聖書にはモーゼの生涯の中間部分が見つかりません
『聖書にはモーゼの生涯の中間部がありません。幼児の彼が捨てられファラオの娘に拾われ育てられた時から自分の出生の秘密を知る時期です。この中間部を埋めるには古代の歴史家フィロンやヨセフスの著作です。フィロンはキリストと同時代のヨセフスは50年後ローマ人によるエルサレムの破壊を見た人です。彼らは大昔の聖書である死海文書を読むことの出来た人々である。人間を治めるのは神の律法(トーラー)であるのかそれとも独裁者の意のままか。国民は神の所有物か,それとも自由か。これは今でも争われている問題です。三千年前の尊い教えに忠実であろうと努めました。それがモーゼの五書です。(パラマウント映画十戒を製作・監督したセシル・B・デミルの冒頭の言葉より)(管理人注:死海文書はクムランの11の洞窟で発見された。 イスラエル建国と前後して1947年~1956年にかけて。それを胡散臭いと感じている人は少なくないだろう)。
管理人注:死海文書の洞窟別リスト
http://web.archive.org/web/20071231163448/http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/838.html
Numbers(民数記),Deuteronomy(申命記)のエジプトからMOABへの記述の半数以上が不正確であり,セシル・デミル監督が言うように,幼児のモーゼが捨てられファラオの娘に拾われ育てられた時から自分の出生の秘密を知る時期という中間部分がないというのも不思議です。』
山本七平さんは聖書の中の最初の歴史書である旧約聖書のサムエル記と列王記をよく読んだほうがよいとアドバイスしています。山本さんは平成三年十二月十日に亡くなっていますが,考えが比較的近い歴史学者のHG・ウエルズは「今日のパレスティナは当時のカナンの地であり,カナン人と呼ばれるセム系民族が住んでおり,彼等はチレやシドンを建設したフェニキア人の近縁であり,ハムラビのもとにバビロンを奪い,最初のバビロニア帝国を建てたアモル人にも近いものであった。---創世記のうちには,このイサクとのちにイスラエルと名を変えたヤコブの生涯や,イスラエルの十二人の子供のことや,大飢饉の日が来て,彼らがエジプトに隠れていったことも述べられているのである」
モーゼ率いるエジプト脱出の旅の途中で,シナイの山に登ったモーゼはエホバの神より十戒を授かる。ウェルズは言う<イスラエルの子供達がエジプトに定住して奴隷となった物語には,やや曖昧な点がある。ラムセス二世の記録では,ゴシェンの地にいくつかのセム族が定住していたことや,彼らが食物の不足のためにエジプトに隠れていたことを述べているが,モーゼの生活やその行動はエジプトの記録には全くないのである。
それにエジプトでの悪疫や,紅海で溺れたという神人王のことも見当たらない。とにかくモーゼの物語にはかなり作り事めいたものが漂っており,そのもっとも著しい挿話の一つに,モーゼが母のため葦の箱舟に匿されるところがあるが(出エジプト記第二章第三節)これは古代シュメールの伝説にも見出されるものである。
モーゼの五書について,これらを頭にいれて旧約聖書を読んでゆくと比較的理解しやすい。初期キリスト教の歴史は,ナザレ人イエスの真の教えと精神と,ガリラヤから彼(イエス)を慕い,これに従ってきた弟子たちのこれにたいする誇張や,誤解との間における苦闘の物語である。---
彼らによって伝えられた「福音書」と「使途行伝」とは,つぎはぎのむらだらけの記録であり,いくつかの問題があるとしても,全体としては極めて偽りのない初期の記録になりうるものである。これらはイエスの教えの信奉者たちはナザレ人と呼ばれているが,初期の頃から一方はイエスの教えをそのまま信じる者と,他方は使徒の解釈に従う者との二つの傾向が混ぜ合わさっていて,その間に大きな混乱をみせるようになって行った。
しかししばらくの間は,彼らも自我の完全な克服というイエスの訓戒を守っており,その財産を共有にして愛だけが彼らを結びつけていた。しかしやがて彼等はその信仰をイエスの復活とか,不思議な昇天とか,再臨の物語のうえに築くようになると,自我の否定自体がその報酬であり,それ自体が天国である,ということを理解する者は殆どいなくなってしまった。
自我の否定をやがてくるべき再臨の日に,力と支配を報酬として与えられる資格のための犠牲とみなすようになったのである。彼等はいまやイエスをユダヤ人たちが長い事待ち受けていた「救世主」というメシア,すなわち約束されたキリストと全く同一のものとするようになった。
そして彼等は預言者のうちに十字架の受難の預言を見つけだしたのである。マタイ伝はとくにこれらの預言者の預言を主張している。こうしたいくつかの希望によって活気ずき,多数の信徒の新鮮で純潔な生活によって力ずけられて,このナザレ人の教義はユダヤとシリアとに燎原のように拡がっていった。
典型的なイシュマエルの顔だち(アブラハムと女奴隷ハガルとの子の子孫)
イスラム教社会では、アラブ人の由来を考えるにあたり、
イシュマエルの子孫(その息子であるアドナンの子孫)であるというアラビア半島北部グループ と、
それ以前にセムの系図から枝分かれしたヨクタンを祖とし、イエメンなどを中心とするアラビア半島南部のグループ がある。
この2つのグループが融合することによって、イスラム教前史のアラブ人という概念があったと言われている。
秘密のアラビア半島~ヨクタンの子孫を追え
https://blog.goo.ne.jp/0345525onodera/e/d1a51ad5585d5d67c9b9fcbdede68387
アブラハムが神に導かれた土地・・・
モーセがイスラエルの民をエジプトから連れていこうとした土地・・・
エルサレム、エリコ、ベツレヘム、ヨルダン
これら聖なる地すべて・・・
レバノン在住の学者カマール・サリービーによれば・・・、
2000キロも南、サウジアラビアの西・・・
アシール地方に存在する地名であるという。
旧約聖書が語る神に選ばれし民族の物語は、
今日のイスラエルではなく・・・
モーセの後継者ヨシュアが占領した約束の地も、
パレスチナではなくアシールであり、
ダビデとソロモンはアラブの王であり・・・
彼らの聖なる地エルサレムは
メッカとイエメン北部の間にある紅海沿岸地域、
アッシール地方であったというのだ。
本シリーズはカマール サリービー著の「聖書アラビア起源説」を検証するものなのだが、彼の著書の内容について少し触れておく必要があるかもしれない。
彼の主張のバックボーンは、「地名」だ。
旧約聖書に記載されてある800以上もの地名のうち、ほぼ大部分がアラビア半島南西部で発見することができるという。それもただ、同じ名前・由来の名前があるのではなく、物語の関連、旅の行程などを照合した時の関連性もある。その半面、パレスチナに確認できる地名はごくわずかで、物語の中での説明と現実の地理との照合には困難を有するものばかりだという。
これまで数多くの聖書学者が古代イスラエル王国の痕跡や旧約聖書の軌跡をパレスチナに探してきた。
しかし、これまで何一つ決定的となる証拠を見つけることは出来なかった。
なぜか?
サリービーはこう言うだろう。
間違った場所を探しているのだよ・・・ と。
では、間違ってしまった原因は何か?
それはヘブライ語が間違って翻訳されたからだ。
カナンの地(現パレスチナ)は約束された地か~征服した地か
http://web.archive.org/web/20170502021945/http://angel.ap.teacup.com/gamenotatsujin/933.html
エデン(Garden of Eden)から一つの川が流れ出ていた。園を潤し,そこで分かれて,四つの川となっていた。第一の川の名はピションでハビラ地方全域を巡っていた。第二の川の名はギボンでクシュ地方全域を巡っていた。第三の川の名はチグリスでアシュルの東の方を流れており,第四の河はユーフラテスであった。<Genesis2:10~14>
その日,主はアブラハムと契約を結んで言われた。「あなたの子孫にこの土地を与える。エジプトの川から大河ユーフラテスに至るまで,カイン人,ケナズ人,カドモニ人,へト人,ぺリジ人,レファイム人,アモリ人,カナン人,ギルガン人,エブス人の土地を与える」<Genesis15:18>
http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-7.htmlより
『偽イスラエル政治神話』
(7)
第1章:神学的な諸神話
第1節:“約束”の神話……
約束の土地か、征服した土地か?
《わたしはこの地をあなたの子孫に与える。エジプトの川から、かの大川ユフラテまで》(『創世記』15章18節)
ロジェ・ガロディの結論
http://web.archive.org/web/20170502022258/http://www.jca.apc.org/%7ealtmedka/nise.html
原著者結論
http://web.archive.org/web/20170502010530/http://www.jca.apc.org/~altmedka/nise-32.html
パレスティナの歴史
https://academic-accelerator.com/encyclopedia/jp/history-of-palestine
この牧師さんはキリストの再臨・SECOND COMINGを言っていますが強調しています 。亡くなった小石泉牧師も最後になるとこの再臨を強調していました。ここがクリスチャンのいやらしさです。つまり再臨なしには何も解決できないという理論武装をしていて再臨すれば悪をバッタバッタと切り捨ててくれるのでしょうか?
0345525onodera さんが 2022年11月04日 に書かれた記事をお届けします。 | ||||||
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