2試合間が空いている間、子供たちは遊び回っている。
疲れるから休んでいて欲しいとは思うものの、好きにさせる。
この時期の子供は感じたままに動き回る物だ。
11時近くになり、3試合目が始まった。
今度の相手には年少さんの子が居る。
5人中4人が女の子、その内の1人は年少で1人は年中さん。
試合中に2人で砂遊びを始めてしまった。
勿論そんなことはお構いなしに試合は続行される。
そして、なんと1点を入れられてしまった。
けれども今度は気力に満ちていた。
遂にその時が来た。
年中さんが1点を入れたのだ。
その時のガッツポーズは、決まっていた。
「よーーーし」と片手を突き上げベンチ方向に走ってきた。
私は拍手で迎えてあげる。
「まだ試合は続くよ」
結局3対1で勝利した。
5人は無邪気に喜んだ。
小さいときから勝負にこだわる子が居る。
全くこだわらない子も居る。
それぞれがそれぞれの子の特性で、何の問題も無い。
それぞれが成長して、それぞれの個性が生まれる。
歳とともに考えも変わる。
そして、何時の日か親から独立していく。
自分自身がそうだったように。
今は見守ってあげることが、一番大切。