私的図書館

本好き人の365日

二月の本棚 2 『耳をすませば』

2004-02-17 00:52:00 | 日々の出来事
本棚と銘打っているのに、今回は映画の紹介です。

もはや世界的に有名なスタジオジブリ制作のアニメーション映画。
『耳をすませば』の登場です☆

「ジブリ作品でどれが好き?」
なんて質問が普通に交わされるほど、知名度があるアニメ制作会社なんて、ジブリくらいでしょう。
個人的には「となりのトトロ」が好きなんですが、よく出来ていると思うのは「もののけ姫」。
だけどいままでで、一番繰り返し観た作品が、この『耳をすませば』なんです。

内容はとっても気恥ずかしい…

東京の郊外の街を舞台に中学三年生の女の子「雫」を主人公にしたこの作品。
街並みや行き交う車。
ジブリ作品得意のモブ(群集)シーンなんかは相変わらず見事なんですが、ところどころで思わず赤面してしまうシーンがあって困ります。

神社の境内で男の子と話すシーン。
逃げ出そうとする雫の腕を、男の子が思わずつかむところ。
いい大人なのに、このシーンになるとつられてドキドキしてしまいます。

クラスメイトを避けて屋上に上がるところ。
自分の力を試すために旅立つ相手に雫がかける「いってらっしゃい」の声。
そして一番恥ずかしいのは朝焼けの光の中でのラストシーン♪
言ってることは正しいのでしょうが、あまりに真正面で、「それでいいのか中学生!」と叫びたくなります☆

雫の暮す団地。
狭い台所に、所狭しと置かれた物、物、物。
一つの部屋を姉妹で使うために、畳敷きの部屋に置かれた二段ベット。
どれもが生活に密着していて思わずニンマリしてしまいます。

普通の生活をこんなに魅力的に描いてくれるなんて、スゴイ!

実は私も二段ベットでした☆
やっぱり年上の権限で上の段を使ってたんですけど、他の人はどうなんですかね。

置時計の文字盤に浮かび上がるエルフとドワーフ。
ラピスラズリの鉱脈。
バイオリン職人に物語作家。
ささげられたラーメンに鍋焼きうどん。

バイオリンの演奏で、雫が主題歌「カントリーロード」を歌うシーンは、作品の中でも一番のお気に入りのシーンです。

落ち込むことがあったりすると、この作品を観かえすことにしています。
なんか元気をもらえるんですよね。

だから落ち込んだ数に比例して、観る回数も増えていく。

…今年はあまり観ないようにしなきゃなぁ(笑)



近藤 喜文  監督
柊 あおい  原作
スタジオジブリ  制作