http://web.archive.org/web/20161007172626/http://www.geocities.co.jp/Technopolis/7978/k-p2.htm
途中次枠がづれていますので原文を参照ください
天使の世界にも「闇」の部分は存在する!それはいったいどのようにして生まれてきたのか?そこはかつて、神々と悪魔との壮絶なる戦いがあった!
かつて、熾天使のなかでも、さらに熾天使長ともいうべき、ひとりの天使がいた。彼は天使中でもっとも神に近い存在である。 神が光であるように、彼もまた光の天使であった。天使名は「ルシフェル」──「光を運ぶ者」という意味だ。 ルシフェルは、神を除けば、この世でもっとも力をもった存在である。これがルシフェルの慢心を生む。 もし、神がいなければ、自分がこの世を支配できる。自分が神になることができる。ならば神を倒し、自らが神になろう。ルシフェルは、そう考えたのだ。 「イザヤ書」には、こうある。 自分の価値観が絶対的な真理であると信じるルシフェルは、天使としての使命を忘れ、堕落した。神学では、堕落した天使を特別に「堕天使」と呼ぶ。 天使の名前はミカエルやガブリエルのように、神聖さを表す「エル(神という意味)」を末尾につけることが多い。 だが、堕天使には、この「エル」はそぐわない。そのため、ときに堕天使としてのルシフェルを「ルシファー」と呼ぶことがある。 ここでは、これを採用したい。さて、自らの力を過信する堕天使ルシファーは、仲間の天使たちを次々に誘惑する。 もともと最高位の熾天使のトップであったルシファーの言葉に、多くの天使が戸惑い、大混乱へと発展。 天界の天使の3分の1とも、半分ともいう天使がルシファーに従うまでになる。こうして一大勢力となったルシファー軍は、ついに絶対神に戦いを挑む──!! もちろん、ルシファーに惑わされなかった天使もいる。 筆頭が、かの大天使ミカエルである。彼らは、絶対神のもと、ルシファーたちに立ち向かう。 ここでいう「竜」が堕天使ルシファーである。 しかし、相手は絶対神である。この世界を創造した絶対神である。 いくらルシファーいえど、所詮、天使。勝ち目はない。 戦いは反乱軍の決定的敗北で幕を閉じる──。
悪魔というと、われわれはすぐに凶悪な姿を思い浮かべる。しかし、本当の悪魔は、そのような姿はしていない。 ねじまげられた悪魔像を、ここで検証してみよう。
天界から追放された堕天使は、かつての天使の姿から醜い獣のような姿へと変わった。 それは見るからに妖怪変化と言った姿をしている。 では、堕天使は、いったいどんな姿へと変わったのか。 具体的に見てみよう。まず、筆頭は、やはり大魔王ルシファーだ。もっとも一般的なは、頭が山羊で手は熊、狼のような鳴き声を発し、背中には飛翔用のコウモリの翼を持つ。 尻には、長い動物の尾がついている。この他に、紅顔の美少年であるとか、いまだに光の天使の姿を装っているとかいった説もある。 また、ルシファーには妻があり、その名を「リリス」という。下半身が蛇の姿をし、アラブの伝承では、アダムの最初の妻であったという。 『聖書』のなかで、ルシファーは「蛇」「竜」とも呼ばれたが、同様に巨大な竜の姿をした悪魔が「レヴィアタン(レヴァィアサン)」である。 その全身は、燃えるような真っ赤な姿をしている。 ルシファーに次ぐほどの力を持ち、かつ有名な悪魔に「ベルゼブル」という悪魔がいる。 「悪霊の頭ベルゼブルの力によらなければ」(マタイによる福音書第12章24節) 悪霊の頭と呼ばれるように、地獄の最高君主であると、多くの悪魔学者は考える。 事実、その名は「住処の王」、すなわち地上の支配者という意味である。また、似た名前に「ベルゼバブ」があり、両者を同一視する傾向もある。 名の意味は「蠅の王」。まさしく、その姿は巨大な蠅の姿をしていると考えられる。 『旧約聖書』において、もっとも登場するのは「バール」である。悪魔学では、地獄の大将とも呼ばれる。その姿は、まさに異形。顔は3つあり、老人の顔の両脇に、蛙と猫の頭。下半身は蜘蛛で、数多くの脚を持つ。 さらに忘れてならないのが、地獄の大侯爵「アスタロト」だ。 コウモリの翼に爬虫類の手足、左手にはマムシを持ち、耐えがたいほどの悪臭を放っているともいう。 このほかに像の姿をした「ベヘモス」、フクロウの頭を持つ「アンドラス」、黄金の子牛で偶像崇拝の対象となった「アモン」、いつも酒に酔って醜態をさらす「ベリアル」、角がある馬「アムドゥシアス」など、まさに無数の悪魔が存在する。 ユダヤ教の教典『タルムード』によれば、その数は同時代の人間の数よりも、はるかに多いという。
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