一遍さんの足跡を追って、熊野川を下る。
今日からは、
あの過酷な、民宿・旧本宮小学校を脱出!
今回の総合プロデューサー安井氏の小栗屋さんにお世話になる事に。
翌朝、
大斎原のリハにも観に来てくれていた鳶が出迎えてくれる。
まず最初に訪れた、
ここは七越峰。
鳶の彼とは、
昨年ここで音を出した時からの友達。
ここからの本宮町は、やはり絶景!
昨晩の演奏終了後、
天上を見上げた大鳥井を、今日は天上から見下ろす。
熊野の山々が、目線より下に広がる。
場所は変わり、
さらに一遍さんを追って熊野川を下り、
再び鼻白の瀧へ。
瀧口の上空に現れる虹の輪。
さらに場所は変わり、
一遍さんは、まず新宮を訪れたが、
私達は、まぐろ食いたさにまず勝浦へ。
何かとこのご時世、
論議の対象になっている開通間もない新宮~勝浦道路を通り、
新宮から一瞬にして勝浦へ。
確かに・このルートで勝浦にまぐろ食いに行くには驚く程速い。
漁港では、ボラが魚食ってました。
勝浦と言えば弁天島!
久々に訪れました。
ここがまさに、
我・熊野権現への奉納演奏の原点。
ちょうど20年前・
「日本文化デザイン会議’88熊野」で、
私が初めて熊野で音を出した場所。
この鳥居の前に舞台が作られ、
1000人以上の人が、人工の吊橋でこの無人島に渡りました。
そしてその前の平らな岩場に作られた桟敷は、
台風の荒波に流され、
逃げ惑う観客の光景が今も脳裏に焼き付いています。
那智の山々にも、
多大なるパワーを感じます。
原生林を残す場所には、畏れをも感じます。
時空の蓄積のパワーでしょうか。
那智の瀧の入り口。
ここにも今も原生林が残る。
瀧の音が聴こえてくる。
人は・
未知なるものと、
人智を超えた遥かにでかいスケールのものに対して、
今もそれを畏れ・祀る。
これぞ・
宇宙の真理システムに対する、
失われた人類の記憶の微かな現れ・。
何度観ても、
この熊野権現の造作物は、
とてつもなくでかく、完璧!
他の星の風景だとしても納得のいく様な出来上がりで、
この風景が、あたりまえと思い麻痺している者がいるならば、
汚れた都市とこの風景との違いを知らしめる為に大自然は人類を一掃する。