最近、釣りの記事ばっかりで依存症関連の記事をすっかり書かなくなってしまっていたので、たまには勉強し直すためにUPしておきます。
私は現在はAA(アルコール依存症自助グループ)また、GA(ギャンブル依存症自助グループ)に定期的に通って、いつまでも自分自身の身に起きた経験を忘れることの無いように日々を過ごしております。
精神科にも3ヶ月間入院しておりました。
正直、自分が精神科に入院することになるなどとは、この歳になるまで夢にも思いませんでした。
ですが、この経験も私の人生にはきっと必要なものであったのだ……と前向きに考えるように最近ではしております。
私の入院していた病院では、身体的な回復を目指すことも勿論ですが、その他にもお酒を止めたい、またはお酒で知らず知らずのうちに人生での大失態を繰り返し犯してしまっている方たちの為に、ARP(アルコール・リカバリー・プログラム)という
『アルコール依存症とはどういう病気なのか?』
という勉強会の時間がありました。
その勉強会で得たことの復習も兼ねて、私なりに要点を絞って紹介していこうと思います。
第1章
アルコール依存症という病気
周囲からアルコールのことで心配されたり、自分でも「飲み方がおかしいかも………」と思ったりするが「治療の必要はまだまだない」と考えている人は多いのではないでしょうか?
日本のアルコール依存症者の数は80万~450万人と推定されており、決して特別な病気ではありません。では、どうなるとアルコール依存症と診断されるのでしょうか?
1】アルコール依存症とは?
世界保健機構(WHO)が定める依存症の定義では、
・飲酒への強い欲望、強迫感(飲酒欲求)
・飲酒の開始、終了、あるいは使用量に関してのコントロールが困難(コントロール障害)
・飲酒を中止もしくは減量したときの離脱症状の出現。離脱症状の出現を避けたり軽減させようとしての飲酒
・耐性の証拠(1杯が2杯、3杯と飲まなければ飲酒の効果が得られなくなる)
・飲酒に代わる楽しみや興味の減少、飲酒時間の延長
・明らかに有害な結果が起きていても、飲酒を続ける
のうち3つ以上当てはまるとアルコール依存症と診断されます。
2】身体的依存と精神的依存
WHOはアルコールを麻薬と同様の「依存性薬物」の1つに分類しています。アルコールは精神、身体の両方に依存性があり、どちらかというと身体的な依存の方が強いと言われています。アルコールは脳神経の働きを麻痺させるという点ではモルヒネやシンナーと同じであり、身体的依存を生む強さはコカインや覚醒剤よりも強くモルヒネと同じぐらいだと言われています。
3】離脱症状
アルコールを止めるか量を減らした時に以下のような症状が出現し、飲むと消えるか軽くなります。離脱症状は断酒を困難にするものであり、様々な症状がみられます。
□手の震え……グラスを持つ手が細かく震えるだけではなく、コーヒーカップや茶碗、ボールペンや箸を持つ手も震える。
□汗をかく……室温が高くないのに脂汗をかいたり、寝汗をかくようになる。眼鏡も曇りがち。
□不眠……熟睡できなくなり、悪夢でうなされたり、寝付きが悪くなる。
□吐き気と嘔吐……朝起き抜けは血中アルコール濃度が落ちているため、むかむかしたり、戻したりする。迎え酒をすると気分が一時的によくなる。
□食欲不振……特に朝が食べられない。
□下痢……飲んでいる間は軟便または下痢便が続く。
□情緒不安定……アルコールが切れてくると落ち着きがなくなってイライラし、たわいもないことで怒りを爆発させる。
□筋肉の異常………こむら返りを起こす。
□高血圧……上が135、下が85以上になる。
4】その他の特長
●明らかに有害な結果が起きているのに飲み続ける
医者にアルコールを止めるように云われたり、仕事に支障をきたすことがわかっていたり、離婚や別居の問題が持ち上がっても飲酒してしまう。
●ブラックアウト
飲んでいる間のことを記憶していなかったり、たとえ覚えていたとしてもまだらにしか記憶していなかったり飲んで記憶をなくすことをいいます。
●事故や外傷
飲酒運転(運転しなくてはならないことが分かっていながらも飲むことが止められない)、酔ったうえでの事故や外傷も起きやすくなります。
第1章まとめ
以上みてきた特徴に当てはまるとアルコール依存症の可能性があります。耐性や離脱症状が形成されると飲酒を意思の力でコントロールすることは誰でも困難になります。
また、今まで出来ていた事や楽しめていた事、自分自身の生きがいが、アルコールの問題のために、ままならなくなってしまうことがあります。仕事や家庭、あなた自身をも犠牲にするような状態を引き起こしてしまう危険性があります。
私は現在はAA(アルコール依存症自助グループ)また、GA(ギャンブル依存症自助グループ)に定期的に通って、いつまでも自分自身の身に起きた経験を忘れることの無いように日々を過ごしております。
精神科にも3ヶ月間入院しておりました。
正直、自分が精神科に入院することになるなどとは、この歳になるまで夢にも思いませんでした。
ですが、この経験も私の人生にはきっと必要なものであったのだ……と前向きに考えるように最近ではしております。
私の入院していた病院では、身体的な回復を目指すことも勿論ですが、その他にもお酒を止めたい、またはお酒で知らず知らずのうちに人生での大失態を繰り返し犯してしまっている方たちの為に、ARP(アルコール・リカバリー・プログラム)という
『アルコール依存症とはどういう病気なのか?』
という勉強会の時間がありました。
その勉強会で得たことの復習も兼ねて、私なりに要点を絞って紹介していこうと思います。
第1章
アルコール依存症という病気
周囲からアルコールのことで心配されたり、自分でも「飲み方がおかしいかも………」と思ったりするが「治療の必要はまだまだない」と考えている人は多いのではないでしょうか?
日本のアルコール依存症者の数は80万~450万人と推定されており、決して特別な病気ではありません。では、どうなるとアルコール依存症と診断されるのでしょうか?
1】アルコール依存症とは?
世界保健機構(WHO)が定める依存症の定義では、
・飲酒への強い欲望、強迫感(飲酒欲求)
・飲酒の開始、終了、あるいは使用量に関してのコントロールが困難(コントロール障害)
・飲酒を中止もしくは減量したときの離脱症状の出現。離脱症状の出現を避けたり軽減させようとしての飲酒
・耐性の証拠(1杯が2杯、3杯と飲まなければ飲酒の効果が得られなくなる)
・飲酒に代わる楽しみや興味の減少、飲酒時間の延長
・明らかに有害な結果が起きていても、飲酒を続ける
のうち3つ以上当てはまるとアルコール依存症と診断されます。
2】身体的依存と精神的依存
WHOはアルコールを麻薬と同様の「依存性薬物」の1つに分類しています。アルコールは精神、身体の両方に依存性があり、どちらかというと身体的な依存の方が強いと言われています。アルコールは脳神経の働きを麻痺させるという点ではモルヒネやシンナーと同じであり、身体的依存を生む強さはコカインや覚醒剤よりも強くモルヒネと同じぐらいだと言われています。
3】離脱症状
アルコールを止めるか量を減らした時に以下のような症状が出現し、飲むと消えるか軽くなります。離脱症状は断酒を困難にするものであり、様々な症状がみられます。
□手の震え……グラスを持つ手が細かく震えるだけではなく、コーヒーカップや茶碗、ボールペンや箸を持つ手も震える。
□汗をかく……室温が高くないのに脂汗をかいたり、寝汗をかくようになる。眼鏡も曇りがち。
□不眠……熟睡できなくなり、悪夢でうなされたり、寝付きが悪くなる。
□吐き気と嘔吐……朝起き抜けは血中アルコール濃度が落ちているため、むかむかしたり、戻したりする。迎え酒をすると気分が一時的によくなる。
□食欲不振……特に朝が食べられない。
□下痢……飲んでいる間は軟便または下痢便が続く。
□情緒不安定……アルコールが切れてくると落ち着きがなくなってイライラし、たわいもないことで怒りを爆発させる。
□筋肉の異常………こむら返りを起こす。
□高血圧……上が135、下が85以上になる。
4】その他の特長
●明らかに有害な結果が起きているのに飲み続ける
医者にアルコールを止めるように云われたり、仕事に支障をきたすことがわかっていたり、離婚や別居の問題が持ち上がっても飲酒してしまう。
●ブラックアウト
飲んでいる間のことを記憶していなかったり、たとえ覚えていたとしてもまだらにしか記憶していなかったり飲んで記憶をなくすことをいいます。
●事故や外傷
飲酒運転(運転しなくてはならないことが分かっていながらも飲むことが止められない)、酔ったうえでの事故や外傷も起きやすくなります。
第1章まとめ
以上みてきた特徴に当てはまるとアルコール依存症の可能性があります。耐性や離脱症状が形成されると飲酒を意思の力でコントロールすることは誰でも困難になります。
また、今まで出来ていた事や楽しめていた事、自分自身の生きがいが、アルコールの問題のために、ままならなくなってしまうことがあります。仕事や家庭、あなた自身をも犠牲にするような状態を引き起こしてしまう危険性があります。