヤマエンゴサクとジロボウエンゴサクの両方を写しました。


ヤマエンゴサクの小さな花が開いていました。
ここは公園の山斜面、最初は植えられたものと思われますが、
根付いていて、毎年花を見せてくれます。
しかし、最近は笹竹などが侵入、面積が減少気味に思われます。


ヤマエンゴサク(山延胡索)はケシ科キケマン属の多年草、
別名、ヤブエンゴサクと呼ばれます。
4~5月、総状花序に数個の花をつけます。
花弁は4個で外側に2個、内側に2個あり、
外側のうち上の1個がもっとも大きく、基部が袋状の距になって後ろにつきでます。
内側の2個の花弁は先端が合着し、雄しべと雌しべを包んでいます。


葉は2~3回3出複葉、小葉は卵円形から披針形、
いかにも春草らしく、やさしさを感じさせる薄緑色です。
花柄の基部の苞も色形がなかなか素敵、菱状卵形で先が3~5裂します。


ここのヤマエンゴサク、
咲きはじめは淡紅紫色ですが、間もなく淡青紫色に変化するように見えます。
春先に花を咲かせ、初夏には地上部は枯れてなくなり、
その後は翌春まで、地中の地下茎で過ごします。
スプリング・エフェメラル(春の妖精)といわれる一連の植物の一つです。


ヤマエンゴサクの花を見たので、
昨年、ジロボウエンゴサクを写した丘陵の草地まで足を伸ばして見ました(4/2)。
今年もジロボウエンゴサクが花を付けていました。


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)、
ヤマエンゴサクと同属、ケシ科キケマン属の多年草です。
唇状花弁、その後方が袋状の長い距となる花はヤマエンゴサクに同じです。
茎葉はヤマエンゴサクよりやや高く伸び、細くやや弱々しく感じます。
葉は2~3回3出複葉。


道一つ隔てて、
他の草がまだ伸びていないところにもジロボエエンゴサクを数本ありました。
こちらの方が唇状の花弁が開いて、花に表情が感じられました。


また、花色が紅紫色と道向こうの個体群に比べて、紅味が感じられす。
ジロボウエンゴサクの花色は生育場所によるものなのか、
青紫色から紅紫色と記載されています。
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アカネスミレ、ニオイタチツボスミレ、マルバスミレ

2024-05-17 20:00:59 | 花,植物
4月2日、4日に写したスミレ3種、
アカネスミレ、ニオイタチツボスミレそしてマルバスミレを掲載します。


城山の山道にアカネスミレ(茜菫)が咲き出していました(4/2)。
昨年に比べて少し遅い花のお目見えです。


花色は紅紫色、それを茜色としたのがアカネスミレの名の由来となります。
花期は4~5月で、葉の間から花柄を伸ばして横向きに花を付けます。
花弁には紫色のすじ、側弁の基部には毛があり、
日当たりのよい山地や丘陵地に生育するスミレです。


まだ他の草がほとんど生えていない林間の日当たりに
今年もニオイタチツボスミレがポツンポツンと花を付けていました(4/2)。


花期は4~5月、
地上茎が伸びる前に根出する葉の間から花茎を伸ばし、
横向きから下向きに花をつけます。


タチツボスミレに似ていますが、
花色はタチツボスミレより濃色、紫色です。
また花弁は丸く、基部近くが白色となり、
花全体を見ると花の中心部が白く抜けたように感じます。


4月4日、雨上がりの長池公園にて。
雨に濡れ汚れて、マルバスミレの白い花が咲いていました。


花期の草丈は5~10cm、、
丸みのある葉と純白の花が特徴のスミレです。
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