私的図書館

本好き人の365日

「サンタクロースさんいらっしゃい」

2008-11-27 23:59:00 | 本と日常
1988年にNHKーFMで放送されたラジオドラマ。

「サンタクロースさんいらっしゃい」(原作 北村想)という作品の中で、主人公の作家(自殺しようと公園に来ています)がこんなことを女の子に問いかけます。

正義の支配する街と、悪の栄える街では、どちらがいいと思いますか?

正義の支配する街じゃないんですか?

と女の子は答えます。

作家は語ります。

正義の支配する街で正義を行っても、それはあたり前のことなんだから、どうってことないでしょ。

悪の栄える街では悪が日常茶飯事なんだから、そこで正義を行えば、それこそ本当に正義としての意義があるわけでしょ。

そうだとすると、正義の支配する街のほうがいいというのは考え物ですね。



当時、私は学生でしたが、ラジオドラマが好きで、この作品もお気に入りの一つでした♪

正義が何なのか知りませんが、悪の栄える街よりは正義の方がいいんじゃないのかな?

独善的な正義じゃ困っちゃうけれど。

正しい行いが注目されるようじゃ、それは正義があたり前に行われていない社会の証。

この社会はどっちなんでしょう?

原作の北村想さん。

今度、彼の作品が『K20 怪人20面相・伝』として映画『ALWAYS三丁目の夕日』のスタッフにより映画化されました♪

予告編を見るとどうやらアクション満載みたい。

今から楽しみです☆



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