【THE ABANDONED】
2006年劇場未公開
製作国:スペイン/イギリス/ブルガリア
監督:ナチョ・セルダ
出演:アナスタシア・ヒル、カレル・ローデン、ヴァレンタイン・ガネヴ、パラスケヴァ・デュケロヴァ、モニカ・ボウノヴァ
STORY:母親の殺害事件後、幼くしてアメリカに養子に出されたマリー。40年後、事件の真相を探るために母国・ロシアを訪れた彼女は、昔生き別れとなった双子の弟と再会し…。
知らなくてもいい過去もある。
ライオンズ・ゲート×「マシニスト」のFILMAX製作。
アメリカで大ヒットしたスペインのナチョ・セルダ監督の長編デビュー作。
なんで日本では公開されなかったんでしょ。
なかなか出来の良いホラーだったと思うんですけれども。
やはり有名人が出演していないからなんですかねぇ。
車中で亡くなっている女性。そこには二人の赤ちゃん。
そして40年後、残された子供たちは40年前に住んでいた家を訪ねて出会います。
でもなんで40年後? もっと早く過去を知りたいとは思わなかったのかな、なんて思ったりもしましたがまぁそれは置いといて・・・
まぁそこからしてこの家で何かが起ることは予想できるわけです。
それにその家は橋を渡った所にあるという設定も不気味さがあります。
いきなり自分たちの生き霊があらわれるし、家から出ようとするんだけどすぐ戻ってしまう。
そしてポルターガイスト現象にもドキドキ。
バックに流れる音楽も不気味さ倍増~
ホーンテッドというから、どこかのアトラクションのようにただ驚かせてつまらないオチなのかも~と思ってました。
でも、前半は自分たちの過去を求めて両親の家の中をさまよい、後半は事件の真相が少しずつわかってきてなかなか面白かったです。
怖がりの私でも観られたのでとてつもない怖さではありません。
映像がずーっと薄暗くていかにもホラーらしいいい雰囲気です。
それと同時に田舎の風景が薄暗い中でもキレイなんですよね。
そのギャップが良いです。
ただ、40年前の事件がなぜ起ったのか、なぜ殺さなければいけなかったのかがわかりませんでした。
なぜ生き残った二人も殺そうとしたのか・・・
家族にこだわってるのになんで~?
そのへんはちょっと疑問が残りますが、普通に観て楽しめる範囲だと思います。
人には逃れられない運命というものがあるんだと思うとちょっとコワイですが。