☆yukarinの映画鑑賞日記α☆

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家の鍵

2008年11月26日 | ★★★★

家の鍵
【LE CHIAVI DI CASA/THE KEYS TO THE HOUSE】
2006/04/08公開
製作国:イタリア/フランス/ドイツ
監督:ジャンニ・アメリオ
出演:キム・ロッシ・スチュアート、アンドレア・ロッシ、シャーロット・ランプリング、アッラ・ファエロヴィック、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ

ミュンヘンからベルリン、そしてノルウェイの海辺の町へ、
15年の空白を経て出会った父と息子が辿る心の旅路

STORY:出産で恋人を失ったジャンニ(キム・ロッシ・スチュアート)は生まれた子どもを手放す。彼は15年後に初めて障害を持つ息子のパオロ(アンドレア・ロッシ)と会い、ベルリンのリハビリ施設に同行する。わが子への接し方がかわからず困惑する父親を、同じような立場の母親ニコール(シャーロット・ランプリング)が励ます。(シネマトゥデイより)


ジュゼッペ・ポンティッジャ原作の「家の鍵-明日、生まれ変わる」をイタリアの名匠と言われるジャンニ・アメリオ監督によって映画化された作品ですが、この監督さんは実はお初です。一部では劇場公開されてたようですね。

障害を持つ息子と15年の時を経て出会い、戸惑いながらも15年間の空白を少しずつ埋めていこうとする父と息子のお話。お涙頂戴的な感動ものとは違いましたね。息子と向き合いながら父親が成長していくお話でした。

なかなか思うようにいかず親のほうが精神的に参ってしまいます。そんな中で、パオロよりも重度な障害の娘を持つニコールとの出会いは、これから生きていくためにはとても重要な出会いでしたね。

彼を見てジャンニとパオロが親子であることを見ぬいてしまった彼女にはビックリ。しかし彼女の言う娘に対しての本音がイタかった・・・。娘が絶望的な目をしてた時に思ってしまったこと・・・それは一度は思ってしまうことなんだなと。子供たちにとって問題なのは病気じゃなく親よ・・・というニコールの言葉もとても印象に残りました。

このパオロを演じる男の子がすばらしく、本当に障害がある子なのかなと思わせるほどの演技力には圧倒されました。父親役のジャンニはなかなかのイケメンさんでした(←ってそこかいっ)。見ていくうちに本当の親子のようにも見えてきましたね。2人の息もピッタリのようで自然でした。

ラストはジャンニが決断したことはこれから先はどんな困難が待ち受けているかわかりません。きっと楽しいことよりも苦しいことの方が多いんだろうなと思ってしまいます。

とても重いお話でしかも淡々とした流れでスッキリとした終わり方ではありませんが、とても奥が深い内容であり111分の長さを感じさせなく見入ってしまいました。障害を持つ子供の親の心情をとても丁寧に描いた良い作品だと思います。

*映画鑑賞★日記・・・より転載 


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