Malang Indonesia ~今度は杜の都へ

仙台暮らし、還暦すぎの単身赴任の日本語教員の日々を綴ります

北の国から VTR

2009-08-24 | Diary
「オレ オレ」
いつもはめったに出ることのない家の電話ですが、
たまたま取った受話器の向こうからこんな声。
拙宅にはオレオレ詐欺のターゲットになるような年代者のはいないので。

「先生、オレ S」
「わかってるよ、声を聴けば」
「どうしたの?仕事は、休みなの」
「仕事、してないよ」
「エッ!! まさか辞めちゃったの?」
「ちがうよ、やすみやすみ」
「どこからかけてるの?家に帰ってきてるの?」

20年ぐらい前に英語を教えていたS君からの嬉しい電話でした。
県内の牧場で働く彼、今週は1週間夏休みを貰って
実家に帰省しているそうで、こうやってたまに電話をくれます。
酪農家に住み込みで就職し、高校卒業以来ずーっと働いています。

「休みのときは何してるの?」
「テレビ見たり...」
「北の国からっていうビデオ見たことある?
 純君たちが牧場で働いているんだよ」
「しらねーよ。」
「じゃあ、送ってあげるから牧場の住所教えてよ」

押し付けがましくゆうパックで秦野の彼のところに送ってしまいました。
お返事が欲しくて寧派の住所を書いた封筒に切手まで貼って同封。

久しぶりに彼らのアルバムを紐解いて見ると、
27歳のピカピカの私がいました。

何年もたってのサプライズがあるから
この仕事って辞められない。


 

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2 Comments

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いいね (シズカトクン)
2009-08-24 17:33:52
人生の中で一時だけ「先生」と呼ばれていた時期を思い出します。もうあれから25年余り・・現在住んでいる地区の体育大会に見覚えのある顔を見つけたり、実家の盆に行なわれる盆踊りに昔そのままの笑顔を発見したりと、なかなか面白いことがありました。唯一のたった二ヶ月か三ヶ月位の間だけの先生と生徒という関係に懐かしさを感じますね。

こちらは今快晴です。明日は出発日ですね。良い天気が中国出発を後押ししてくれることをお祈りします。
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老師 (K)
2009-08-25 19:11:43
先生と言われるほどの馬鹿でなし。
とは日本の風刺ですよね。

先生、
せんせい、
センセー

学校しか知らない私は、いつまでたっても
仰げば尊しわが師の恩、です。

キャンパスには寮が林立していて、
1号棟の教員住宅から見える道には
学生さんたちがたくさん歩いています。

老師...
あらあめて、姿勢を正してこう呼ばれる新学期を待っています。

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