第3章 家族や社会への影響
1】家族への影響
①飲酒者の健康悪化や飲酒による事故、負傷などへの心配、不安の増加
問題飲酒が続いていれば健康状態はどんどん悪くなっていきます。心配にならない家族はいません。また、酔って事故や怪我をするのではないかと常に不安にさせられます。
②夫婦不和の増大。暴力問題の発生
配偶者の問題飲酒に不安を感じている状態では夫婦が楽しく過ごせるはずがありません。配偶者が飲んでいるだけでも頭が痛いのに、酔ったうえの話は、くどい繰り返し、いやみ、時には暴言でさえあります。酒を飲んだ夫からの暴力という緊急事態もしばしば発生します。
※DV(domestic violence):家族・夫婦間暴力のことを言い、これは法的にも罰せられる犯罪行為で、夫婦喧嘩や家庭内の問題ではすみません。飲んでいないときは優しくても、アルコールというドラッグに人格を変えられていると考えなければなりません。思わぬ大怪我をさせられたり、最悪の場合、致命的な事態になることもあります。
③経済的問題の発生。家庭での役割放棄
問題飲酒を続けることで酒代はかさむ、仕事がうまくできなくなり、時には飲酒を理由に解雇される、身体治療のための費用が増える、飲酒中に起こした事故の補償が必要になるなど、お金がいくらあっても足りなくなってきます。
また、家庭内での役割もこなせなくなり、家族で外出を楽しむことも、きわめて少なくなります。
④子供への影響
夫婦どちらかがアルコール依存症だとすると、その家庭は夫婦仲も悪く、暴力沙汰が起こる場合もあり、健康問題も発生し、経済的にも困っていることが多い。こうした家庭に子どもがいたとすると、その子どもは相当つらい思いをしていると想像されます。
例えば
・休日に家庭での外出などの約束があっても二日酔いですぐに中止になる。酔っぱらいの親のいる家には友達も呼べない。
・いつも夫婦喧嘩が絶えず、母が父に殴られているのを見せられる。
・酔った親が子どもに暴力を振るったり、酔った親が娘に性的いたずらをしたり、悲惨な被害の出ることもある。
このように子どもを追い込んだりして、子どもの心に癒えない傷を負わせるような家族を機能不全家族と呼びます。
※AC(adult children): 機能不全家族に育てられ、心の傷を負ったままでいると、成人しても生きづらさを抱え続け、対人関係もうまくいかず、傷を癒そうと自分も依存症になったりします。(💧まさに私みたいだ)
このような人達をACと呼びます。
2】 失われていく社会的信用
①仕事への影響
飲酒問題が進行すると、遅刻・欠勤・能力低下・信用低下など仕事に支障が出る事態を次々に起こしやすくなります。当然真っ先に、解雇、リストラの対象にされてしまう可能性があります。
②社会への影響
飲酒運転問題(いわずもがな……なので省略させてもらいました)
【私的感想】
……………
……………
……………
テキストを読み返し、このブログ書きながら、ただ、ただ、うなずくしかありませんでした。。。
すでに亡くなっている私の父は、自覚があったかどうかは定かではありませんが、まさしくアルコール依存症でした。
私の幼少時代には母が酔った父に殴られている姿を何度も見てきました。
『絶対にオレはこんなオヤジのようにはならない!!』
そう思いながら小学校、中学校、高校、そして社会人となりました。
…………しかし、
そう決意していたはずなのに……
そんな私も結婚していた頃には一度だけですが、元嫁さんに酔って手を挙げたこともあります。
結果的にはそれが引き金となり、離婚に至りました。
子どもたちにはきっと深い心の傷を負わせてしまっていると思います。
今はまだキチンと謝罪に行ける状態ではありませんが、いづれはステップ⑨の埋め合わせにてしっかりと謝ろうと思っています。
飲酒を続けることで起こってくる身体への深刻な害については、第2章でみてきました。しかし、アルコール依存症者は「好きな酒を止めてまで、長生きしようとは思わない」と考えがちで飲み続けます。 しかし、アルコール依存症を進行させると飲酒者自身だけではなく、家族や社会にまで大変な被害を与えてしまうことになります。アルコールの問題は、結果として周囲に大きな迷惑をかけてしまうことになり、自分ひとりの問題ではすみません。 |
1】家族への影響
①飲酒者の健康悪化や飲酒による事故、負傷などへの心配、不安の増加
問題飲酒が続いていれば健康状態はどんどん悪くなっていきます。心配にならない家族はいません。また、酔って事故や怪我をするのではないかと常に不安にさせられます。
②夫婦不和の増大。暴力問題の発生
配偶者の問題飲酒に不安を感じている状態では夫婦が楽しく過ごせるはずがありません。配偶者が飲んでいるだけでも頭が痛いのに、酔ったうえの話は、くどい繰り返し、いやみ、時には暴言でさえあります。酒を飲んだ夫からの暴力という緊急事態もしばしば発生します。
※DV(domestic violence):家族・夫婦間暴力のことを言い、これは法的にも罰せられる犯罪行為で、夫婦喧嘩や家庭内の問題ではすみません。飲んでいないときは優しくても、アルコールというドラッグに人格を変えられていると考えなければなりません。思わぬ大怪我をさせられたり、最悪の場合、致命的な事態になることもあります。
③経済的問題の発生。家庭での役割放棄
問題飲酒を続けることで酒代はかさむ、仕事がうまくできなくなり、時には飲酒を理由に解雇される、身体治療のための費用が増える、飲酒中に起こした事故の補償が必要になるなど、お金がいくらあっても足りなくなってきます。
また、家庭内での役割もこなせなくなり、家族で外出を楽しむことも、きわめて少なくなります。
④子供への影響
夫婦どちらかがアルコール依存症だとすると、その家庭は夫婦仲も悪く、暴力沙汰が起こる場合もあり、健康問題も発生し、経済的にも困っていることが多い。こうした家庭に子どもがいたとすると、その子どもは相当つらい思いをしていると想像されます。
例えば
・休日に家庭での外出などの約束があっても二日酔いですぐに中止になる。酔っぱらいの親のいる家には友達も呼べない。
・いつも夫婦喧嘩が絶えず、母が父に殴られているのを見せられる。
・酔った親が子どもに暴力を振るったり、酔った親が娘に性的いたずらをしたり、悲惨な被害の出ることもある。
このように子どもを追い込んだりして、子どもの心に癒えない傷を負わせるような家族を機能不全家族と呼びます。
※AC(adult children): 機能不全家族に育てられ、心の傷を負ったままでいると、成人しても生きづらさを抱え続け、対人関係もうまくいかず、傷を癒そうと自分も依存症になったりします。(💧まさに私みたいだ)
このような人達をACと呼びます。
2】 失われていく社会的信用
①仕事への影響
飲酒問題が進行すると、遅刻・欠勤・能力低下・信用低下など仕事に支障が出る事態を次々に起こしやすくなります。当然真っ先に、解雇、リストラの対象にされてしまう可能性があります。
②社会への影響
飲酒運転問題(いわずもがな……なので省略させてもらいました)
【私的感想】
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テキストを読み返し、このブログ書きながら、ただ、ただ、うなずくしかありませんでした。。。
すでに亡くなっている私の父は、自覚があったかどうかは定かではありませんが、まさしくアルコール依存症でした。
私の幼少時代には母が酔った父に殴られている姿を何度も見てきました。
『絶対にオレはこんなオヤジのようにはならない!!』
そう思いながら小学校、中学校、高校、そして社会人となりました。
…………しかし、
そう決意していたはずなのに……
そんな私も結婚していた頃には一度だけですが、元嫁さんに酔って手を挙げたこともあります。
結果的にはそれが引き金となり、離婚に至りました。
子どもたちにはきっと深い心の傷を負わせてしまっていると思います。
今はまだキチンと謝罪に行ける状態ではありませんが、いづれはステップ⑨の埋め合わせにてしっかりと謝ろうと思っています。